幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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カナダ会議と素語り 03月08日 (水)
 シアトルに赴任して落ち着く間もなくカナダ会議に行ってきました。日にちは2月8日から12日まで、場所はなんとフロリダ州オーランドです。なぜフロリダでやるのかと言うと、カナダ中からコーディネーターの皆さんが集まるのに一部の大都市を除いて、カナダ国内でやると不便でコストが高くつくのです。オーランドはディズニーワールドの街、ディズニーランドが5つぐらいあります。だからアメリカ、カナダのみならずいろんなところから人が集まるので、飛行機の便も多いし金額も安い、ホテルもたくさんあるし、何と言っても気候が温暖、玉にきずは遠いことぐらいでしょう。
 何はともあれ、7つのプロビンスから15名のコーディネーターのみなさん、ラボからは7名が参加しました。私たちは8日に入りましたが、皆さんとは9日の夜の懇親会からご一緒です。でも9日の朝にホテルのレストランへ行くとたくさんのコーディネーター方と会いました。みなさん早めに入ってディズニーワールドを堪能していたようです。9日の夜はフランクな感じでの軽食、コーディネーターの皆さん同士も久しぶりのようです。僕は勿論初めてですので精力的に名刺を配って自己紹介をして回りました。
 会議は10日の朝から議長のオンタリオ州コーディネーターのLarry Duke氏の司会で始まりました。私は秋の会議の時同様、ラボの紹介をかねてソングバードやナーサリーライムの早口言葉を披露しました。これはさすがに皆さんに受けます!素語りとしてトムソーヤの最初のナレーションやロミオとジュリエットのバルコニーのシーンを紹介しました。カナダにやってくるラボっ子がどのようにして英語に触れているか、僕は、not study but enjoy English in Labo activity と紹介します。そしてlike this と言って素語りなどをするのです。
 ところでこの素語り、今では国際交流に参加する事前活動の一環として準備しますが、僕は国際交流に参加しようというラボっ子の多くが、何故事前活動までに素語りの一つもできていないのだろうと思ってしまいます。言葉はその人間の獲得過程を見ても、まず周りに音声としてある言葉を聞くところから始まります。ラボもそのことを大切にして活動している筈です。僕は小学校3年生の時にラボを始めましたが、初めの頃に覚えた『Stop!Taro』や『ぐるんぱのようちえん』などは今でもかなりの部分を語れます。その後にもぐるんぱほど語れるわけではありませんが素語りのレパートリーを増やしていきました。この経験は今更ながら英語を聞き取り、語る力の根っこになっていると思います。
 そしてこの聞き取り語ることの大切さと楽しさは、やはりパーティと言う言葉に代表される仲間とテューターから教えられました。特にテューターは凄かった。パーティで取り組むテーマ活動は全て素語りできるのではないかと思っていたほどです。聞きなさい、ということを言われたこともあったかも知れませんが、それよりも半端な聞き込みしかできていなくてパーティに来ると、何ねそれは、テープはそんなに言っとるね?そうじゃないでしょう、こんなんでしょうが、と言って全身で力のこもった語りをラボっ子の前で表現してくれました。聞きなさい、覚えなさいと口で言うのでなく、背中で言葉の大切さをラボっ子に伝えていたのです。それはラボで言葉を習得するとはまずこういうことなのだということを、率先垂範してパーティにおいて示していたのだと思います。テューターの、こと言葉に関する佇まいとはかくあるべきとは今でも疑いません。テューターはとにかくパーティで一番聞いている、その態度を見てラボっ子も憧れたり、日本人でも出来るんだと目標にしたり、そしていつしか越えていく、そういう姿勢がラボっ子の言葉を育てていく大きな力になるのでしょう。テューターの言葉と表現、テーマ活動に対する姿勢は厳しく、時に恐かったこともありましたが、そのことが逆に言葉のイメージを大切にしそこに深さを与えたのだと思います。
 こういう活動を国際交流に参加するまでに体験として持っていれば、慌てて素語りに取り組むこともないし、ラボパーティ教育における言語の習得過程を歩んでいくことになると思います。テューターもその経験を持っていれば、系統立てて説明したいと言う内的な衝動も生まれるでしょうし、そのことがあらためて自己やパーティの子どもたちの活動にバックボーンを与え、ひいてはテーマ活動を豊かにし子どもの言葉の力も育っていくことに繋がると思います。
 子どもも忙しくて時間が無くてと理由はいくらでもあるでしょうが、理由はどうであれ結果は正直です。ラボっ子は折角ラボに出会ったのですから、国際交流における英語と言う言葉の世界に入る前に大切な時間の過ごし方をして欲しいと思っています。
 さて素語りと共に、僕が1976年にラボの国際交流でオレゴン州にホームスティした時の写真も、カラーコピーで大きくして皆さんに紹介しました。地区担当者をしている時によく父母会などに持って言ったものです。コーディネーターの皆さんには、僕は今でもこのときの印象を鮮明に覚えている。言葉も生活も文化も違ったけど、楽しく安心して一ヶ月を過ごすことができた。この時に、将来外国のことを学び外国とお付き合いできる仕事が出来たらいいなあと思った、それが今僕がここにいる理由です、と紹介しました。そして今も、今こそ30年前に僕を送り出すことに尽力してくれた時のコーディネーターのみなさんを始め、親、テューターなどに感謝をしている、とことあるごとに語っています。それは今のコーディネーターへの私なりの感謝の表現でもあります。また皆さんの仕事は直近の小さな成果というより、人間の成長の大きな糧になっているのだと言うことを、僭越ながら励ましを込めて伝えたいと言う思いも込めています。このことはコーディネーターのみなさんへのみならず、今もラボっ子を送り出してくれるその親御さんやテューターの皆さんにも感じていることです。
 さて会議のことはどこへ・・・またこの次・・・・

