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長らく更新をせず、申し訳ございません・・・
今年は震災のあと、いつもと同じ環境とはいえない状況のなか、ラボでの大きな活動〔つどいとキャンプ引率〕だけは頑張ったつもりです(自分としては)。無事につどいを終え、黒姫に行って年甲斐もなく野活で思いっきり走り回って、わんぱくラボっ子たちに大笑いして、おおいに楽しんで帰ってきたら、気は抜けるけど疲れは抜けない、なんて言っているうちにあっというまに秋になってしまいました。
3連休にはさまれている今週は、通常金土に行っているパーティ活動を
きょう水曜日の夕方~夜に行うことにしていました。
ところが台風上陸ちょうど今日の夕方には関東地方に、夜9時頃には東北の予報が。いわきは東北地方の中でも、もっとも関東寄りなので、やっぱり影響が心配で、今日の活動は見送ることにしました。
何年か前、おなじく活動日に台風が来たとき、午前中のうちに「今日のラボ活動はおやすみします!」とみなさんに連絡したものの、夕方には台風が逸れてパァーっと晴れ渡ったという苦い経験もあります…
そういう経験があると、台風において夕方のことを朝に決めるというのは悩みます。
だけど、新たな経験として3/11の大震災、とくに津波のことや、今夏の台風での土砂災害のことを思うとやっぱりここは警戒心が勝ち、今日は休み。
朝からここ8時間雨と風は強くなったり弱くなったりしています。
でも午後2時現在、やっぱり強くなってきたな。
古傷のある右脚靱帯もなんだか痛み出した。気圧のせいだ。
経験に加えて、古傷も新たなバロメータになる予感。
「若さはいつか消えるが智恵は年ごとに深まる」
ってのは、こういうことか、どうだか…
いろんな意味で、エイジングが台風の日をうらなう材料となる、か?
ところで昨日、今日の強い台風、愛知県など西日本の被害が心配です。
黒姫で同じロッジだったシニアやテューターも、ラボっ子もいっぱい名古屋など中部方面から来ていました。
だから余計に気がかり。みんな大丈夫かな?
「東北、福島のこと、ずっと応援してるよ」っていってくれたみんな、わたしも中部を応援してます!
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7月30日、パーティ10周年のつどいを行いました。
つどいの2日前、お隣茨城県のテューター、HITACHIさんから打ち上げ花火のグリーティングカードとメッセージをいただきました。
マーク・トゥエイン生家美術館のすてきな便せんに、何年か前の日立地区発表会に突然お邪魔したことを「昨日のことのように覚えております」と語り、その際の初対面の印象を、ずいぶんとお褒めいただいたり、心温まるお祝いの言葉をいただきました。
当日の朝、同期のアッキーからもお祝い電報が!
ドキドキしていた時だったのでどんなに嬉しかったことか。
この7月で、自主避難のため福島を去ったアッキー、
帰ってくるのを待っています。
思い返せば、3月の震災そして原発の被害で先が見えなくなる日々のなか、10周年のお祝いどころか、
もうここ福島ではパーティ自体も出来ないのではとさえ思ったこともありました。
だけど4月になり、いわき県内でも放射線量が低い方だということがわかりました。少しずつみんな帰ってきました。外で満足に遊べないこんな時こそ
ラボをしなくては、と思い、活動を再開。すると、子どもたちが元気に駆け回り、
おとなの私が元気をもらいました。私ばかりではなく、保護者のみなさんともこの元気を
分け合いたい。だから10周年の発表会はやろう、そう思ってグループごとのテーマ活動
発表をすすめました。
「しょうぼうじどうしゃ じぷた」金曜Aグループ:本当に楽しそうに毎週の「じぷた」を取り組んで、面白くてにぎやかな消防署でした。ときには意見がぶつかり合うこともありました。話し合いの中では「(緊急車両同士で)自分にないものを持っている車に対してみんなコンプレックスがある」ということをかんじとったようです。すてきな気づきができたな、と思いました。これから必要な「議論と検証」する能力、つけてますね。
「すてきなワフ家 木よう、子どもだけでどろぼうをつかまえたぞ」土曜グループ:人数が少ないながらも、だいすきなお話、ワフ家で発表することにしました。でも言葉が多いかな、と思い、英日の言語入りCDをかけながら発表することにしました。子どもたちは、家でいっしょうけんめい言葉を覚えることを、がんばっていました。緊張したか、ふだんの活動のなかでの遊びが足りなかったか、ちょっと元気がない発表になってしまったけれど、それはこれからの活動を考えるうえで、こどもたちにとってたいせつな経験になると思います。
「わんぱく大将トム・ソーヤ へいぬり遊び」金曜Bグループ:ラボ歴の長い子どもたちの発表でした。
