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多摩地区テーマ活動発表会でピーターパン 04月29日 ()
地区のテーマ活動発表会。文字通り朝から晩までだ。加藤パーティの発表は5時15分から「ピーターパン4話」毎年のように実行委員で寝る時間もなく?準備していく。去年はそれに加えてホームステイ中のマルボロの中学生がおり、一緒に「オオクニヌシ」にだしたりしたので、異常に忙しかった記憶がある。今年は、なんか、余裕かも・・・と気味悪く思っていたら、前夜「あの、実家で不幸がありまして、帰らなくちゃならなくなったんです」とKちゃんのお母さんから電話。
 わかりました。大丈夫です。なんとかします。とはいったものの、ええっ?スターキーだよ! 去年の秋に小6で入会したKちゃんは、とてもユニーク。思いこむとものすごい集中力があり、記憶力もあるので、突き進むとすごいことができる。そのころ秋の市民文化祭でナーサリーライムメドレーでやったソロモン・グランディが気に入って、クラスの間中ソロモン・グランディを言い続けていたなあ。(他のものには目もくれず)
 Kちゃんは、ピーターパンがすごく気に入って、役もピーターをやりたいと言っていたが、ピーターの役は小学生クラスから出すことになり、中高大生クラスは海賊だから、と言ってなだめていた。しかしその中高生クラスの中からも、Rちゃんがジョン、Aちゃんがウエンディなので、納得がいかなかった?Kちゃんは、しつこく「どうしてどうして」と言っていた。身長150センチ以上は海賊、と言ったら「ああ、まるめこまれた~」というようなことを言っていた。もちろん、ピーター役の子がいないときは「Kちゃん、ピーターやっていいよ」というと大喜びでやっていた。他の役も言いたくて、その役の子がセリフを言う前にどんどん言ってしまうので、「Kちゃん!!」とみんなに怒られていた。(他の役の子が言わないのが悪いのだ)
 Kちゃんにピーター役を諦めてもらい、見せ場のある役をさせるために、次男がスターキーをゆずり、その見せ場をどれくらい練習したことか・・・例の、ドボーンのシーンだ。今までに見ない面白い表現にしようと、クラスのメンバー(海賊)がにわかに板わたりの板となり、Kちゃんがその上を渡っていくことになったが、大きな図体のKちゃんが練習するたびに板になっている子たちがぎゃあぎゃあ言う。九尾のネコの歌とおどりでもKちゃんとのからみがある。こんなふれあいが、だんだんなくなっていくだろう彼らのこれからを考えると、まだまだ、惜しくて。
 大丈夫です、なんとかします。といったものの、今まで築いてきたKちゃんとみんなとの高まりを考えると、ああ、諦めきれないなあ。次男には代役を言いつけたものの、次男じゃ出ないKちゃんの味・・・ああ。眠れない。
 朝、非常識を承知で、Kちゃんの家に電話してみる。ご実家までは私が送っていくから、なんとかならないでしょうか、というつもりだった。お話中。そうだよね、やっぱり、言えないよ。こんな時にこんなこと。せめて、私たちがKちゃんのことをかけがえなく思っていることだけでも伝えたいと思って、メールしようとしているところへ、電話がなった。Kちゃんのお母さんだった。
 「どうしても出たいっていうんです」ええっ!?Kちゃんが、あんなに練習もしたし、どうしてもみんなと一緒に出たいといっているそうなのだ。そして、Kちゃんがそんなことを言うなんて、滅多にないことだったそうで、お母さんも驚かれたらしい。ご実家の方へは、お母さんが先に、Kちゃんはあとでお父さんと行くことししたそうだ。ありがとうございます。わたしも、どうしても、Kちゃんをみんなと一緒に出させたかった。
 実行委員の集合時間に合流してやってきたKちゃん。「あのさあ、ぼくが出なかったら、みんな、激怒?」「怒ったりしないけど、来られて良かったね」「あれ、Tくんは?今日来ないの?じゃあ、ぼくチェッコもやってもいい?」「だめ、Tくん絶対来るから」「じゃあ、来なかったらやってもいい?」「来るってば」いつもの調子だ、Kちゃん。
 発表には、お父さんとお姉さんがふたり、見に来てくれた。こんな時に、本当に申し訳ありませんでした。Kちゃん、すごくよかったでしょう?
 パーティの大きい子も小さい子も、みんな満足した表情だ。ああ、よかった。Hちゃんも泣かないで出られたし。Tくんが「今日Ka と Ke いたっけ?あまり困らなかったからいないかと思っちゃった」「いたよ。自分の場所忘れちゃって、真ん中で踊ってたよ」「そうそう」最後まで見て実行委員の反省会まで残っていた何人かととても遅い夕食に繰り出した。帰ってから録音テープを聴いた。みんなの存在感がよく出ていた。ピーターパンは、まぎれもなく、ラボっ子たちの心に残っていく物語であり続けるだろう。
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