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今、パーティでは19日の地区発表に向けて「うみのがくたい」のテーマ活動に取り組んでいます。6日に3回めの合同パーティを終え19日の発表会まであと2週間となりました。
これまで色々な事を話し合ってきました。
小学生のKくんはが「海は自分の意志で嵐を起こしたのではない」と言いました。
中学生のHさんが「最初から最後まで海の波をやっていたい。海にも感情があって、それを
表現したい」と言いました。
高校生のMさんは「色々な時の海の表情を出したい。演奏してる時は波も一緒に演奏してる」
と言いました。
大学生のEさんは「海がこのお話の根本にある。海がある事によってこの物語がある
海には表情があり、波がそれを表現している。
少しでも感じ取った表情を現したい」
と言いました。
6日の合同後にみんなが感じていた事は「一体感」でした。なぜかそれぞれとの一体感が感じられないという事が、心に引っかかったままでした。
私はこれまで話し合って来た事が書いてある記録をもう一度読み返しました。
そこには「魚が演奏している時は海も演奏している」という高校生の発言がありました。
また、「楽器を弾くと音が波にダイレクトに伝わり、それが海の表情となる」という中学生の発言もありました。
11月15日の合同では、魚 乗組員 海 この3つの関わり、交わりを表現したいという
気持ちが生まれました。バラバラではなくもっと関わりたいと中高大生は思いました。
しかし、6日の合同ではこの気持ちをうまく表現できませんでした。
この日までに、私がちゃんと声かけできていなかったのです。
以前に誰かが、「海も船を支える」と言っていた。にも関わらず、表現できていない。
海も船を助けたいとも言っていた。
海にこだわるのなら、海のどういうところから魚が生まれ、海のどこへ帰って行くのかも
考えなければならない。
魚が深い海へと帰って行くとは? 最後の余韻はどんな意味を持っているのか?
テューターは子どもが感じている事を、少しも漏らさず手のひらに受け取らなければならないと感じています。子どもたちはちゃんと感じているのに、それさえきちんと受け止めていれば、感じたままの素晴らしいテーマ活動が出来るのです。
海が魚や、乗組員とどう関わっているのか、それを考えて12日の最後の合同パーティに臨もうではないか!!
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今日は統護くん、愛梨ちゃんがお休みで3組でのプレイルームでした。
このお話は絵本らしきものがないので、プレイルームのママが「あまり聴けません」と
仰っていたので、具体的に目で見えてイメージがわくように事前準備をしました。
窓にリンゴの木を模造紙で作り、真っ赤なリンゴを折り紙で作り実らせておきました。
先週、パイの生地をこねる所までやったので、今日はパイに猫や飛行士さんたちが乗って
空を飛ぶところをやろうと思い、動物たちの絵を描いて部屋中に貼りました。
さて、小さなラボッ子たちの反応はいかに!!
はじめに来たのはりおなちゃん。そしてことりちゃんにゆきなちゃんがやってきました。
みんな来てくれてよかった! ラボッ子がいないとラボできない~
SBは♪hello ♪hi ♪how are you my friends×2 ♪one one one ♪rock my soul
♪let us sing together ♪diddle diddle dumpring ♪sally go round the sun
リクエストで ring a ring a roses ×2
ラボッ子たちの「もう一回!!」の声がとても嬉しい!りおなちゃんの"are you ready?"
の声かけもとっても上手です。
お茶を飲んで少し休憩してから、さあテーマ活動が始まります!
CDをかけながら、みんなで作って来た小麦粉、さとう、バター、水の絵や立体工作を次々に入れて行きます。(お家で作っている時の親子の会話が聴こえてくるようです。豊かな時間ですね)もぎ取って来たリンゴをボウルに入れてかき混ぜたり、おばあさんがしていたように材料を入れ、楽しみました。
そしてひとりづつ空飛ぶ敷き布のうえに乗ってママとテューターに持ち上げられ、本当にパイに乗って空を飛んでいるようでした。
やぎさんやぞうさんを乗せ、白い砂浜のあたりまで来た時、サプライズが!!