自らも楽しんで、トム・ソーヤの世界で遊べたようです。この物語のテーマと
面白さは「トムの賢さ」という気づきもありました。
Bグループのラボっ子、小さいころには、発表に出ても声を出せなかったり、
仏頂面で発表したこともありました、
そんな時代も経て、ここまで出来るようになったことを思うと、
改めてみんなの成長を感じます。
この物語の、ミシシッピー川を表すナレーションにある
『自分の歌を忘れたことのない川』ということばが好きです。
ラボっ子も、そうであってほしいと思います。
テューターはというと、音楽CDのタイミングや、ナレーションを間違ったり、発表後の記念撮影も入れ忘れてしまいました。「まだまだ」を実感です。
悲しいかな、自分はあまり成長しないことをひしひしと感じます…。
発表会直前にCDデッキが壊れてしまったこちらの状況を機敏にキャッチしてプレゼントをしてくれたラボママのみなさま、ダイナミックマイクも欲しかったんです(涙)ありがとうございます。ほかにもフラッグ作成をして下さっているという嬉しいサプライズ、お母様、お父様からいただいたひとことひとことに、じーんとしました。
あらためてラボは、ラボっ子は、そして自分は、育ち合いが生むパワーと、お父さん・お母さんたちの温かい心、愛情に支えられて、生かされているんだということを実感しました。
また、今年はたくさんのラボっ子が在籍表彰を受けました。みんなもおめでとう!
すぐ答えのでない、長い時間を要するラボ活動で育つ子どもへのまなざし、そして忍耐をありがとうございます。
子どもたちには、もっともっと、テーマ活動で、ラボ活動で、心もことばも豊かに育ってもらいたい。
だからこの10年のTry and error(挑戦と失敗)経験を活かして、テューターとして子どもたちと共に歩んでいきたい、そう思っています。 皆様のご協力で10周年のつどい無事におこなうことができたことを、心よりお礼申し上げます。本当に、本当に、ありがとうございました。
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先週は発表2週間前の活動、どのグループも少ない人数で切り盛り。
みんなえらい。頭が下がります。
「しょうぼうじどうしゃ じぷた」の金曜Aグループ一同は毎週表現に磨きを掛け、どんどん新しいものができてくる楽しさにテンションも上がってきます。大人ほどことばに気を取られていないのが子どものいいところ。その伸びやかさ、いつまでも大事にしてほしいなあ。
土曜はふたりお休みで3人だったけれど、いる子たちでオープニングの表現を考えてみました。二つの表現(お遊戯会の踊りっぽい動きと、テーマ活動っぽい動き)を提案して、そのうちどっちがいいかを動いてみて考えました。どっちになったか? それはもちろん… ねっ。
ワフ家のことばも、ナレーションこそはないけれど多くてひとりひとりがいっぱい言葉の受け持ちがあります。でもいきいきした会話で成り立っている、それが「ワフ家」。「楽しさ」とともに、「ことば」を沿わせた発表にしてあげたいな。
金曜Bグループのあやかちゃんが転勤で仙台に行くことになり、先週が最後の志賀パーティでの活動となりました。最後までみんなと一緒に発表前のテーマ活動をやってくれました。仲間がいなくなるのはやっぱり淋しい。だけど、同じ東北でラボをやっていればまた会える。キャンプは一緒に行けるので、キャンプがが待ち遠しいです。
6人で「トム・ソーヤ」英日、セリフの量が多くてもうみんないっぱいいっぱい。私もナレーターに参加致すことになりました。もう何十回も聞いている「トム・ソーヤ」、英語が難しいライブラリーだなーと思っていたけど、改めて聞くと日本語も、~意気ようよう、脱兎の如く、つりこまれるように見つめる、人をなぶりものにする、これみよがし、内心こおどり~などなど、洒落た言い回しがこれでもかというくらい溢れている。これじゃあ易しい英語じゃあ表現しきれないわけだ。
生き生きしたことばが聞く者をワクワクさせてくれると同時に、発表者泣かせのライブラリーかもしれないなぁ。でも、すっごく大好きです、このお話。その気持ちをみんなで大切にしなくちゃ。
話変わって、キャンプです。今年は、当パーティ初の、サマキャンin黒姫! 5班で参加します。 震災の影響で蔵王キャンプができないのは残念だけど、めったにない黒姫参加の機会、楽しまなきゃ損。
昨日おかあさん向けのキャンプオリエンテーションを行いました。持ち物や交通機関のことにばかり気を取られて、事前に「有料野外活動」のことをことをちゃんと調べていなかった私。でも、ラボOGのラボママが助け船を出してくれて、いろいろ教えてくれました。ほかにも転勤前にお子さんを黒姫に送り出したことのあるお母さんの談話もあり、よかった~助かった~。経験者は頼りになります。
