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牛の糞                         2004年 06月01日 (火)

「かにどんかにどん、どこへいく。」「さるのばんばへあだうちに。」「腰につけとるのはそらなんだ?」「日本いちの、きびだんご。「いっちょくだはりなかまになろう。」「なかまになるならやろうたい。」 こうしてかににきびだんごをもらって仲間になった、くり、はち、牛の糞、はぜ棒、石臼は子がにどもと一緒にさるのばんばを目指します。
  全国のラボッ子が、テーマ活動の中で「牛の糞」をどのように演じているのか、とても興味があります。昨年まで国際交流共通テーマでもありましたので、全国の津津浦浦でそれぞれの顔をした「牛の糞」があったでしょうが・・・。多くは、ただ臭いだけで鼻つまみやイヤ~な顔をされてたのではないかと心が痛みます(笑)。実は、私がこんなに「牛の糞」に思い入れをしているには訳があるんです。
 バングラデシュへ行った時のことです。田舎の家々や塀に立てかけてあるキリタンポ状の不思議なものに目が留まりました。「あれは?」と指差す私に現地の方は「燃料」と答えました。それは牛の糞を竹やジュートの茎に練りつけて乾しているところだったのです。煉瓦の塀には煎餅状のものをありました(^^)。牛は草食動物ですのでその糞の中には繊維質が多く含まれています。乾燥させると貴重な煮炊き用の燃料になるのです。冬場はジュートや竹でできた家の隙間に牛の糞を塗って、隙間風の侵入を防ぎます。田んぼや畑では大切な肥料として用います。多目用途に用いることのできる大切な資源なのです。女や子ども達は「牛の糞」をザルに集めてテンコに盛り頭に載せて運びます。そして器用に竹やジュートの茎に練りつけ整形します。
 スローライフを満喫している民族に触れる時、かって自然と調和し生きていた時代を推し測ることができます。かつて日本でも牛は牛車に代表されるように運搬・移動の手段として用いられたり、農耕に不可欠な存在でした。牛糞は肥料はもちろん、土壁の材料にに用いられたこともありました。ですから牛の糞は、生きていく上で是非とも仲間になって欲しい力強い存在ではなかったか、と思うのです。きっと、道のまん中に大いばりですわっていたことでしょう。


牛の糞再び・・                    ・2004年 06月14日 (月)

 突然ですが、
もし、あなたが朝起きて玄関のドアを開けたとき、そこにザル山盛の牛糞が置いてあったとしたら、皆さんはどう思いますか?どう感じますか?失礼な!と怒りますか?

 私が教育支援で関わっているバングラデシュの地域の子ども達の家だったら、きっと大喜びでアラーの神様に感謝することでしょう。WHY?何故なら牛糞は彼等にとってとても貴重で大切なものだからです。堆肥が畑の良い肥料になることくらいはご存知でしょうが、その他に利用法を思いつきますか?

 6/1の日記にも描きましたように、私が教育支援で関わっているバングラデシュのある地域では、学校へ行く代わりに働いている子ども達がいます。彼等の中に「牛糞集め」を仕事としてしている子ども達が沢山います。道路に落ちている牛の落し物をザルに拾ってまわり、頭に乗せて運びます。ザル一杯になった牛糞を持ち帰ったら竹の棒やジュートの茎に手でキリタンポ状に塗りつけたり、団子状にまるめたもの煎餅状につぶして煉瓦壁に張り付けたりして乾燥させます。そして、それはご飯を炊く時の燃料に大事に使われるのです。また夜ともなれば寒さに震えています。村人は牛糞を竹やジュートの隙間に塗りこみ寒さをしのぎます。こんな時にも牛糞は活躍してくれるのです。牛は草食動物なので糞は繊維質を沢山含んでいるので良く燃えますし乾けばそんなに臭くはありません。

 そんな事情を知らない人達が、関係ない地で無関係の人々の間だけで
①あなたは「牛糞」をもらって嬉しいですか?
②それは何故ですか?
③玄関前に牛糞を置く事についてどう考えますか?
というアンケートを作り、そしてその結果に基づいて「当事者抜き」で議論を重ね、牛の糞なんて汚いものを他人にあげるなんていうことは云々・・・と話し合い、「牛糞を集めさせないようにしよう!」という決定を下し動き出した人が居たとしたら、皆さんはどう考えますか?

 バングラデシュ人であっても金持ちでガスや電気を使って生活している人の家の前に置かれていたら激怒するかもしれません。
 実は、必要なもの、もらって嬉しいものは個々人によって異なるものです。皆さんにはそんな事を考えられるラボッ子に育って欲しいな~と思います。

 これから国際交流へ出かける皆さんは、いろんな場合に「あれ?違う」「とっても腹が立った!」と日本の習慣や考えと違うことにぶち当ることがあるかもしれません。そんな時、自分の価値観や考えだけで判断しないで下さいね。 例えばアーミッシュと呼ばれる人の家にスティした場合は、自動車も電気もない1ヵ月を過ごすことになるかもしれません。そんな時は200年昔にタイムスリップして「大草原の小さな家」のローラになったような気分で過ごすととても楽しいと思います。誰でもできる経験ではないんです。もし、そうだとラッキー!ですネ!
 またアメリカやカナダは移民の国ですので、移民前の文化や習慣を大事にしていて、皆さんのイメージしているアメリカやカナダとは違うかもしれせん。同じかもしれませんけどね・・・。そんな時大切なのは、自分の価値観を押しつけないこと!相手の身になって考え思いやること!です。そうすれば、楽しく有意義なホームステイを過ごすことができる筈です。
 事前合宿が近い、今年国際交流に参加するラボッ子に対してのメッセージです。どこへ行っても違いを認め合い尊敬し合える人間になって欲しいなぁ~!と思います。Have a nice stay!
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