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クラインご夫妻の帰国 08月24日 (木)
姉妹都市マールボロから訪れていたナンシー、デット・クラインご夫妻が帰国された。ご夫妻はお嬢さんのメル先生のところに遊びにいらしたのだが、メルのアパートが狭いため、うちにホームステイすること約1週間。毎日忙しくされていて、かなりお疲れもあったようだが、今日無事帰国の途につかれた。
 ナンシー先生はマルボロミドルスクールの先生で毎年の両市の中学生の交流の推進者。私も青少年の国際交流はプロだから、一緒におはなしできて良かった。いろいろな意見の相違も、お互い得がたい情報だったし、長年の勘違いも解消され、今後に向けてのプロモーションも二人で協力することが出来てとても良かった。
 ナンシー先生が私の家の時計を見て、「あら、いい時計だわね。どこで手に入れたのかしら~」とのたもう。去年マルボロのクリスがホームステイに来たときに公式おみやげとして持ってきたものだ。実は、いただいたときから壊れていた。大きくてスーツケースの中でさぞ場所ふさぎだったろうに、と思うと、なんでこんな・・・とつい思ってしまったが、捨てることも出来ず、飾っておいたが、時計として見たことはなかったので、どきっとしてしまった。ナンシー先生が見たときは、ちょうど、止まっていたその時間だったので壊れているとは思わなかっただろう。翌日「私はうそつけないから、白状するけど、壊れてるの」と言ってみた。ナンシー先生のせいでもクリスのせいでもないし。時計を送るには意味があって、「同じ時を一緒に過ごしたい」ということだったそうだ。以前はマルボロの小さなお店でハンドメイドの彫刻が施してあるものをあつらえていたそうだが、閉店してしまったので、仕方なく市販の適当なものを買うようになったそうだ。そうか~。
 ホストファミリーのアンケート。ラボで使っているものを手直しして、あきる野でも使うようにしている。同じような内容で双方の家族に聞いてみて、お互いエバリュエーションしたいね、という話になり、後で英訳して送ることになった。(ほどよい誤解がちょうどいいこともあるけどね)マルボロの中学生が来日するとき、10日ほどなのにいつも荷物がすごい。狭い日本の家には、ちょっと。それに、引き渡し式の時に一回しかはかないドレスシューズとか、要らないよね、中学生だもの、スニーカーで充分、と思っていた。ナンシー先生は、「きちっとするべきところできちっとした服装をさせる」というのがポリシー。そうだけどさ、 whole wardrobeを持ってくる必要ないんじゃない?と言ってみた。でも、その教育観には敬意を表する。思えば日本にはいつからかそういう概念なくなってしまった。家庭で教えるべきしつけとか。
 交流の時期。いろいろな時期に交流を行ってきているが、いつがベストとは言えない。ここ最近は、1月に渡米、4月に来日しているが、1月のマサチューセッツは寒いだけなので、今年は10月の終わりになった。4月の来日は、マルボロミドルの春休みに合わせているのだが、日本では新学期始まったばかりで、人事異動もあり、学校も市役所も機能がいまいち。アメリカの夏休みに入ってすぐだと、秋に報告するまでに気が抜けてしまうそうだし、8月の終わりでは向こうも新学期の準備で気もそぞろ。じゃあ、2月は?プレジデントホリデーがあるじゃない?交流が1,2年生に限定されるから3年生への制約がないし。そうだ、そうだ!ということになり、市役所主催のディナーの時に校長先生たちのテーブルへ行ってナンシーと二人でプロモーションした。他にも先生方が知りたい情報をいろいろと通訳。
 ホストフレンドとの関係。今までは中2で行って、中3で受けていたので、3年生は部活も最後の試合があったり、塾も忙しく、来日者が下の弟妹たちとお留守番ということがあり、「ベビーシッターにきたんじゃない」という印象があったようだ。ちょっと待って。家族として受け入れるんでしょう?だったら家族の一員として下の弟妹の面倒を見るのは当然じゃないの?と、まずかましておいて、交流の主体が3年生というのが問題なんだ、と話した。1,2年生の交流にすれば、勉強・部活の制約も少ない。受け入れした以上、全て一緒に過ごすべきだ、というのもわかるが、家庭にも、生徒の方にも事情があるし、全ての部活が受け入れ態勢が整っているわけではなく、その時顧問がいなければ安全面から「来られては困る」ともいうだろう。もちろん、それは日本の生徒に対しても安全面で同じことが言えるのだから理由にならない、と言うのもわかる。でもさ、うちは、同じように扱って、ヘルメットかぶって自転車通学させたけど、市役所では迷惑そうだった。それに、受け入れてくれる別の部活(剣道など)にうちの息子もつきあって、自分の部活を休んだから、クリスが帰った後、結局退部したんだよ~ん、と言ったら、がびーんという顔をしていたけどね。こっちもいろいろな事情がある中で精一杯やっていることを理解してほしい。
 以前温泉に行ったとき、蒙古斑のある赤ちゃんを見て、虐待だと思ってしまい、なんとも感じていない他の日本人を見てさらに驚き、日本では虐待が当たり前なのかと思っていたらしい。それで、長年交流しているのに、このことがノドに刺さった小骨のようだったことだろう。たまたま私がメルに、この件について話したことがあった。うちの次男が赤ちゃんの時、ホームステイしていたテキサスの大学生がおむつを替えてくれて、悲鳴をあげたのだ。ピンと来て、いい機会だと思って蒙古斑のことを説明した。ネイティブアメリカンにもあるし、話には聞いていたけど、初めて見た!と言っていた。そこでテキサスに住んだとき、まだ2才だった三男のデイケアで、まず最初にしたのが、保母さんたちを呼んで蒙古斑を見てもらった。虐待じゃない、増えない、移動しない、と。このことで誤解されてひどい目にあった日本人を知っている。メルから蒙古斑のことを聞いたナンシー先生が長年の胸のつかえをおろしたわけだ。交流って、やっぱり、上っ面だけじゃ何年やっててもダメだ。ナンシー先生たちはホームステイしてないもの。名所旧跡はいろいろ行っているだろう。でもやっぱり、日常生活の何気ない交流がとても大切なんだと痛感している。
 ご主人デットのご家族はドイツ移民。お母さんは86才で健在だ。大きな家に独りで住んで意気軒昂。ドイツは以前の日本と同じように、大きな家に大家族で住んで、長男が家を継いでいたそうだ。だから、お母さんにはその意識が抜けない。うちに来る前に止まった大原さんの家が、そういう昔ながらのお宅だったので、親近感もあったらしい。私はここの地の人じゃないし、いろいろな家庭が見られて良かったと思う。
 日本人はリサイクルをしない!と思っていたらしい。え・・・うちの古新聞の山を見て、考えを変えてくれたかな。たまたま、機能していない例をみたようで、どうしてそうだったのか、一緒に考えてみた。まず、古紙の値段が下がっていたとき、自治体が細々と回収しても 結局捨てられるだけということがあった。ところが中国などが古紙を輸入するようになり古紙の値段が上がると、今度は盗まれる事件が起きたり・・ただその時見たことだけで判断してくれるな。そうしたら、マルボロの学校でも、こまごまと分類したのに、ジャニター(用務員さん)が結局、捨てていた、ということがあったそうだ。ほらあ、同じじゃない。
 ひとことひとこと、もうひとことが、とても大事。今年国際交流をした人達は、そういうことを身をもって学んできただろうなあ。もちろん、完璧を求めるのではない。今が最初!開けたドアを進んでいくのは、これから、だね。

 
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