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ツタのベッドでティムが寝ている |
02月14日 (水) |
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まるでレインフォーレスト、とウイスコンシンのジュディさんが言ったうちの庭。狭い庭で、目の前に擁壁がある。あまりに味気ないのでツタを這わせてある。ジュディさんがうちにステイしたのは2004年と6年。2年間のツタの広がり具合がすごい、まるで熱帯雨林、というわけだ。日本は雨が多く、植物の生長が速いと、ニコルさんも言っていたなあ。ウイスコンシンとは、植生がちがうんだろう。
ツタは擁壁だけでなく、地面にもはびこり、狭い庭がツタに占領されつつあった。このままでは家も?という状態だった。家の西側の壁の二階の方まではい上がり、暑い夏にはおかげで涼しかった。東側も網戸に這ってしまいがちだった。涼しいのはいいのだが、蚊が多くて、外に出たくない。歩く場所もない。ティムが来るまでは。
ティムが来てから、外に出る機会が格段に増え、荒れた庭にも目がいくようになった。何か植えるわけではなかったけれど。だって、秋だよ、来たの。球根などは掘り返すに決まっているし。それでもティムの居場所を確保するために、敷石をおいたり、水たまりをなくしたり。玄関前は、懸案だった杉を切り、バラも切った。伸びすぎてアーチもフェンスも倒れかかっていたから。日当たりは最悪だったし。おかげで玄関前がすごく明るくなり、白いアーチが何年かぶりに露出し、「道路の突き当たり左側のバラアーチのある家、という説明がよみがえりましたね」と古くからのラボっ子のお母さんが懐かしいことを。新しい方は「バラアーチ、買ったんですか?前からありましたっけ?」
ティムはティムで、庭中歩き回って、のびすぎていたツタを踏んで歩いて、壁まで後退させた。プラスティックの植木鉢で遊ぶもんだから、あちこちに散乱している。まあ、遊べ遊べ。狭い庭だけど、ボールを投げてティムが拾ってくる位のスペースは、なんとかある。濡れ縁の前の金魚の水を飲むので、金網が乗せられ、動かないように、夫がコンクリートブロックを乗せた。なんという味気なさ。濡れ縁にティムが寝そべると、足は金魚の金網の上だ。金魚は、この待遇の差をなんと思うかね。
雨が降るというので、ティムのために雨よけをおろしている。軒からビニールシートを斜めにおろしているのだ。ティムがどろどろにならないように、雨よけをおろしたり、敷石をしいたり、すのこをしいたり、いろいろしているのに、ティムは擁壁際の地面の上に寝ている。ツタのベッドだ。なるほど、そういうことするから、ツタが壁際まで後退するんだ。顔がツタに埋まっている。まだツタが豊かに生えているところを選んで寝ているのか。雨がひどくなってきたら、そこには居られないと思うよ。
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