|
|
 |
 |
 |
 |
| [一覧] << 前の日記 |
次の日記 >>
|
日系人の果たす役割-国際シンポジウムつづき |
05月28日 (土) |
|
国際シンポジウムで、日系人の果たす役割について語られていた。日本がアメリカとつきあって来た歴史の中での日系人の存在をもっと知るべきである。また、現在形でどれほど日系人に助けられているかも。日本がアメリカに進出していった影に日系人がどれほどその橋渡しをしたか、その功績が評価されていないか、も。
私たちのような短期間のアメリカ在住経験のなかでも、それがひしひしとわかる瞬間がある。日本からアメリカへ旅行に来た人達が白人とつきあいたがって、日系人を軽視する。親切にされても、利用した後、自分の功績のように振る舞う。そして、日本ではその実績を活かせる機会が少ない。私たちもラボをやっていなければ、アメリカに住んでいたことは「思い出」でしかないだろう。
そのラボも、4-Hとの交流は日系人であるカワグチ氏の橋渡しによるものだということをご存じの方は少ない。アメリカは、これでなかなか歴史、由来、過去の関係を大切にするということを、おぼえておかないと。これほど長きに渡り、多くの交流がなされた素晴らしい関係は、一人の日系人により始まるきっかけを得たのだ。今でも、カワグチ氏(息子のお嫁さん)によって貴重な役割が果たされている。
中国交流でも、在日中国人の林さんの存在は大きい。林さんの貢献により、どれほど助けられているか・・・病院でのやりとりでも、林さんがいたからこそと、感謝の念を新たにしている。国と国との間で、重要な役割を果たしている人達がたくさんいる。この交流で育てられたラボっ子たちも将来、そういう橋渡しをすることになるだろう。
在米日系人については、知っておくとよいと思う。日系人にゆかりのあるモーガンヒルに住んでいたので、その手の本は図書館にも豊富で、中には自費出版かと思われるものもあって、いろいろ違う立場から書かれた本を読むことが出来た。日本でも手に入るものでは、山崎豊子の『二つの祖国』はNHKの大河ドラマにもなったので余りにも有名。それからヨシコ・ウチダの"Journey to Topaz"はシリーズになっていて、アメリカの児童書の本棚にずらっと並んでいた。『トパーズへの道』という日本語訳がでているはず。そしてジャンヌ・ワカツキ・ヒューストンの"Farewell to Manzanar" またデイビット・ガターソンの"Snow Falling on Cedars"は、工藤ゆき主演のハリウッド映画になったのでご存じの方もいるだろう。日本のこと、日本人のこと、日本とアメリカの関係のこと、こういうことは、頭で思っているだけでなく、本で読んだりしていると意見も言いやすく、留学生たちにもおすすめだ。
|
|
|
|
| << 前の日記 |
次の日記 >>
|
|
|
|