冷めたパイに見立てた敷布を下におろしパイを開けると、なんとりおなちゃんママ手作りの本物のアップルパイが登場!!
ラボッ子たちは待ちきれずに、パイを一口だけほおばりました!!
お休みしていた統護くんの分もゆきちゃんママが届けてくれて、本当に仲のよいプレイルームのママたちです。
気分が盛り上がったのか、りおなちゃんがrow row row your boatをリクエスト!!
ことりちゃんもlondon bridgeをリクエストしてくれました。
この頃から自主的に参加する意欲が育っているなんてホントに素晴らしいですね!
元気いっぱいのプレイルーム、来週は全員が揃いますように!!
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11月21日~22日、坂口農園にりんご狩りに行ってきました。
場所がわからない私たちを迎えに来てくださった方、りんご狩りの手ほどきをして下さった方、温かいけんちん汁と手作りのおにぎり、野沢菜と大根のおつけものを準備して下さった方、本当に感謝でした。黒姫高原、妙高高原、志賀高原の山々を眺めながら皆さんの親切と共に心とおなかを満たしました。
驚いた事に、そこで長前社長がお出迎えして下さり、6月の退任後初めての再会でした。
全国で1000人近いテューターがいる中でほとんどのテューターのことをご存知なのかと思うと、本当に愛深い方なのだなと思いました。
リンゴ狩りの後はいざ、ラボランドへ!!到着する頃には予報通り雪が舞いました。
シーズンオフのラボランドはどんな表情をしているのかな?と少しドキドキしながら、でもちょっと違う雰囲気を感じつつ中に入って行きました。
三河の志賀さんや、神奈川の清水さんなど既にテューターを辞めておられる方がOB OG
、またはご家族で参加されていたり、パーティのラボッ子を引率してこられている方も見えて、使い方は様々でした。
ロッジはとても狭く感じ、ラボッ子のいないラボランドはまるで冬眠中のよう。
来年はラボッ子やOB OG、ラボママたちと来たいなと思いました。
暗くなる頃には、あたりは白く雪化粧。閉め切ったたろう丸本部が淋しさを醸し出します。
この淋しさに耐え、訪れたときには少しもその顔を見せず迎えてくれるラボランド。
この冬、キャンプに参加するラボッ子たちを心待ちにしているラボランド。誰かと誰かが出会う事をきっと楽しみにしているに違いありません。
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今日、2010年度国際交流参加に向けての父母オリエンテーションが国際会議場で行われました。今年、こんどうパーティからは4名が北米、1名がNZに参加します。
午前中は親子で、国際交流に参加する為の準備や心得について、子どもの目線でお話を聴く事が出来ました。
不安や心配を抱えた子も、今日のお話を聴く事で随分気が楽になったと思います。
総局長、国際交流委員長、インターン、それぞれのお話で共通していた事は、
① 感謝の気持ちを伝えること→言葉で伝える「ありがとう」の一言
表情で伝える「笑顔」も言葉のひとつ
態度で伝える「お手伝い」や「自分から行動すること」
② 日常生活の中で出来ること→家族間でのあいさつ「いただきます」「ありがとう」など
家族の一員としての役割を持つ事
相手の目を見て話す 表情を豊かに!
