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十五夜狂言の夕べ 09月20日 (火)
毎年秋に橿原文化会館で恒例となっている『十五夜狂言の夕べ』。いままで、なかなか日にちが合わずいけませんでしたが、今年はやっと見に行くことが出来ました。

ホール入り口にはすすき、萩、あけび、栗・・・などが月見団子と共に障子の前に飾られていて、お月見の風情とかもし出していました。
そういえば今年はお月見団子も食べていないな~・・・。
出し物は
大蔵流狂言『末広かり』茂山千作、茂山千五郎、茂山あきら・・・
 最後の囃子が『三本柱』を思い起しました。
和泉流狂言『舟渡婿』野村萬斎、野村万作、石田幸雄・・・
 ラボでおなじみの野村万作氏、テレビや映画でもおなじみの萬斎氏、
 万作氏の声はう~んこの声この声!萬斎氏の声はとっても張りがあっ てよく通る、いい声!
 この話は、大蔵流の物とはまったく内容が違うそうで、大蔵流の物も 是非見てみたいと思いました。
大蔵流狂言『宗論』茂山正邦、茂山千之丞、丸石やすし・・・
 正邦氏、千之丞氏の掛け合いが見事で昔の人のパロディユーモアに  感心しました。

笑いは健康の素・・・、来年のお月見も狂言でわらお(^0^)!
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Re:十五夜狂言の夕べ(09月20日) >>返事を書く
がのさん (2005年09月22日 21時15分)

ほ~ォ。多彩な顔ぶれで演じられる本格的な狂言。羨ましいです。
「宗論」という曲は知りませんでした。
立派な会場の中で演じられたようですが、今年の中秋の名月は
ことのほか冴え冴えとして美しかったですから、
その月光を浴びての薪能のスタイルをとれたら、
きっともっと雰囲気があったかもしれないのに…。
(わたしはガンコな薪能派なんですよ。安芸の宮島の厳島神社で、
波が金色の月の光の粉を撒きちらしながら、
心地よい波の音とともに行われる能狂言を一度でも見られたら、
もう死んでもいいかな、と思っているほど)

先日、恥ずかしいほど愚かしい手ちがいから能を観るチャンスを
みすみす失ってしまいました。しかし改めて、こんどの10月20日(木)、
山本東次郎一門による大蔵流狂言を観る機会がおとづれました。
「寝音曲」「横座」という珍しい曲と「六地蔵」が演じられる
ことになっており、楽しみにしています。今度はたぶん大丈夫。
ほんと、狂言の笑いのなかに、良くも悪くも、人間のもっとも
本質的なものが集約されているんですね。難しく考えることなく、
構えることもなく、機会があれば、ぜひ観ておきたいもの。
Re:Re:十五夜狂言の夕べ(09月20日) >>返事を書く
candyさん (2005年09月23日 17時25分)

がのさん
>ほ~ォ。多彩な顔ぶれで演じられる本格的な狂言。羨ましいです。
「宗論」という曲は知りませんでした。

→中世、仏教が国家宗教から民間宗教に変遷していくにつれて、新興宗
 派の僧侶間で公開の宗教論議が盛んに行われました。当時それを『宗
 論』と呼んでいました。この狂言はそれをパロった作品です。
  ~身延山から帰る法華宗の僧侶と、善光寺から帰る浄土宗の僧侶が
 都への道中で道連れになります。始めはお互いの宗派を知らず仲良く
 旅を続けていますが、宗派が異なることが分かってしまうと、そうは
 いきません。早速相手の宗派の悪口雑言を並べ立てます。旅籠へ着い
 てもその罵り合いは止まるところを知りません。はては夜もすがらの
 宗論にまで発展します。ところがそれがまことにナンセンスな論戦で
 すので、観客の笑いを大いに誘います。終いには踊る宗教よろしく、
 賑やかに『踊り題目』と『踊り念仏』の掛け合いとはなっていくので
 すが・・・。
  頑固で剛直な法華僧と、皮肉屋で柔軟な浄土僧とを対照さすことに
 よって似而非学僧が活躍した当時の宗教界の風俗を、見事に、ユーモ
 アの中に描き出した名作狂言で、歌舞伎舞踊『連獅子』の間狂言とし
 ても採り入れられています。~

 というとても楽しい内容でした。どこかで演じられていましたら是非
 ご覧になってください。


 立派な会場の中で演じられたようですが、今年の中秋の名月は
ことのほか冴え冴えとして美しかったですから、
その月光を浴びての薪能のスタイルをとれたら、
きっともっと雰囲気があったかもしれないのに…。

→本当にそうですね。一度は野外で見てみたいです。私が始めて狂言を
 見たのは約20年前、奈良公園に出来た立派な能楽堂です。親子劇場と
 いう、親子で演劇を楽しむサークルでまさに親子で参加して、狂言は
 子どもも楽しめるんだとその時認識しました。


こんどの10月20日(木)、山本東次郎一門による大蔵流狂言を観る機会が
おとづれました。
「寝音曲」「横座」という珍しい曲と「六地蔵」が演じられる
ことになっており、楽しみにしています。今度はたぶん大丈夫。

→感想楽しみにしております。
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