幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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【1年を振りかって】 太陽 12月27日 (金)
↑実はここに気分を表すお餅がいるのです。

こんにちは。太陽です。
一年を振り返ってというお題でコラムを書きます。
前回がちょっと長すぎたので今回は短くいきます!

この一年での大きな貴重な体験二つを主に話したいと思います。

一つ目は今年東京支部テーマ活動発表会で岸本パーティとしてジョン万次郎を発表したことですね。これはオーディションを通らないと出演できないんですが、今年岸本パーティは念願のオーディション通過を果たし、発表することができました。うちのパーティの大学四年生の某PPC氏は今年で最後なのでいい思い出になったのではないでしょうか。
ちなみに僕は「伝蔵」をやりました。「一生懸命練習して達成感があった」とかだとありきたりなのでもうちょっと特徴的なことを話そうと思います。

発表したときに感じたことです。冒頭の場面、万次郎、虎衛門、五右衛門、重介、伝蔵の五人はアジ漁のために外海にでていましたが、突然の風(あなせ)に見舞われて沖へ流されてしまいます。その時僕は「舞台の上で伝蔵を演じ、前の四人がしっかり船を漕げているか、仕事しているかを確認」していたのですが、前の四人(小学生)は全く違うものを見ていました。僕が「舞台の上にいた」のに対し、彼らは「海の上にいた」のだと僕は直感しました。彼らは目の前の広大な海を見ていて、小さな小舟の上に乗っている。彼らは物語の世界の中にいる。四人の後ろ姿を見てそう思いました。しかしながら僕は「舞台の上でうまくいくかまわりを見て」いる。そこに絶対的な差を感じました。「僕はもう物語の世界には入り込めない年齢になってしまった」と感じました。もう一度入り込めるかどうかはわかりませんし、おそらく入ったとしても、そのことを克明に思い出すことも、その中で大人の理性を働かせることもできないでしょう。それは「入ろうとしても入れない」、一種の「ナルニアへの扉」のようなものだと思います。入っていたことを出た後に気付く、我を忘れて熱中していたときのような状態なのだと思います。ある意味でナルニアの世界はそのままラボの世界、物語の世界を表すのかもしれません。また、そのような大人にはできない、「子ども性」というのは、ドリームタイム一話の洋子がオーストラリア行きを決意した直後のナレーターの「いやいや。すべての大人のなかには,子どもがいるのです……ぐっすり眠ったまま。」というセリフに含まれる「子ども」をそのまま意味していると思います。ドリームタイム四話のドリームタイムから抜け出したあとのナレーターの「まことの子どもになろうとするには,過去について学ぶだけでなく,過去を自ら創造しなければならないのだと。」の「子ども」にももしかしたら関わっているかもしれません。だとしたらこの物語の世界がドリームタイムの一解釈になりうる可能性がありますが…、この辺でやめておきましょう。とにかく、子どもたちはテーマ活動を発表するうえで、理性的に考えたりするのではなく、もっと純粋に直接的にその世界に触れている、一種の純粋経験とも言われるべき状態にあるのではないでしょうか。それに対し、大人的な僕らは「ラボのテーマ活動をしている」というこの物語を客観的に見ながらテーマ活動をやっているときが多いのかもしれません。しかし、絶対に大人が物語の世界に入れないかと言われると必ずしもそうではないと思います。セリフを思い出そうとしなくてもすらすら言えるくらい練習して、「自分が伝蔵だと思って演じる」のではなく「自分は伝蔵である」という意識にまで我を忘れて熱中すればそれは可能だと思います。「役になりきる」、「物語の世界に入り込む」というのはこの意味で使われている、もしくは使われるべきだと思います。もちろんシャドーウィングでも不可能ではないと思います。ある程度物心がついてしまうと世界の見方が変わってしまうのは事実ですが、いつまでも「子ども」を忘れないようにするのが大切なのかもしれませんね。ただ、「『役になりきる』にはどうしたらいいか」という疑問には一つ答えがでましたね、「何も考えないこと」です。しかし、「何も考えないようにしよう」と「考え」てはいけません。「何も考えないようにしようと『考えている』」ことになってしまいます。
ただ、本当にあの直感をしたときは感動的でした。同時に落胆しましたが。今回発表できて本当に良かったと思います。