自分の事は自分でする
③ smile and challenge →笑顔で何でもやってみる! 自分で考えてTRYしてみる
「事前活動は入会した時から始まっている」と言う言葉はよく言われますが、毎日の生活そのものが事前活動である事を肝に命じ、特に①~③の事を意識してこれからの約半年間の時間を充実したものにして行きたいと思いました。
参加した5名のラボッ子達、帰宅後自分から電話でテューターに帰宅の報告をしてくれたのは2名でした(うち1名は我が子なので当然ですが)
「自分で考えて行動する」を早速実践してくれました。頼もしいです。
午後からの地区別活動では、担当テューターとの面談や全員での自己紹介。一人一人に向けての質問など少し緊張する事はあったものの、「友達ができた」「楽しかった」と全員が朝よりも明るく元気な様子でした。きっととても良い時間だったのでしょうね。
5人とも幼児期からずっとパーティで育って来た子たちです。その子たちの事前活動がいよいよ始まりました。第一歩を力強く踏み出したこの子たちをサポートし、未来をともに切り開いて行くお手伝いをしようと心新たに決意した一日でした。
一緒に参加したお母さんたちとのおしゃべりも楽しく、今日一日このような機会を与えてくださったご家族に心から感謝をし岐路につきました。
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現在こんどうパーティの中高大生Gには12歳(中1)から21歳(大4)まで24名のラボッ子が在籍。
8月23日の15周年の記念発表会に向けて、2つのグループに分かれ
ロミオとジュリエット、ハメルンの笛吹きに取り組んでいる。
同じ物語を聴いていても、感じることは様々で、また感じたことを伝えるべき言葉の語彙もかなりの差がある。
私たちは「人の心に伝わる言葉」の習得をしていることを今日のパーティで強烈に感じた。
「ハメルンの笛吹き」で市長と笛吹き男の素性や性格、生い立ちなど、CDを聴いて感じたこと、CDから窺える彼らの人物像など自分なりに感じたことを言う場面でのこと。
中学生1.2年生は、他の人と同じようなことを言う人がほとんどで、そうか~という驚きは無い。
中3・高校生1.2年生になると読みが少し深くなり、「こういうことが過去にあったからこういう性格になってしまったんじゃないか」と一歩登場人物に入り込もうとしている。
高3・大学生になるとみんなが気がついていない所や、人が感じていないことを言ったりして、皆を納得させる。
この年齢差で、言葉がどう紡がれ成長しているのかが、この2時間の間に
も、手に取るように分かり高校・大学まで続けることの意味を感じた。
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当たり前のように毎週の土曜日に中高大生のパーティが始まる。
この子たちは、当たり前のようにSBをやり、テーマ活動に向う。
月曜日から金曜日まで、いや日曜日から土曜日のラボ寸前までこの子達は勉強と部活に時間を費やし、その中で生活している。
昨日、久しぶりにOGの恵果ちゃんが来てくれた。
テーマ活動に向う後輩達を見て
「この空気、久しぶりだ・・・うらやましい・・・」
とつぶやいた。
「日常とラボを上手く行き来できる子は、この時間がすごく生きるし
楽しいだろうね。それが上手くできなくて、日常を引きずって来てる 子はここにいても(精神的に)一人ぼっちなんだろうな」
と言っていた。
日常の中にいても、まわりに流されずに自分のスタイルを守っていけているのは、日常と非日常をつなぐライブラリーがあるからだと思う。
物語を聴くことで、萎えた気持ちも元へと修正されていく。
毎週、物語に真剣に向う中高大生の純真さが美しくてならない。
一人の存在がグループの雰囲気を変えていく。一人の不在(欠席)が
グループの歯車を崩していく。
なんという仲間だろう。ラボとは一人ひとりが見えない糸で繋がっていて、それが同じ方向に向いた時、無限の力を発揮する。
心と心をつなぐことは本当に難しい。今、それを彼等は体験している。
テーマ活動を通して、相手を思いやる話し方や、自己主張にならないよう気をつけることや、真剣に相手の思いを聞こうとする態度を学んでいる。
「子どもが豊かに育つには学校と家庭だけの往復ではダメで、もうひとつ安らげる場所が必要」
ラボがその安らげる場所となっているかどうかは一人ひとり違うだろうが、安らげる場所=一番好きな自分でいられる場所なのかも知れない。
自分のこと好きな自分が、仲間の事も好きで、テーマ活動も好きになれたらいいな。
焦らず、思いを否定せず動いて感じる事を大切に忙しい中高大生を見守って行きたい。
~お知らせ~
6月6日 7日
オブジェクトパフォマンスシアターの団員である 斉藤恵果(ラボッ子OG)さんの公演があります。
場所は 損保ジャパン 名古屋ビル19階 ひまわりホール
テーマは「千匹皮」 グリムの寓話が挿入されたパフォーマンス劇団です。
興味のある方は、是非お問い合わせ下さい。
恵果ちゃん曰く「表現せずにはいられない!!」
やはり、ラボッ子は表現者なのでしょう!!
