神奈川・東京秋のテューター研修水曜B |
09月18日 (土) |
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秋の研修が始まった。今年は私が神奈川のKuテューターとご一緒にお世話さんをさせていただいている。Kuテューターとは初めてお会いしたが、物語、ラボ活動へのこだわりにまず圧倒され、勉強になるなあ!とありがたく思っている。Kuテューターは、能力ある方を有効に使うのにも長けている。第一回から、I テューターが新版SBの講習、鮫人の涙のテーマ活動導入に活躍してくださった。Kuテューターご自身も、研修趣旨である「CDをよく聴き、限りなく近いことばにする」とはどういうテーマ活動の「いつも同じ繰り返し」が大切か、など、ことば、表現、感性、根気、違いがわかる能力を養ううえでの大切な基本を確認しあった。テューターサイドで、CDを尊重するという理念を絶えず思い起こし、子どもたちとの活動でその理念を貫くには?という具体的な事例も話され、今回の研修ではCDそのものから受けるものを大切にしてやっていこうという合意がなされた。
各自の自己紹介は、持参していただいた「マイパーティを語るもの」(パーティの樹、パーティ便り,年間行事など)から一つを使って1ポイントアピールという形で自己紹介していただいた。各自2分間という限られた時間でも実に有効にお話ししていただいた。いつも順にお話ししていただくと、必ず「前置き」だけで時間を使い果たしてしまう方があったり、時間どおりに話す意識が働かない方があったり、それでも、内容によってはとても貴重なため「聴きましょう」ということにもなり、時間どおりに話す訓練はいつまでたっても身に付かない。実は厳密に2分だったわけではない。しかし、皆さん要領よく話そうと努力してくださり、なかなかうまくいったのではないかと思う。このポイントをしぼって話す、ということがなければ脈絡のない自己紹介になっていただろう。
テーマ活動「鮫人の涙」は午前中の「CDに忠実に感じたとおりに動く」を意識して、初めてながらしっとりした感じに動くことが出来た。
私は更に思う。この物語は、「怪談」の中に位置づけられていながら、気味の悪さを感じないのはなぜか。それはこの物語の持つ「光」の存在ではないかと思う。つまり、全てが明るい昼間のできごとなのだ。白日夢。鮫人に出会う場面も逢魔が時という感じはしない。藤太郎の病のシーンも屋敷の奥まったところではなく、鮫人が庭の池からひょっこり上がってこられる場所に位置づけられている。そして竜宮が燦然と浮かび上がってくるシーンは光に満ちていて実に美しい。ラフカディオ・ハーンの目を通して英語で描かれた日本の風景。藤太郎は鮫人を養ってやっていると思っていたが、立場が逆転して彼の慈愛にすがることになる。鮫人が竜宮を罷免され、海の世界からも追われるほどの罪とは何か。これからの研修が楽しみ。
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Re:神奈川・東京秋のテューター研修水曜B(09月18日)
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keikoさん (2004年09月18日 09時02分)
お世話さん、ご苦労さまです。皆さんの思いを時間内にひきだし、それでいて
不満の残らない集いにするのは大変なことですね。
ラボッ子にとっても、テューターにとっても、こころ動かす活動でないとこと
ばは身体にしみとおっていかないようです。研修はこどもの視線をたえず意識
できるよい機会です。報告楽しみにしています。
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Re:Re:神奈川・東京秋のテューター研修水曜B(09月18日)
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カトリーヌさん (2004年09月19日 00時10分)
ありがとうございます。中部のように、聴いて感じて、人に伝わるテーマ
活動が出来るよう、研修していきたいと思います。全国的な少子化の影響
を受け、いろいろ考えさせられることばかりです。質の高さを保ちつつ、
どなたにも手の届く活動を研修する必要性を感じます。長く芸術的な活動
を続けてこられたベテランテューターの皆さんを、私たち中堅クラスが、
若い方たちにどう引き継いでいくか、大切なことですね。
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