カヌーやハイロープ、湖での遊びなど、蔵王キャンプでは経験できないものがたくさんある野外活動。
黒姫に行ったら子どもたちにはいっぱい遊んでもらいたいな。
今回の発表にあたって、テーマに沿った屋外での遊び(体験)がまるでできなかったこと、こういう時だから仕方ないとはいえ申し訳なく思います。
キャンプではおもいっきり外での活動を楽しんでくれたら、と願っています。
きょうは終業式でした。
あすから夏休み。
今年の夏は、どんな夏かな。
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先週の活動がお休みだったので、「その分おうちで言葉をおぼえるのをがんばるんだよ」と言っていました。
2週間ぶりにラボっ子に会い、がんばって言葉を入れてきた子もいました。この前までは言えなかったのに、子どもはすごい! でも「忙しい」を理由にさっぱり入っていない子も…。
金曜Aグループのみんな、子どもが消防署で車たちを見る場面ひとつとっても、「消防車を見ている子どもはこう思っている」、「ここはこうする」、「もっとこうだと思う」、
さまざまな意見が出てきます。
でも、それを、すぐに表現できるかというと、それはまた別。それは「人の意見」であって「自分の意見」ではない。
じぶんの内側から起きてきた思いでさえ、表現できる、というところに行くのはなかなか難しい。発表までの間で、どこまでそこをみんなで創り上げていけるか、未知数です。
それからこの日は、このグループに新しい仲間が入りました!あっという間に馴染んでくれました、頼もしい~。
土曜グループのワフ家、はじめてセリフを言うミニー役の子ががんばって覚えてきました。お兄ちゃんが「ママとおうちでいっしょうけんめいやってた。うちでのほうが言えてたよ」と報告してくれました。少ない人数だけど、せりふがいっぱいあります。大丈夫かな、短くして発表しようか、という大人の勝手なお節介をよそにそんなことよりも、このお話をやってみたい、という気持ちを子どもたちは持っています。それを大切にしたい。一緒に寄り添って、子どもたちをサポートしていきたいです。
金曜Bグループは、メンバーの一人が、なんと発表前に転勤でいなくなってしまうことに~! 仲間が一人いなくなることは本当に辛いけれど、どんな現実も受け入れなくては。
「このお話のテーマは?」と問うと、「トムの○○○」ということばが返ってきた。うん、なるほど。 ○○○は秘密~(笑)それをうまく表現できるかな?このグループには、その力があってほしい。
この週、発表会も近くなってきて、こどもに「思い」はあるけれど、それを「表現する」のが難しいのです。
でもそれは「これからののび幅」と、希望的に捉えたい。
心もからだも、子どもはまだまだ伸び盛り。うらやましいな。
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昨朝のNHKのニュース「おはよう日本」で学校における「原子力発電の知識」への教育について、学校の理科の先生が受講する研修のようすがうつっていた。
そこで、空ののガラスの瓶にしっかりラップしてあるものがあった。
部屋を暗くして、ガラス瓶の側面に細くて小さい懐中電灯のような特殊な青いライトをあてると、
瓶の中が青く照らされ、
うっすらと白い線が、ゆっくりゆっくり漂っていた。
これが放射線なのか。
はじめて可視化されたものを見た。
それはなんて表現したらいいのか、
水族館でみるクラゲを細長くしたものというか、
クモの糸が風に揺れるというか、…なんてことを考えていた。
昨夜、犬の散歩で外を歩きながら、朝見た放射線のことを考えた。
夜空に漂う白い糸、という性質から、こどもが駄菓子やでよく買う「おばけけむり」にも似ているかもしれない。なんて思った。
木の近くを歩いていると、腕にクモの糸が絡みついてきた。
べたべたして気持ちが悪いので、すぐに手で拭い払った。
目に見えないけれど、この空気のなかに、放射線が
クモの糸みたいに体に絡み付いてくるんだ。
ここの線量は低い方だけど、おばけけむりみたいに線が漂っているんだ、改めてそう思った。
散歩コースの土手沿いにはとても巨大な鉄柱があって、
そこには何本もの電線が延々とのびている。
これは43㎞北に位置する福島第一、第二原発からの首都圏への電線なのか、
それとも遠い土地からここの住民のために来ているものなのか。
10年前、福島第一原発に見学に行ったとき、「ここで発電した電力を、この何本もある太い電線で全て首都圏に送っているんですよ」と聞いたな…
そんなことを考えていた。
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今週の活動はお休みですが、7/30にパーティ10周年のつどいを行うので
ラボっ子たちはそれぞれおうちでCDのききこみを改めてがんぱるよう言いました。