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5月1日、フィンランド教育の福田誠冶氏の講演を聴けるチャンスがあった。参加したのは一般の方の他にラボテューター・パーティの父母
事務局の方などラボ関係者も多く、この講演を共有できたことがこれからの活動にどう繋がるのかを考えた。
私はこの講演の内容から今、中高大生やご父母に伝えたいことをまとめてみた。
講演の内容からいかにラボで日常的にやっていることが将来につながるのかが理解でき自信も持てた。
「将来、社会に出るときに本当の学力を備えた人間として成長し、ラボを巣立ってほしい」と思った。
~本当の学力とは~
① 自分と意見が違う人を理解する力
② 違うことを考えている相手を説得する力
③ 仲間と協力する力
④ 自分で、問題点は何であるかをさがす力
⑤ 自分の意見を言う力
これらはテーマ活動をやっていく過程でラボッ子であれば皆、体験していることである。
~コミュニケーション能力とは~
① 2人以上いる場合、どこに共通点があるかをさがす力
② 2人以上いる場合、一致点を見つける力
③ 良いと思った意見を自分の中に取り入れる力
④ 間違っていたら自分の考えを変える力
これも、テーマ活動をやる過程で、全く無意識のうちに子どもたちは
身につけている。
~日本の教育と比べると~
① テストのために準備することが勉強だと思っている
② 答えが決まっている(ひとつしかないもの)を覚えることが勉強だ と思っている
③ どれだけ覚えたをはかるテストの点数を学力と観ている
④ 日本でだけ通用する偏差値を重視している
ラボには子どもたちを点数で管理する観念がない。
だから、評価も競争もない。
将来、社会でラボで培った本物の学力とコミュニケーション能力を
生かし、世界中どこにいても誰とでも仲良くできる人になって家庭で、仕事場で、国同士での争いを消していけたら良いと思う。
今、申し込みを薦めているシニアメイト登録は、この能力を刺激しパーティに持ち帰り、
成長する良いきっかけとなりそうだ。
もちろんパーティ活動が基本であり、充分パーティの中で育つのは
言うまでもない。
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4月29日(水・祝)美濃尾張岐阜地区で恒例の中高大生一日広場が開催されました。
忙しい中高大生・・ここに足を運んでくるだけで誉めてあげたい気持ちです。パーティからは実行委員を含め12名参加。地元での開催ということもありたくさんのラボッ子が参加してくれたこと、本当にうれしく思いました。
是非、パーティに持ち帰って活躍してほしいと思っています。
参加したラボッ子の中で次のパーティで早速ノートを見せてくれた三島菜々子さんの感想を紹介します。
「中学生になって初めてのラボの行事。楽しめました!部活休んで来た
甲斐あったーーー!!
最初に入ってきたときはすごい熱気でビックリしながら輪の中に入った。輪の中に入ると色んな人がいて緊張した。
SBが終わってグループに別れた。
リーダーのピノ子はスプリングキャンプに来てた人だって思った。
自己紹介とかしてくうちにピノ子とか一緒のグループの子とかと少しだけコミュニケーションが取れるようになってうれしかった。
次にWSをやった。「雨ニモマケズ」を自分達で作曲するというWSだった。最初はみんな控えめでなかなか意見が出なかった。でもピノ子はめげずに色んな人に聴いていて本当にすごいと思った。
リーダーだから当たり前かも知れないけど、(自分を振り返ると)自分のグループでも意見が出なかったら多分自分も一緒に黙り込んでしまうと思う。さすがリーダーだなって思った。
自分もめげずにがんばるぞー!!