1976 7月 たった今スティ先に着いたところ(日本のフィルム、品質が保たれている)
76 OR1

1976年 8月 帰国直前に14歳の誕生会(アメリカのフィルム、ある意味劣化してセピア色に、しかし趣がある)
76 OR2
Re:カナダ会議と素語り(03月08日) ・
Samiさん (2006年03月08日 21時02分)

おもしろかったです。カナダ会議の様子が知りたくってきたのですが、
テューターの姿勢や素語りをどうしてラボっ子ができないのか、といっ
た厳しいご指摘。ごもっともです。
ほんと参考になりました。
ありがとうございました~
思わず書き込みしてしまいました。
素晴らしいプレゼンテーション。シャペロンも
かくあるべきですね!
カナダ会議お疲れ様でした。
Re:カナダ会議と素語り(03月08日)
Play with meさん (2006年03月08日 23時11分)

タイトルにひかれてやってきました。
精力的に活動されている様子に嬉しくなりました。
素語りのくだりでは「もっとも!」と思って居ます。
あわてていろんなことを事前活動が始まってからできるわけがありませ
ん。
小学生のころから徐々に素語りやナーサリー、ポエムを語れるようにで
きて居なければ無理ですね。
今日もジョイキットが届いたので5年生の子供達に話したところです。
夏休みのわくわくワークスの音声の部に毎年挑戦している子もいます。
チャンスを捕らえて、事前活動までに背中を押していきたいと思いま
す。まじさんがおっしゃるように日ごろの積み重ねですね。
テューターとしても努力をしなければ!と感じた次第です。
Re:カナダ会議と素語り(03月08日)
マミーさん (2006年03月09日 00時38分)

 「ごもっとも!」深く感動して、大きな字で印刷して見えるところに
張りました。ありがとうございました。
Re:カナダ会議と素語り(03月08日)
シュークリームさん (2006年04月23日 19時54分)

こんにちは、船長さんの日記の写真にまじさんのお姿を拝見し、懐かし
く思い、WEB SITEを探してやってきました。素語りの話、参りました。
反省しきり・・・
見んしゃい、来んしゃいの鳥のお話も面白いですね。

新刊ライブラリーの録音に立ち会ったときのお話もシェアーしてくださ
いね。楽しみにしています。
Re:カナダ会議と素語り(03月08日) ・ ・
くまちゃんさん (2006年07月04日 19時51分)

まじさんへ

お久しぶりです!

2004年中国交流参加ラボっ子たちをお見送りのとき、福岡空港でお会い
した以来ですね!

HPご訪問をいただき、ありがとうございました。

標記会議では、Higumaパーティからの初留学生『くまこ』のホスト
mom&dadでもある、B.C.州の4-Hリーダーにも会われたとお聞きしまし
た。

ホストmom&dadも、ずいぶん まじさんに好印象をもって褒めてらしてた
そうですよ(^^)

ホストdadは、今夏カナダっ子引率で来日されます。
再会を楽しみにしているところです。


そうそう、まじさんが、大分担当だったとき小学生くらいだったラボっ
子たちも、おかげさまで立派な大学生・社会人に成長しました。

ラボで培った感性を社会貢献にも生かそうとNPOを立ち上げ、ESD(国連
持続可能な開発のための教育)理念にそって、JICAスタッフ(以前、お話
をしたことがありましたね)や行政・他NPOと連携をとり、世界各国から
の留学生と一緒にグローバル教育活動に取り組んでいます。

現役ラボっ子たちも、活躍している先輩たちに続けと、楽しくパーティ
活動に取り組んでいます♪

ではでは…、またねッ♪
(メールも、送っておきますね。)
Re:カナダ会議と素語り(03月08日)
トミーさん (2006年09月09日 20時06分)

お久しぶりです。お元気ですか?
私のHPへの訪問有難うございます。
久しぶりにまじさんの文章を読んで、テューターとしての姿勢に感動
し、子どもたちへの影響の大きさを思い知って、私もそうあらねば!と
改めて初心に返った気持ちです。
カナダの留学生の中に、佐賀のラボっ子を見つけて嬉しかった。彼にも
教えてあげようと思います。お世話になりました。
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