そういえばオーディションでうちのパーティの高校生のナビがホイットフィールド船長役をやっていたんですが、他のパーティの子に「ホイットフィールド船長がイケメンだった!」って言われていてむっとしました。「僕はどう?」と聞いたら「すごい顔だね」と言われました。絶対的な差を直感しました。

二つ目はことばの可能性についてです。
今年いくつかのテーマ活動、ソングバードをやっていく中で、ことばのもつ力について考えることがあったのでそれを書こうと思います。

ことばにはいくつか特徴があります。まず、「文字」としてのことば。これは普通にメールやライン、手紙などでよく使っていると思います。もう一つは「音声」としての言葉。これは話すときの言葉ですね。今年は後者の音声としてのことばの力に圧倒されました。普段は前者の文字で連絡をとろうと、後者の話すことで連絡をとろうと、どちらも機能の面では何も変わらように思えるので、どちらかというと楽な前者の文字で連絡を取るほうを選択します。テーマ活動に沿ってことばの可能性を見てみましょう。
まずは、ジョン万でしょうか。ホイットフィールド船長にアメリカ行きの誘いを万次郎は伝蔵に相談します。その伝蔵の最後のことばです。“Manjiro, the decision rests with you.”(お前の思うようにしたらええ)、このdecisionという濁りの多い言葉が「決意」ということばの意味の重さを感じさせます。それに対しrests with youは流れるような発音で優しさを感じます。これだけでこのことばは伝蔵のあてずっぽうな捨て台詞ではなく、万次郎の行為に対する責任の重さとその優しさのある忠告を表現しているのではないでしょうか。深読みしすぎかもしれませんね。まあ、伝蔵を演じる上でこうやって文章にしなくてもセリフを練習していけばなんとなく気づくことなのではないでしょうか。必ずしも明確でなくても心の奥底で感じることができるのではないでしょうか。
そうですね、あとはペルセウスで、ペルセウスがメドゥーサの首を切り落としたあとのこのナレーションはどうでしょうか。“The frightful whooshing sound of the gushing blood awoke the other Gorgons”(シューッという,血のふきあげるものすごい音に,他のゴルゴンたちが目をさました。) なかなかいい一行だと思います。Whooshing soundとGushing bloodが韻を踏んでいるからです。みなさんもこの一行を発音してみてください。リズムよく発音するのです!なんということでしょう!Whooshing soundのWの発音によって恐ろし気な感じがしませんか?Gushing bloodでは力強い「ものすごい」といった感じが表現されているのではないでしょうか!この二句の何か秘めたことばの力をひしひしと感じるのは私だけでしょうか。
あとはそうですね、プロメテウスの力強いこのことば“If the load of lightning wants to escape that fate he dealt his father,”(もし雷電の主が,父と同じ運命をまぬがれたいのなら,)です。これもto以下で歯切れのよいリズムを感じます。特にdealtからはDの破裂音が力強いプロメテウスの意志、訴えかけるようなイメージを感じます。みなさんも一度大声で発音してみてください。そうすると「プロメテウスになりきれる」かもしれません。
他にもソングバードなどいろいろあると思いますが、ここまで読んでいる人もかなり少ないと思うのでこのへんでやめておきましょう。この「文字としてのことば」で「音声としてのことば」を説明するのには限界があります。


そういえば前回のコラムで感想をいただきましたが、あんな風に感想をもらえると「ああ見てくれている人がいるんだな」とうれしくなります。それは僕だけでなくみんなそうだと思います。だから、ぜひ支部会議メンバーでなくても東京支部の人でなくても、見て感じたことを書いてもらえるといいんじゃないかと思います。

さてさてもう年末ですね。僕はこれから映画でも見ようかと思います。ウィンター一班はロッジ内でもう仲良くなったところでしょうか。
ではみなさんよいお年を!
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