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わかもののエネルギー |
03月06日 (日) |
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日野で行われたわかものフェスティバルを見に行った。日野市民会館へは家から車で30分ほど。中1の次男、小3の三男を連れて。長男は、進級がかかってる学年末テスト中だったのでおいていった。残念。どの発表も、見応えがあった。大学生までラボを続けて、こんなに極めたテーマ活動を一緒にやれる仲間がいるなんて、すごいことだと思う。
神奈川支部の「うみのがくたい」。私自身がこのテーマを発表したのは小5の時?今の私のパーティでこの物語をやりきる力があるだろうか、と考えながら見る。やはり、子供の時にこういう物語に出会わないとなあ。こういう物語に。いままでにいくつもすばらしいうみのがくたいを見るたびにそう思った。でもまだ我がパーティの子たちをこういう物語に出会わせられない自分の無力さを思う。今日の発表もとてもよかった。荒々しい波、海の生き物の活きの良さ。海のようにたゆとうような情感がもう少しことばに出ていればもっとよかった。
北関東支部の「プロメテウス秘話」。ゼウスも貫禄があり、プロメテウスの苦悩の始まりがよく描かれていた。エピメテウスの快活さもとてもよかった。この物語は、「再話」ということだが、彼らの創作なのだろうか。だとしたらたいしたものだ。所々の日本語・英語が少々訳語っぽく、ことばに芸術性がなかったのは素人だからだと思う。全体を通じて、現代劇ふうだったり、シェイクスピア劇ふうだったり、パッチワークのような感あり。それもラボで培ったものすべてを投入して作り上げたと思えば、いろいろな才能がちりばめられていると思える。
中部支部の「アリス」。これは圧巻だったと思う。最初からワンダーランドに引き込まれる。うまいなあ、と思いながら、また彼らもそれを知ってて、というか、お話を十分に楽しんでいるふうだ。全体でひとつの風景なり物体なりを組み立てるというより、一人一人が表現するものでワンダーランドが醸し出されていて、輪郭がぼけるようなところまでが心憎い。それがぼわーっと拡散していって、次の不思議の世界には入り込んでいく。客席まで楽しい世界に巻き込んでいたと思う。一昨年の発表が、かなり高度でありながらステージのうえだけにまとまっているような気がしたのに、今日の発表はステージから飛び出していたのだ。それは、表現だけでなく、ことばのすごさだったと思う。ことばが、CDどおりで、こういう事を大切にしている中部らしさをよく表していると思った。テューターがどんなに思っても、わかものの「自主性」とぶつかるということがあるが、中部ではそういう物語を大切にするところがラボっ子たちにここまで浸透しているということか。
千葉支部の「お城の王様」。NRにある、たった2行の詩からおこしたのだろうか?それとも小説?ファーストネームでなく、ファミリーネームで呼び合うところが、むしろ原作にそうあったからかな?しかし理不尽な話だ。精神を追いつめていくとこうなってしまうのだろうか。誰も自分を理解してくれないと自らを殺してしまう。或いは精神的に死ぬ。表現もことばもすばらしくて、今年もやってくれたな、千葉支部、と思った。
九州支部のドン・キホーテ。役をあそこで決めさせるなんて、どういうこと?そんなに余裕があるなんて、すごいなあ。本当に誰が何をやっても楽しいメンバーなんだろうな。サンチョ・パンサのことばが田舎ことばなのは、土っぽさを表すためなのだが、九州の彼らがやるとよそ行きのことばになってしまうところあり。西郷さんとお供という感じで鹿児島弁でやったら、最高楽しめるかなあ、なんて思いながら見ていた。九州でもことばはさまざまだから、本人の方言でやったら、おもしろいよ。ちょっと声が小さくて、音楽も小さくなってしまったのが残念。
関西支部の「ナイチンゲール」。かろやかな、かろやかなうごきが、ナイチンゲールだけでなく全員が動けていたのに驚いた。若いって良いなあ。動きがとてもよかったので、ことばにもっと期待したかった。ナイチンゲールはもっと素朴な物言いがよかったかなあ。王様も青年のようで、この二人の絶叫調のやりとりには違和感があった。王様は、三幕のロミオみたいな調子で運命を嘆いていた。もしかして、王様って若者だったの?という錯覚に捕らわれたほど。ナレーションはちょっと残念だったかなあ。あの物語は「語り」のことばが最高なのだ。そこをあらわしてほしかったな。でもいろいろな子が楽しく集える場というのが一番なのかもしれない。レベルアップを追求する余り、排他的にならないとも限らない。何でもあり、のラボ。大学生年代でも、ということを思いながら見ていた。
東京支部の「変身」。これも大変精神的な話なのでこういう仕上がりに驚きながら見た。こういう出口のない状況に捕らわれるように惹かれること、私にもあるなーと思いながら見ていた。力作なのに、正直言って退屈。でも人の評価を求めるようなことなんか、時には捨てるのが、本当の芸術なのかも知れない。小三の三男の感想を見たら「かなしい」と書いてあった。メインの何人か以外は、ドイツ語も、日本語もなく殺風景な背景の一部で、彼らはどんなふうにこの物語と向き合ったのだろうか。
たくさんの若者が集まり、すごい熱気。1980年のわかもの合宿が、私の最初で最後だったけど、若者たちがこうしてワイワイ集まって来るのってすごいよね。テーマ活動の善し悪しなんて、どうでもよくなっちゃう。いいじゃないの。わかものだもん。上島さんが「短い」と言っていたけど、本当に大学生年代なんて数年だものね。その数年の間に一生を生きる場合だってある。けれど何年かたって、やっぱり、おとなとして、戻ってきてほしい。
福島から出てきてくださった斉藤Tもラボっ子たちと再会。斉藤Tにも会えたし、後輩ラボっ子にもあったし、発表は見応えがあったし、良い一日だった、と思うでしょう?帰宅したら、出来の悪いうちの子どもたちに怒、怒、怒!おまけに、夫まで「誰かから電話が来た。名前はわからない」という子供のような対応の悪さ。そのツケは私にまわるというのに! 昨夜お弁当箱を用意しようとして、次男のはし箱がないところから、弁当箱もひとつ足りない事に気がつく。一ヶ月近くも前の高大生発表会で使って以来のはず。これがやっぱり、次男。枝豆の皮が腐って、死んだタニシみたいなにおい。怒り爆発。
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Re:わかもののエネルギー(03月06日)
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ちこらんたんさん (2005年03月09日 11時56分)
いいですね~。
見に行かれて、うらやましいです。
でも中部の「アリス」を
今度中高大生フェスティバルで見られるので、
楽しみにしています。
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Re:わかもののエネルギー(03月06日)
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アリスの仲間さん (2005年03月11日 00時54分)
こんにちわ。私は中部で「不思議の国のアリス」を発表していたラボっ
子です。発表して、とにかく楽しかった!!私は、最高の仲間達に出会
えて幸せです。3月13日に中部の中高大生フェスティバルでも、思い
っきりたのしむぞぉぉぉ!!!!!!
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Re:Re:わかもののエネルギー(03月06日)
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カトリーヌさん (2005年03月11日 01時45分)
アリスの仲間さん
良い発表でしたね。本当に仲間がいることはうれしいことです。後に続く
仲間たちのためにもがんばってね。
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