唐招提寺の開祖鑑真和尚坐像が、6月5日~7日のみ開扉されるので、本日拝観に行きました。昨年夏中国の張弛さんを案内した時、お寺の方からその期間のみ東山魁夷の障壁画『涛声』も同時に見る事が出来ると聞いていたので、今年は是非行きたいと思っていました。障壁画は11日まで拝観できるようです。鑑真和尚坐像を中心に和尚が5度も阻まれ、それにもめげずに渡って来た日本海の荒波がふすま一面に描かれています。和尚の苦難と志の高さが迫力を持って迫ってきます。日頃の自分の不甲斐ない生活を省みて鑑真和尚の前にただただ静に頭を垂れるのみでした。
障壁画は他に、鑑真和尚の故郷を描いた『黄山暁雲』『桂林月宵』もあります。これらの絵は昭和50年、55年に描かれたとの事、奈良に住んでいたけれども子育てに忙しく、ゆっくり寺社めぐり・・・に思いが行かないころで、その間何度も唐招提寺には来ていますが、期間限定のものを調べて行くほどの心の余裕も無く、やっと拝観する事が出来ました。
今回の拝観は旧友と出かけました。先日『キトラ古墳の白虎』のインタビューニュースを見てくれた友人が、その翌日電話をくれて久しぶりに連絡を取り合い今日のお出かけとなりました。白虎のお陰で楽しみ2倍の奈良を楽しむ一日でした。
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