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今年も「十五夜狂言の夕べ」行ってきました(^^) 10月05日 (木)
少し元気になったら出かけてばかり(~~;)・・・と思われそうですが、こちらも夏前にチケットを買って楽しみにしていたものです(^^) 3日火曜日の6時半からでした。十五夜はとうに過ぎているのにどうして十五夜なのかな~と思っていたら、7年前、始めてこの狂言の会が開催された日がたまたま十五夜だったとの事、そして来年は9月25日また中秋の名月の日に開催されるそうです。

今年のプログラムは・・・
トーク お話「狂言ってどんなお芝居?」 茂山千之丞
~狂言は現代の漫才のようなもの、大蔵流、和泉流で、同じ題目でも少しずつ内容が変わったり、古典といえどもその時々で少しずつ時代にあった内容になったりして意外なほど演出面に融通性を持っている~など、とても楽しい話術で楽しませてくれました。

大蔵流狂言 二人袴
舅:茂山千作、太郎冠者:茂山童司、兄:茂山正邦、婿:茂山茂
いささか「お目出たい、頼りない」婿役の茂山茂がとてもぴったりな配役でした。この狂言は本来は親子として演じるのですが、役者の実際の年齢によっては兄弟としてやる事もあり、今回は兄弟でした。

和泉流狂言 成上り
太郎冠者:野村万作、 主:野村萬斎、 すっぱ:高野和憲
どろぼうを捕まえてから縄をない・・・のもとになったお話でしょうか?それともそれを狂言に取り入れてのでしょうか?とっても解りやすいお話でした。

大蔵流狂言 鎌腹(かまばら)
太郎:茂山千之丞、女房:茂山あきら、近所の男:丸石やすし
狂言は名乗り・・・「これは此の辺りに住まい致す者でござる」等の自己紹介の詞章で始まるものでが大部分ですが、この「鎌腹」はいきなりドラマの真っ只中に突入します。これは恐妻ものの代表作とのこと。女役は、白い長いひもの付いた頭巾のようなものをかぶるのですね。
最初のトークで茂山千之丞氏が「恐妻家のこの太郎の役は私が演じますが、みんなからぴったりの当たり役といわれています」と仰っていたのですが、なるほどはまり役でした(^^)

今年も以上のように豪華な配役で楽しい2時間でした。昨年はチケットを購入したのが遅かったので、後ろの方の席でしたが、今年は発売と同時に購入したので、前の方のちょうど役者の方の目線の位置で堪能できました。87歳の茂山千作氏、立ち座りに、お年を召したな~と思いましたが、まだまだお元気な声と、振る舞い。野村万作氏も75歳なのに、見事なでんぐり返しの連続・・・。見ている私もまだまだ頑張らねばと思いました。 来年も楽しみです!
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Re:今年も「十五夜狂言の夕べ」行ってきました(^^)(10月05日) >>返事を書く
がのさん (2006年10月05日 10時19分)

【その1】
 「十五夜狂言」――。ネーミングもすてきですね。奈良のほうでおこ
なわれているのですか。古都の名月のもとで見る薪能や能、たまらない
魅力をもつ雰囲気です。
 このごろは、狂言、なかなか人気のようでして、観たいといっても簡
単には観られません。一生に一度でいいから宮島の狂言を観たいと願っ
ていますが、発売直後というのにすぐ「完売」といわれてしまいます。
ある特定の人や観光会社などがまとめ買いをしてしまうのでしょうか。
地元に近いスミティさんにもお願いしたことがあるのですか、どうにも
なりませんでしたね。

 じつは、かくいうわたくしめ、昨日10月4日、大蔵流狂言を観てきま
した。
 山本東次郎さん一門によるもので、「柿山伏」「水掛聟」「東西迷(ど
ちはぐれ)」の三番。
 いやいや、久しぶりに笑いました、笑いました! 
 ラボのみなさんには馴染み深い「柿山伏」ですが、いくつかの点で違
っていて、そこが最高におもしろい。そのあたりを、わたしのほうのホ
ームページでそのうちご紹介できるかどうか…。たとえば、終わり方で
すが、ラボのほうでは山伏を打ち倒してあっさりと入り留めになります
が、今回は、室町時代におこなわれていた狂言のおもかげをとどめるも
っとも古い天正本(てんしょうぼん)にもとづいて演じられました。山伏
の祈り伏しの法力にひっかかったようなふりをして、よろよろ、よろよ
ろとあとじさりをする柿主のさま。柿の木から落ち、腰を打って動けな
いでいる山伏が、屋敷につれて行ってちゃんと看病せい、というわけで
すが、山伏をおんぶした柿主、途中まで来てしたたかに山伏を放り投げ
ます。
【つづく】
Re:今年も「十五夜狂言の夕べ」行ってきました(^^)(10月05日) >>返事を書く
がのさん (2006年10月05日 10時20分)

