名前ワークショップ(厨子王) |
03月18日 (木) |
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小4以上を対象に、ジョイキットのワークショップをした。
名前の呼ばれ方について、話し合い、相手との関係性で呼び方が変わることを知った。
そこから発展して、厨子王の呼ばれ方について話し合った。
T「厨子王は、大人になったらどんな名前になった?」
「正道」
(ワークショップシートに「厨子王」「正道」を書き入れる。)
T「どうして正道なんだろう?」
「もう子どもじゃないから、変わったんだ」
T「うん。でもなぜ、正道って言う名前になったの?誰がつけてくれた名前なんだろう?」
「関白師実」
T「関白はどうしてこの名前を選んだんだろうね。厨子王のお父さんは何て名前だっけ」
「正氏」
「なんか足利尊氏みたい」
T「そうだね。えらい人の名前って感じだね。正氏はえらい役人だったよね。おとうさんが、正氏だから、厨子王はそこから正の字をもらったんだね。だれか、お父さんか、お母さんの名前が自分の名前に入っている人いる?」
「お母さんの由、私の麻由に入ってる。」etc
T「じゃあ、この道はどうしてだろうか」
「長い道のり旅してきたからじゃないの?」
T「ああ、なるほど。ずっと旅してきて、さらわれて、それから丹後からも旅して京の都にたどり着いたんだもんね。大変だっただろうねえ。」
(単に長旅、というだけでなく、長くつらい苦労の人生ということだということに言及したい私)
「今までの人生たいへんだったから、これからの人生、道を誤らないで生きていってほしいっていうことだと思う。」
T「なるほどー。そういう願も込められているのかも知れないね。みんなの名前にも、親の願が込められているんだよ。自分の名前の意味、知ってる?」
(皆、それぞれの意味を言う。知っている子も、知らない子も、どう表現していいかわからない子もいるが、名前の意味を意識し始めた。)
(ワークショップシートに「忘れ草」という名前を書き足す)
T「ところで、厨子王には、忘れ草という名前もあったんだって。山椒大夫のところにいるときの名前らしいんだけど、どうして、厨子王という立派な名前があるのに、忘れ草なんかになったんだろう」
「本当の名前を教えたくなかったんだ。だから忘れたと思われたんじゃない?」
「山椒大夫がつけたのかな」
T「安寿は、しのぶぐさだったらしいよ」
「もう、山椒大夫の、ものになったってこと。」
「にげられないし、もう奴隷だから。人の名前じゃなくなった。」
T「ああそうか。だから、勝手に名前つけられたんだ。」
(ワークショップシートに若君と書き足す)
T「厨子王は、若君ともよばれていたことがあったんだよ。若君ってどういう意味?」
「おぼっちゃまってこと」
T「そうだねえ。昔、陸奥の国にいたころだね。家来や世話をしてくれる人がいて、そう呼んでいたんだ。」
「それは、うわたきだよ」(姥滝)
T{誰か、お坊ちゃんとか、お嬢さんって呼ばれている人いる?Mちゃんはお父さんの病院の事務員さんとか、看護士さんとかにお嬢さんってよばれる?」
「うーん。そういうときもあるかも」
「ちょっと、そこのおじょうさん、ってよばれたことはあるよ」
T「おじょうさまという呼び名と、ちょっとそこの、という呼びかけとは、ちがうねえ。」
(一同笑う)
発表会の合同練習の後、05年つまり来年の国際交流参加予定者のためのパーティ内準備活動を開始しました。
その子たちだけを対象にやろうとおもっていたジョイキットですが、拡大して、04年、06年、積み立てに未登録のラボっ子も、ひっくるめて、小4以上でやりました。
そのあと、夕食のお弁当を食べ、2グループにわかれ、05年予定者は私が担当して、準備活動の続きを、それ以外の子たちは、長男(高1)が担当(?)して、発表会の進行表を印刷したりしてくれました。
準備活動については、to be continued.
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Re:名前ワークショップ(厨子王)(03月18日)
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ハニーさん (2004年03月19日 06時39分)
国際交流参加者への準備活動をどうするか、頭をひねっていたところだったの
でとても参考になりました。ありがとう。
昨年は英語で日本の事柄を説明する、その方法といった時間を半年ぐらいやっ
てみたんだけど、中1にはちんぷんかんぷん、ついてこられるのは中3以上と
いう感じでこれではまずいなあ、と反省しました。
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Re:名前ワークショップ(厨子王)(03月18日)
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ちびままさん (2004年03月19日 12時33分)
joyキットは本当に使いこなせると、大切な要素がたっぷり入ったものば
かりだと実感しています。名前の由来はうちでも色々発見がありまし
た。名前を英語にしてみたら日本がとはまた一味違った響きを持ち、自
分の名前を紹介したいという気持ちになった子もいました。
どのワークをやっても共通して言えるのは自分がホームステイを意識し
て考えているかでしょうか。1ヶ月に一度集まってやったこれらのワーク
が、今実際自分がやっている地区の事前活動に生かせる(つながってい
る)ことを実感してくれるといいのですが、一泊相互ステイに向けて地
図を描いていても説明が出来ないとか言われると、2年前から意識を持た
せることがいかに大切か感じます。joyキットの活用について、これから
も報告楽しみにしています。
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