幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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城崎にて~志賀直哉とアンデルセン~ 01月21日 ()
日本におけるアンデルセン展が城崎の円山川公苑美術館で開催されているので、20~21日と出掛けました。我家から京都まで1時間、京都から城崎温泉まで2時間30分、たっぷりの読書時間に、朝日新聞に紹介されていた『アンデルセンの塩』~物語にかくされたユーモアとは~ヨハネス・ミュレへーヴェ 大塚洵子訳を読み終えました。この本ではいわゆるアンデルセン童話として万人が知っているお話以外のものが沢山取り上げられています。お話を引用しながらアンデルセンの塩(ユーモア)を解説しています。その中から・・・想像力、幻想、自惚れの章から;私達は、想像力なしにはお互いを理解する事は出来ないでしょう。空想や感情なしに他人と生きていく事も難しいでしょう。しかし、『小さいイーダの花』のお話に出てくれ博士は、子供の想像力を育てようとしている学生さんを非難します。『ただのバカな空想を、子供に信じさせるのですか!』しかし、学生さんはイーダを『植物が生きている世界』へ導こうとしました。 世界では、ばかげた事がさまざまな問題を引き起こしています。それは、私達に想像力と言うものがないからです。もし、私達に知力だけではなく想像力があったら、今日の華科学技術はもっと発達していたかも知れません。もしかしたら、破壊された生態系も回復できたかもしれません。ただ、もし想像力を誤って養ってしまうと、私達は幻想の世界のなかでのみ生きる事になってしまいます。そして、幻想の世界が長くなればなるほど、こんどは自惚れに陥ってしまいます。幻想のなかで生きる事と自惚れるということはまったく違うということを私は知っています。しかし、たとえそうだとしても、想像の中で生きるよりも幻想の中で生きる方が自惚れにつながりやすいのです。そして、自惚れは私達にとって非常に危険なものなのです。・・・・書いていくと、きりが無いので興味のある方・・・読んでみてください(~~;)アンデルセンは物語の中にユーモアを使って想像の多義性を表現しているのです。ちなみに、アンデルセン展ではアンデルセン生誕200年を記念して出版された絵本の原画が展示されていました。どの絵も画家の思いがこめられて、すばらしかったですね。佐々木マキ氏が学生時代に書かれた絵の無い絵本の私家版も展示されていました。今回それも記念出版されていました。いい物語は画家の創造力をかきたてるのですね!!そして、記念ポスターもいろんな国の画家が書いていました。私が気に入った1つイギリスのアンソニー・ブラウンの作品
ゴリラの王様?
いかがですか?アンデルセンの塩&コショーが効いているでしょう(^0^)
もう一点は日本の林明子さんの『マッチ売りの少女』の絵
やはり子供の絵は林さんにはかなわないな~と思わせる絵です!

そして、『城崎にて』
アンデルセンがらみで城崎に行く事になったのですが、あわててガイドブックやインターネットを検索し、志賀直哉だ・・・と図書館で『城崎にて』の入っている少年少女日本文学館と言うのを借りてきました。その本の巻末に・・・~一人の作家とどのような形で出会うか。特に少年少女期において、それは重大な意味を持っている。私が志賀直哉をはじめて読んだのは、中学の教科書だったと思う。~国語の教師が、これが文章のお手本だ、と強調していた~しかし、正直にいって、わたしは志賀直哉がの小説が面白いとは思わなかった~最初に教科書として読まれることが、作家にとっても、作品にとっても、必ずしも幸運でない事は、始めに書いた通りである。志賀直哉が『小説の神様』などと呼ばれ、神殿にまつり上げられたことも、同様だろう。・・・後藤明生(作家)の文が載っていましたが、まったく同感でした(~~;)今読み直してみて、なんと登場人物の気持ちが素直に私の心の中にす~と入ってくるのかと驚きました。
『童話の神様』と『小説の神様』に出会った旅でした。

21日に立ち寄った出石のお寺の前に貼ってあったものです。
お正月は
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