全体で一度、うみのがくたいを動いてみた。でもあんまり思うように動けなかった。多分最初だったから緊張したり、役になじめていなかったのかなって思った。
~途中省略~
今日の一日で全然しゃべった事ない人とでも普通にしゃべれた。
そういうことができるのはラボだけ!って思った。
これからもできる限りラボの行事に参加したいと思った。
今日は本当に楽しかった!」
菜々ちゃんは、自分が人とコミュニケーションをとっていく過程を
とても上手く書いている。
スプリングで観ていただけだった人が自分のグループリーダーで
彼女との会話や初めて会った人との会話を通して自分が変化していく心の動き。
昼食時にグループの子とたくさんしゃべったこと。WSを通してテーマ活動の楽しさを体感したことなど人との関わりが深まることが心地良いと感じる。
この体験を多く持つことがやがて人として大きな成長へと繋がることを期待している。
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昨日、中高大生の半分以上のラボッ子が部活の試合、大会だった。
この大会出場のため土曜日のパーティを休んだ子がいた。翌日は他のみんなも6時代に家を出る。誰もが同じ条件だ。
しかもうちのパーティはそういうことをあまり言わず黙って黙々とやる子が多い。
そんな中「明日、大会なので休みます」との連絡が入った。
そのときの感情でメールを返すとまた失敗する。
思い直して「明日、頑張れ!」と返信する。
こころの中では「明日早いぐらいで何で休むんだ?」と思う。
その謎を解くには、彼の試合を見るしかないと思った私は、昨日の午後3時にはファミリーパークにいた。
強風で気温も低い。帽子とマスクで変装しているから誰も私だと分からない。いつ始まるかもどのコートでやるかもわからない試合を待つこと2時間。
何度も里瑚が見に行ってくれて、挫折しそうな私を支える。
5時前にやっと彼がコートに現れた。
なんかいつもの彼じゃない。しゃきしゃきして輝いてる。
サーブを打つ姿のかっこいいこと!!
声も出ている。決まった時の笑顔は最高にいい顔をしている。
ペアの永田君ともいい感じである。
とにかく上手い。走りこんで打つ球も相手コートにビシッと決まって
本当にカッコよかった!!
私たちはラボッ子のほんの一部の姿しか見ていないことがわかる。
休む、CDを聴かない、意見を言わない・・ラボで見せる姿がその子の全てではない。それを心に落とす為にも昨日は彼の試合を見なければならなかったのだ。これで彼のテニス人生を100%応援する決意が出来た。
人はそれぞれ人生を背負っている。それは大人も子供も同じだ。
みんなその一部分を学校や部活で表現している。
テーマ活動がなぜ仲良くないとできないかの答えは、認め合えていなければ受け入れることも主張することもうすっぺらい表面だけのモノになってしまうから。
ラボッ子よ、人の、物事の背景をみよう。その人の後ろにある悲しみや
不安を感じよう。
それがテーマ活動をする心の素になるのだから・・・。
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こどもたちから学ぶ事を忘れた大人ほどつまらないものはない。
こどもは溢れんばかりの無限の可能性を持っている。
それを引き出すのがテューターの仕事だと15年かかってやっと分かりかける。テューターという仕事はいつまでも試行錯誤の連続だ。
今日の中高大生Gで、物語と向き合うこの年代のこどもたちの純真さに心を打たれた。今までも何度も遭遇した場面だったとは思うが、こちら側のこどもたちを観る目が「一人ひとりのラボっ子と物語との距離」に視点を置いたことによって、ラボっ子が発言する言葉に物語との寄り添い方が見えて、「今、この子は物語のここに気持ちがあるんだな」「もっと聴くともっと別の気付きがあるよ」と気付いていく過程を見ていこうと応援したくなるのだ。
テーマ活動はテューターのものではない。それに気付くのにも何年もかかる。つまり、物語に浪々と流れる心、メッセージは子供たちが気付いて行く中で徐々に膨らんできたものでありテューターが「この物語のテーマはこれよ!」と暗黙のうちに持っているものではないということである。
テーマは何かという話し合いよりも、聴いていく中でラボッ子たちが心を留める場面をテューターがいかにキャッチできるかで、知らず知らずのうちに物語の心をじんわりと心に広げていくのだと思った。
そんな事を気付かせてくれたのもラボッ子である。こどもの心をじーーーと観る事ができるのはラボという緩やかな時間の流れに大人も子供も身をおけることが許されているからだろう。
この子たちは素敵な大人に成長するだろう。物語との距離を縮めてきた子は、自分を知りそして相手の心にぐいぐい入っていく術を知っているから。
温かい人間関係を築ける子は本当に幸せである。
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