|
|
三歳で入会した楓ちゃんが今年の夏、海を越えひとりだちの旅に出る。
幼児期から積み重ねてきた「人に慣れる力」
異年齢でテーマ活動する。異年齢の仲間と合宿する。異年齢、全国の仲間とキャンプする。ラボでは「人」との関わりを繰り返してきた。
楓ちゃんは人との接し方が、柔らかく楽しくすぐに打ち解ける術を学んできた。人と出会うことで内面からの「ことば」も育ってきた。
実体験でしか培って来れないこの術は、何があっても失くす事はないのだ。
この力があれば世界中どこへ行っても平気である。
キャンプで出会いと別れを繰り返す。たった4日間で家族のように仲良くなり別れる。
出会いを大切にしよう。また会いたいと思われる最高の自分でいよう。
その気持ちが、今年の国際交流にもつながる。
I'll do my best with big smile !!
1ヶ月、この言葉にKちゃんは支えられる。
人はどこまで行っても温かい。その温かさを引き出すのも自分次第なのだ。
|
|
|
|
|
それができれば、テューターの役目の半分くらいは何とかやれているのかと思う。しかしそれは時に失敗を伴う・・・・。
それは今日起こった。
高校3年生のM君は、テーマ活動もラボも好きじゃないけど、こんどうパーティが好きだから来ている・・というなんとも有り難い子だ。
彼がパーティの中でも高学年となり、それなりにリーダーとして期待していたがために今日の出来事は起こった。
彼からパーティに遅れてくるとのメールが入った。またバンドだなと思った私は、少しきつい言葉を返した。
すると彼は私の言葉が心外だったらしくとても憤慨して返信してきた。
彼らしいストレートな表現だ。
思えば、高校生になってバンドを始めた彼を私はずっと応援してきた。
少々遅れてきても遅れてきたことに意識を向けるのではなく、他にやりたい事があるのにそれを断ってラボに駆け込んでくるその気持ちを有り難いと思ってきた。だから、どんな時も「おかえり!」と迎えてきた。
それを今日は忘れてしまい・・・そう、一瞬にしろ彼を信じなかったこと、自分が大切にしてきたことを忘れていたのだ。
人と気持ちをぶつけ合うことは大人の社会ではそうそうあることではなく、私は彼からのこのメールを何度も読み返した。
テューターは先生でもなく、もちろん指導者ではない。
こどもたちを何があっても信じ続ける強さを持つ人でありたいと、
彼は再確認させてくれた。
子供は、忘れた頃にちゃんと教えてくれる感謝すべき存在である。
|
|
|
|
|
国際交流に向けての事前活動が行なわれている。毎年繰り返すが毎年違う。なぜならこどもが違うからである。
当たり前のようだが、このときほど家庭のあり方が見えるときは無い・・・と毎年思う。
何年もかかって育ててきたもの、それが浮上してくる、またとないチャンスだと思っている。
一番成長すべく人はラボッ子本人ではなく母親なのか・・・
「入会した時からが事前活動」の言葉の意味を心に刻む。
この春休み、一泊ホームステイが行なわれた。
お互いの家庭を訪問し一日交流をするのだ。わが子を初めて送り出したYさんは、家庭的な方で温かい。
この体験を通してこんな感想を寄せてくれた。
「我が子を送り出す親としてしか色々なことを考えていなかった自分に気がつきました。受け入れてくださるご家族になるべく我がこの方から
心を通わせる、笑わせる、楽しませる、気を遣うこと。
お互いが心地よく過ごしてHSを成功させるには何よりも普段の生活の中で感謝や尊敬の気持ちを私も子供も持つことをもう一度考えたいと思います。
HSで人から’もらう’ではなくこちらから「こころを贈る」にしたいと思います。
どうしても事前活動では「課題」を今日はどこまでできたか、次はここまで・・・というように課題の方に気をとられて、何のための課題かを見落としがちですがあくまで事活はコミュニケーションのひとつの手段。
月に一度の事活ではなく毎日家でも事活でホームステイを最高のものにしてあげたいと思います」
|
|
|
|
|
ラボをやっていると突然のお客様が、現れることもしばしば。
今日は社会人4年目のOB、デブゴンがやってきた。
プレイルームのこどもたちはこの見たことの無い巨人に最初は戸惑ってはいたものの、彼がHELLOを一緒に歌い、HI!HOW ARE YOU!で握手し、BUSでこどもたちを抱き上げる頃には、「この人はラボの人だ」と
直感したらしく、最初、握手できなかったYくん(年長)もSEVEN STEPSでは、手をつなぎぐるぐる回っておりました。
この体験の繰り返しなんだろうな・・・こころを開くって言うけれど
生活の中で、繰る返されるこの体験がこどものコミュニケーション、人間関係力とやらをそだてているんだろう。
テーマ活動は「くまがり」
先週、春のピクニックでお兄さんやお姉さんと遊んだ体験があるから
想像力をいっぱいに膨らませて、すぐにくまがりの世界へ飛んでいくことができました。
Kちゃん(年少)はお弁当を用意したり、Hちゃんは(年中)長靴はいたりして」、出発の準備。
ビニールテープで作った草原を駆け抜ける。それを川に見立てその中にジャブーーーン!と入って泳ぐ。
時間の経過や年齢なんて関係ない。テーマ活動をこどもたちにまみれて一緒に遊ぶデブゴンを見ていて想いました。
こうして社会人になってもちょっとのぞいてくれる彼の優しさに癒されました。
ラボはOB.OGにとって永遠のないないないの国なのでしょう。
|
|
|
|
|
さくら満開の善き日に、3名のラボッ子が幼稚園に入園しました。
1年前、2名ではじめたプレイルーム。はらぺこあおむしや、ぐりとぐら
ガンピーさんやかぶ、がらがらどんにいたずらきかんしゃちゅうちゅう・・・わらじをひろったきつねにストップたろう!!
たくさんの物語の世界で遊びました。その後、5名のお友達が増えにぎやかになりました。
プレイルームの主役はもちろんラボッ子たち。途中でどこかへ行ってしまったり、ご機嫌が悪くてママから離れなかったり、どれも成長の通過点。全てを受け留めてもらえると安心してからでないと、こころを開いてくれない年代です。時間をかけてゆっくりと、信頼関係を作ってきました。
心をからっぽにしてSBや物語を心にいっぱい染込ませていけるのもこの
年代です。お母さんの言葉かけ、笑顔、「いいよ」といえる心の余裕が
プレイルームのこどもたちを育てるのだと想います。
お母さんを通してテューターとの信頼関係を築いてきたこの1年。
次のステップは、幼児グループとなりお友達や先生と物語の世界へ旅立つ1年としましょう。
急いで大きくならないで!! これは本音! ゆっくりこどもの心を見つめましょう。心は目に見えないですから・・・
|
|
|