幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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マニトバの史の消息 08月06日 (金)
フォークラマの日本パビリオンのキッチンでボランティア。アスベルさんのHPでやっと長男の消息がわかった。長男からは何の音沙汰もない。
 私もカリフォルニアのモーガンヒルで、日系人の「はるまつり」などを手伝ったことがある。山のような照り焼きチキン弁当を流れ作業で作っていった。早朝から何時間もずっとパセリを入れる係りだったり。異国の地での日系人社会というのは、その姿、文化とも凝縮されていてとても興味深いものがある。苦労した一世、苦渋の選択を余儀なくされた2世、祖父母と言語的に隔絶した3世。そして今は4世、日本は全くの外国である。しかし、何と維持されていることか、日本文化。もしかして現代に暮らす私たちよりずっと大事にしているかも、と思うくらい。だが、ことばとなると難しいらしい。教えるのは年老いた一世か二世。そのことば使いはしばしば方言であったり、家庭内での会話に限られていたり、何を言っているのか判別が難しいほどだとか。親たちの世代が苦労している分だけまた反抗もあり、若いときの日本語の伝授がむずかしいらしい。そうしたわだかまりを乗り越えた年代になってやっと、「覚えようかな」と思っても、おそかったり、その子どもはさらに離れてしまっていたり。秋から私に日本語の先生をやってほしいと言われていた矢先、帰国になってしまった。
 日本でそこら辺にいっぱいいるような風貌のおばさんが、英語ぺらぺらというのは、ちょっとカルチャーショックを感じるところ。えんぴつのようにやせた甚平が似合いそうなおじいさんが、「アナタ、ナニドシ?」という西暦から干支に計算する仕方を片言の日本語で教え歩いていたり、ははー、恐れ入ります。この人たちから私たちはどううつるのだろうか。
 ラボっ子を受け入れてくれた日系3世(親)4世(ホスト)のホストファミリーがいた。3世のおかあさんは、「自分の親の話をもっとちゃんと聞いてあげればよかったと今になって考えさせられた体験だった!」子ども同士の交流だと思っていたところからお母さん自身の自分探しの旅が始まったのだ。
 史はどう感じているのだろうか。責任者に話をつけ、ラボの展示をさせてもらえるようにしたというから、交流の役に立つようなことをしてくれているのかな。パーティのお母さんたちからたくさん持たされたコースターには、名刺(裏にこの交流に興味を持った人が連絡してくれるようコーディネイターの連絡先を書いた)をつけて出会った人に渡すようにたくしてある。交流が交流を生み、組織を育てていってくれることを期待している。
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