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もうすぐ、911 |
09月11日 (火) |
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あの日は、アメリカにいた。カリフォルニアの自宅で、ラジオのニュースに驚き、いそいでテレビをつけた。
そう、カリフォルニアは、東部時間と時差があるのです。事件が起こったとき、まだ寝ていました。
何これ・・・?とテレビに見入りながら、身の危険を感じた。
夫は、とりあえず会社にいった。何があっても「休む」ということを思いつかない人なのだ。
子どもたちも、一応、学校にいったが、すぐ帰ってきた。
事件に巻き込まれた飛行機がカリフォルニア行きだったので、亡くなった人もあり、
大陸の反対側とはいえ、まずは衝撃が走った。
それから、事故でなく事件とわかるにつれ、移民の多いカリフォルニアでは、その心配も。
外国にいると、日本ではわかりにくい危険意識を感じることがある。
今、領土問題で近隣諸国を刺激しているが、現地の日本人たちは身を潜めていることだろうなあ。
私たちがアメリカで毎年、真珠湾記念日や、戦争記念日には、緊張していたことを思い出す。
むしろ心をこめて、人との対応を心がけた。
911のときも、不測の事態に巻き込まれないよう、不要不急の外出を控える動きがあった。
「みんながやってる」としてさっそく車に星条旗をつけた息子に、
なにげない行動がどの方向にいくか、自分でははかれないのだと諭した。
このちいさな旗のために、どんな不測な事態がおこるかわからん。
現に消防署は、「我々が守るのは旗ではなくて火事や人命」と、消防署の星条旗をはずしてしまった。
旗が攻防の象徴になるのをあらかじめ防いだのだ。
いちばん感動したのは、
日系人の運輸相が、危機管理という名の空港での人種差別禁止をすぐさま打ち出し、
カリフォルニアに住む日系人たちが「人種差別に反対」デモをしたこと。
マンザナーなどの収容所の体験から「二度とこういうことを許してはならない」と。
息を潜めている自分が恥ずかしくなった。
日本人は、しかたがない、と言って、ガマンする。
収容所の日系人もそうだったという。でも、
その後のアメリカ人としての生活が、civil right の意識をより強く育てたのだろう。
大統領選挙のために4年に一度人間関係がずたずたになる、とアメリカの友人はぼやいていたが、
学ぶべきことも多いと思う。常に、よりよい社会を!と思っている姿勢はすごいと思う。
その振り幅には、ビックリさせられる。
日本人は、口で言うほどにChange を好まないからね。
前例がなければ動かないし、想定外などと言って、変わらないやり方の言い訳がたくさん。
世界が、平和で安全でありますように。
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