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~書物を愛する人のための本~「チャリング・クロス街84番地」 |
09月12日 (火) |
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久しぶりに本屋さんで少しゆっくり本を探す時間がありました。文庫本の中から読みたいと思っていた本を探しているうちにこの本が目に飛び込んできました。「ロンドンの本だ!」と思って手に取り、裏表紙の解説~ニューヨークに住む本好きの女性がロンドンのチャリング・クロス街84番地にある古書店マークス社にあてた1通の手紙からはじまった20年にわたる心温まる交流。ここで紹介される“本好き”の書物を愛する心、書物を読む愉しみ、待望の書物を手にする喜び、書物へのかぎりない愛情は、「手紙」の世界をこえて、読む者を魅惑の物語のなかに誘い込む。~
1949年10月5日の手紙から始まる、この物語?はすぐに私を夢中にしてしまいました。その頃のアメリカとイギリスの状況と本好きな女性へレーン・ハンフが希望する英文学の名作の数々の紹介・・・あ~あ、学生時代になんで文学を専攻しなかったのだろうと、今頃悔やんでいます。
江藤淳氏の翻訳も素敵です。原文を是非読んでみたいと思いました。
あとがきに~「チャリング・クロス街84番地」を読む人々は、書物と言うものの本来あるべき姿を思い、真に書物を愛する人々がどのような人々であるかを思い、そういう人々の心が奏でた善意の音楽を聴くであろう。世の中が荒れ果て、悪意と敵意に占領され、人と人との間の信頼が軽んじられるような風潮がさかんな現代にあってこそ、このようなささやかな本の存在意義は大きいように思われる。~1972年3月とあります。
今までこの本の存在を知らなかった事は残念ですが、ロンドンに目が向いている今だから対面できたのかなとも思っています。
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