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今週、絵本展2つ見て来ました(^0^) |
09月01日 (金) |
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8月28日~あのころ、こんな子供の本があったー戦中・戦後の絵本から教科書までー~大阪歴史博物館でありました。メリーランド大学所蔵のプランゲ文庫~1945から1949に出版されたすべての資料で、その著者はあらゆる階層と年齢層にわたり、内容はすべての分野を含み、その出版地は日本のすべての地域にわたっています。これらの多彩な出版物は商業出版物とともに地域の子供たち、夫人たち、労働組合員など特定の読者を対象として書かれた草の根レベルの非商業出版物を含んでいます~
小さな展示してでしたが、「教科書」「子供の本と雑誌・30年のあゆみ」検閲の実態」「謎の多い原爆の検閲」「大阪の子供向け出版」「沖縄」「子供たちの遊びの世界」そして、「プランゲ文庫紹介のVTR」にまとめられていました。
教科書で目を引いたのは、~終戦の年11月頃より教科書をローマ字化しようという動きがあった。昭和22年(1947)4月6・3制義務教育開始と同時に4年生以上の学年にローマ字教育開始。「Tarousan」「Mati」「Kuni」「Gakko no mado kara」「Midorino kuni no kodomotati」などの国定教科書、検定教科書が並んでいました。私たちの小学生時代も結構ローマ字の読み書きに力が入れられていたように思いますが、この時代の名残だったのでしょうか・・・年齢は秘密ですが(~~;)今の子供たちは、さらっとローマ字を習うようで、自分の名前が書ければOKぐらいの扱われ方のようですが・・・。
今回の展示で、私の心に一番残ったのは、占領下の沖縄の当時の出版物の状況でした。本土と違って~戦後27年間に渡って米軍の占領下におかれました。アメリカ民政府(アメリカが独自に設置した政府)はこの間、沖縄統治を極東戦略の拠点ととらえ、活発な広報活動と基地化を推し進めました。広報活動をになった琉米文化会館では、住民向けに図書館活動や行事活動が展開されました。~アメリカ軍が図書館の児童書として、5冊づつ配布したという絵本が展示されていました。「SNOW WHITE」「Feldinand」「Miss Lollipop's Lion」「THE CAT IN THE HAT」「IN THE FOREST」とどれも名作ばかりなのですが、英語の絵本を与えられた・・・ということにとても複雑な思いでした。私はスリランカに絵本の普及活動のボランティアをしているのですが、優れた絵本とはどんなものかを解ってもらうため、スリランカに絵本と言うものが無いため、日本語の絵本をたくさん集めて送りましたが、現地の方々は自分達の読めない本をどのような気持ちで見ていたのだろうかと・・・胸が痛くなりました。今は現地の絵本作家の育成に力を入れていますが・・・
一方、沖縄での絵本の選択の素晴らしさにはさすが図書館先進国アメリカならではと、関心もしました。
子供の遊びの世界の展示にはすごろくが多いのが目を引きました。先日のイギリスでのおもちゃ博物館ではあまり目にしませんでした。
この絵本展は残念ながら28日が最終日でした。
そして、今日、2006イタリアボローニャ国際絵本原画展を見て来ました。昨年も行ったのですが、今年はイランの作家の作品がたくさん出品されていました。ガイドブックの表紙になっているのもイランの作家のものでした。今回は25分ほどのボローニャの会場での日本人入選者の様子などのVTRをゆっくり見たのですが、皆さん積極的に出版社に売り込んでいる様子、お互い(出版社&作家)母国語ではない英語で一生懸命意思疎通をして1年かけて出版に漕ぎ付けました・・・など若い方々の頑張りが新鮮でした。
原画に関しては昨年はスペインのドンキホーテの絵本が気に入ってイギリスでそれを見つけて喜んだのがつい昨日のようですが、今回は、最近の絵はなんとなくキャラクター的なものや、暗い、不気味な表情が多いように感じたのは私の偏見でしょうか???
私はお話が好きなのでやはりストーリーが付いていないとなかなか絵だけではこれっ!となりません(~~;)
そこで、ショップでお気に入りを見つけました。
ターシャ・テューダーの「コーギビルの村まつり」~シャペロンでインディアナに行った時、2箇所の大きなカウンティーフェアに行った思い出が蘇りました。細部の絵がどれもこれも、こんなのもあった、あんなのもあったとわくわくします。最後の賞金を「大学に行くための貯金にしました」と言うところがますます、4Hの子達のお話のようでにっこり(^^)
もうひとつはウイリアム・スタイグの「みんな ぼうしをかぶってた」~1916年スタイグが8歳の時の自伝的絵本です。アメリカに移民してきた両親とスタイグの周りの人々の思い出が帽子をかぶっていた思いでと共に絵本になっています。~実はこれもこの夏イギリス、フランスに行った時、日本でなら、夏は日傘をさすか、帽子をかぶるのに、女の人で帽子をかぶっている人を一人も見なかったのです。帽子をかぶっているなと思うと日本人のおばちゃん集団でした(~~;) ましてや日傘なんか・・・イギリスでもパリでも帽子をかぶっている男性には出会いました。パリで雨になるから地下鉄のほうに行きなさいと忠告してくれたパリジャンも素敵なベレー帽が似合っていました!女性はなぜ帽子をかぶらなくなったのでしょう・・・~と言う話ではないのですが、とても素敵な絵本です。
この絵本展は西宮市大谷記念美術館で9月24日まで開催されています。
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