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東京支部秋の研修を終えて |
11月17日 (月) |
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東京支部一日広場で、秋の研修の発表をしました。私は、木曜グループ。竹内セミナー2回を含んでいるグループでした。竹内セミナーでは、ことばとこころとからだ、というテーマで母音をはっきり発声すること、おなかから声を出すこと、その状況を具体的に捉えて動き、ことばに出すということをしました。
また、竹内先生によるギルガメシュ王物語のテーマ活動では、具体的に状況を捉えるということに注意すると、石や煉瓦の大きさや重さが出てきて、動きが現実味を帯びてきました。ことばは母音をしっかり響かせるためあえて語尾を残す言い方を心がけました。そうしてみると、今までいかに尻すぼみの言い方をしていたか反省させられました。セリフは、ギリシャ悲劇のコロスや、ブレヒトの手法を取り入れたおもしろい試みをしました。つまり、ナレーション部分を、群衆であるコロスにいわせるところがある一方、観客とのつなぎ役をナレーターにさせること、そして、登場人物が自分の行動や状況を説明しながら動くというやり方でした。
さて、竹内先生の教えを参考にしながらのテーマ活動です。私たち木曜グループは東京支部を代表して?セミナーを受けたわけですから、なるべく忠実に、その内容を伝えられるような発表にしようということになりました。そのため、コロス、ナレーション、ブレヒトの手法をも取りいれた日本語の単一言語の発表となりました。具体的にどういうことかというと、はじめの「大昔、メソポタミアに」という2行はコロス、「ギルガメシュは、神でもあり」という3行はナレーター、そして、「ギルガメシュは大きく、つよく、何でも持っていましたが」の1行はギルガメシュ自身が我が身を説明するという風に進んでいきます。明らかにギルガメシュの心情、群衆の心情という場面はまだやりやすいのですが、エンキドゥは、心情というより動作をあらわすので、動きながら我が身を説明するのは結構大変だったようです。おまけにエンキドゥは、シャマトからはなすこと、うたうことを教えられるまでは、ことばによる伝達の仕方をしないわけですから。そして、どこがコロス(全員で言う)で、どこがナレーション(ナレーターだけが言う)なのか、覚えられず苦労しました。
発表当日も、それがあやふやになってしまったり、音楽を聞いて出だしを待っているうちに誰かが言い始めてしまったり、後から言い出した人がエコーになってしまったり、日本語だけの発表なのに覚えきれていなくて、失敗もありました。しかし、ことばをしっかり言うということがどれほど今まで出来ていなかったか、そしてこの反省により、どれほどみんなのことばが生きたか。つい、ほかのグループの発声が気になってしまうほど。また、表現の方は、あまり時間もなく、凝ることもなかったのですが、「はじめにことばありき」のテーマ活動とは、逆に表現に凝る必要がないほどしっかりするのだということがわかりました。ことばをしっかり発声することでことばだけで役を表現することが出来、表現に凝り始めない小学生の発表のシンプルな力強さを思いました。
テーマ活動じゃないと言う声もあったようですが、そもそも、テーマ活動とは、ラボとは、「実験すること」いろいろな試みで遊んで、ことばの大切さがわかった貴重な体験だったといえます。もっとも、帰り道、車の中でテープを聴きながら、鼻歌のように英語を言う心地よさをも感じていましたが。
次は何の発表にしようかなと、ラボっ子の心境でいます。
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Re:東京支部秋の研修を終えて(11月17日)
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うのままさん (2003年11月17日 23時36分)
今日はおつかれさまでした。カトリーヌさんもつかれていたはずなのにこん
なにいっぱい書いているなんてそれだけで尊敬しちゃいます。
去年から中部の研修シェアのやりかたを少しずつ導入してお弁当食べながら
分科会形式を取り入れているので「かたり」について「表現そのもの」につ
いてしっかり話せて聞けるようになりましたよね。カトリーヌさんの最後の
語りはとてもすばらしかった!竹内レッスンを受けなくても素敵だったと思
うけれど意識してやるとまた違うのかもしれませんね。思いを伝えるという
のはほんとにむずかしい。だからおもしろい、だからまた挑戦したくなる
テーマ活動って何十年やってもあきないよね。
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Re:東京支部秋の研修を終えて(11月17日)
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keikoさん (2003年11月20日 19時45分)
<テーマ活動とは、ラボとは、「実験すること」いろいろな試みで遊んで、こ
とばの大切さがわかった貴重な体験だったといえます。>
ことばそのものへのこうした取り組み、いいなあと思います。「ことばの宇
宙」で泳ぐ体験って大切ですものね。
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