【その2】
 なぶられて、カラス、サル、トンビの物まねをする山伏。しかし中に
は、タヌキやヘビ(くちなわ)も登場するものもあるらしい。鳴くことを
しないヘビをあの空間でどう演じるのでしょうねぇ。山伏とトンビと天
狗のあいだにつながる古い習俗の観念についても、今後、研究してみた
いし、「柿山伏」の話の原典を、日本の古典――「今昔物語」や「宇治
拾遺物語」あたりから探ってみたいと思っています。

 狂言のおもしろさのひとつに、ふだん何気なく口にしていることばが
ヒョイ、ヒョイと飛び出してくることがあります。今回見た「東西迷」
のなかでは、一休禅師のことばとされ、わたしがいつもわが身の不明を
侘びていう「へつらひて楽しきよりも へつらわで貧しき身こそこころ
安けれ」とか、一遍上人の「…こころのはてを知る人ぞなき」が聞か
れ、したり! という次第。楽しかったです。
Re:Re:今年も「十五夜狂言の夕べ」行ってきました(^^)(10月05日) >>返事を書く
candyさん (2006年10月05日 11時39分)

がのさん
>【その1】
 「十五夜狂言」――。ネーミングもすてきですね。奈良のほうでおこ
なわれているのですか。古都の名月のもとで見る薪能や能、たまらない
魅力をもつ雰囲気です。

→橿原文化会館・・自宅から車で15分ほどの会館です。こんな近くで毎
 年ゆったり鑑賞できるのはとてもラッキーです。会館の入り口にはス
 スキや萩などで十五夜の雰囲気を演出してあります。開演ぎりぎりに
 入ったので写真を取る暇がありませんでした。でも、自分は紅葉の模
 様の紬の着物を着てしっかり狂言鑑賞スタイルで行きました(これで
 も着付けの師範の免状を持っているんです!!)

 このごろは、狂言、なかなか人気のようでして、観たいといっても簡
単には観られません。一生に一度でいいから宮島の狂言を観たいと願っ
ていますが、発売直後というのにすぐ「完売」といわれてしまいます。
ある特定の人や観光会社などがまとめ買いをしてしまうのでしょうか。
地元に近いスミティさんにもお願いしたことがあるのですか、どうにも
なりませんでしたね。

→場所がいいと皆さん殺到するんですね。こちらは広い会場で地方のせ
 いか、ぎりぎりまで販売していました。2週間後にある、「南こうせつ
 コンサート」は発売当日に売り切れていて驚きましたが(~~;)

  
 ラボのみなさんには馴染み深い「柿山伏」ですが、いくつかの点で違
っていて、そこが最高におもしろい。そのあたりを、わたしのほうのホ
ームページでそのうちご紹介できるかどうか…。

→楽しみにしています。わたしも今回の茂山千之丞氏の解説で、狂言の
 多様さを知り、ますます色んな狂言をみたくなりました。「柿山伏」と
 「三本柱」は実際に見てみたいものです。

【つづく】
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Re:Re:今年も「十五夜狂言の夕べ」行ってきました(^^)(10月05日) >>返事を書く
candyさん (2006年10月05日 11時53分)

がのさん
>【その2】
 なぶられて、カラス、サル、トンビの物まねをする山伏。しかし中に
は、タヌキやヘビ(くちなわ)も登場するものもあるらしい。鳴くことを
しないヘビをあの空間でどう演じるのでしょうねぇ。山伏とトンビと天
狗のあいだにつながる古い習俗の観念についても、今後、研究してみた
いし、「柿山伏」の話の原典を、日本の古典――「今昔物語」や「宇治
拾遺物語」あたりから探ってみたいと思っています。

→狂言を見ながら、ラボのテーマ活動と似ているな~と思いました。決
 まった空間で背景も無く役者の動きで色んな場所に見えてくる・・・
 ヘビの演じ方は私もとても興味があります!
 「柿山伏」の原典のお話楽しみにしております。

 狂言のおもしろさのひとつに、ふだん何気なく口にしていることばが
ヒョイ、ヒョイと飛び出してくることがあります。今回見た「東西迷」
のなかでは、一休禅師のことばとされ、わたしがいつもわが身の不明を
侘びていう「へつらひて楽しきよりも へつらわで貧しき身こそこころ
安けれ」とか、一遍上人の「…こころのはてを知る人ぞなき」が聞か
れ、したり! という次第。楽しかったです。

→知識があればますます楽しいというのは旅も芸術の鑑賞も同じです 
 ね。あきらめずに、読書にも勤めます。がのさんのお陰で狂言の楽し
 みがますます膨らみました。ありがとうございます(^^)
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