「しょうぼうじどうしゃじぷた」を発表する金曜Aグループ、
やりたい役をきめたあとは、ナレーションをどうするか。
小1~4の子どもたち6人のグループが自らここのナレーションをやる、と志願し、いう意欲を見せてくれました。
「このおはなしの、どんなところを見ている人に伝えたい?」
という問いかけに、「火事とたたかうところ」と返してくれた子がいました。今後さらにお話をよく理解して「火とたたかう」ことがこの金曜Aグループにとっての、じぷたの発表になるようです。
「トム・ソーヤ」1話を発表する金曜Bは、テーマ活動経験を重ねてきた
高学年らしい多彩なアイデアで、表現に彩りがあります。ラボっ子が図書館から借りてきてくれたトム・ソーヤの本の挿絵では、へいぬりの刷毛が、いわゆるハンディサイズのものではなく、どちらかというとモップみたいなものです。よくCDを聴いてみると「長い柄」ということばもある。なるほど。経験や知識を生かしてテーマ活動をできるのはこのグループならではです。
「すてきなワフ家」4話を発表する土曜グループ。年中~小3、5人での発表。ヘンリーとパパの会話が長いので、大丈夫かな、と思い、ここを省くことも考えたら、と投げかけたところ「ここがないとへんだよ、やっぱりここはあったほうがいい」と、小3のふたり。このふたりがかなりふんばっていくことになります。幼児と小1の子もパーティ全体での発表の時のようではいられないと肌で感じているようす。
すごいなあと思ったのが、電話を受けた警察官とワフ家に駆けつけた警官は違う人物だという設定にしたこと。「だって受付とか逮捕する人とか、警察署では別だもん」と!膝を打ちました。それで、電話を受けた警官は、現在避難で休んでいるお友達に当日担当してもらうことにしました。あっぱれ!
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あれ、また揺れてる、なんか長い…余震が毎日のようにあるけど、やっぱり揺れると「このあとまた揺れが強くなるか!?」と気構えてしまう。ま、油断はしないほうがいいので、適度に気構えはしよう。
これから夏の発表に向けて3つのグループがそれぞれ「しょうぼうじどうしゃじぷた」「わんぱく大将トム・ソーヤ へいぬりあそび」「すてきなワフ家 木曜、どろぼうをつかまえた」をとりくんでいる。今までは、どんなことしてお 話で遊ぼうかな、と考えていたけれど、この頃は子どもたちのほうから提案してくるグループもある、頼もしいな。じぷたを取り組んでいる金曜Aグループは 〔だるまさんがころんだ-じぷたバージョン〕を毎回のようにやる。オニが『だるまさんがころんだー』というところをなんでもいいからじぷたのお話に関わることを言おう、というのだ。子どもたちは考えるもので『ウィーウ- ウィーウー』とサイレンの音を出したり、『あるまち!』と、冒頭のことばを言い、『ち!』で振り向くとみんな動いてるとか、もうかなり荒技!でも子どもの柔軟性は気持ちいいな~
「トム・ソーヤ」をやる金曜Bグループ、ひととおり動いたあとでのお話の感想は 「川に落とされるのいいな~(笑)」、「楽しい!」、 そして「一日でいいからこんな生活をしてみたい」 という、ちょっとせつなくなるような感想もありました。とくに最近福島の子たちは外で遊びにくくなってるからなぁ…
土曜グループの「すてきなワフ家」は、子どもたちのなかでは、泥棒を捕まえるのが楽しいのかな? と思っていたら、意外と「猫」と「警察」が子どもたちには人気。そっか、誰も泥棒になりたくないか。でも、真ん中抜いて発表はできん、うーん。
ラボも普通に出来るようになってきたけど、
津波の被害のほうは、まだまだです。
3ヶ月経ってもあの日のままの状態の沿岸部、
国有化のはなしも、まだはっきりしません。
ただ、家が流されて、そこに亡くなった人が大勢いたという場所に
もう戻りたくないと思う人も多いようです。
そんななか、応急処置ながらも修復し、義父母は家に戻りました。
もしかして数年後には国有地になってしまうかもしれないけれど
今を生きる老夫婦。
さすが戦前生まれの日本人、強いです。
最近、義父母の家はボランティアさんが来てくださっている。あるときは30人も人がいてびっくり! 市内にお住まいの方から、千葉県、企業の方々など、市の災害ボランティアセンターをとおして来てくださった方々。放射能の不安もあるなか、福島に来てくれるなんて…本当に頭があがりません。
パーティのお母さんや、テューターのみなさんもいつも心配してくださって、ありがとうございます。私ができることは、少しずつでも現状を伝え続けることかなと思うので、時々、こうして、状況を綴ります。
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保護者会を行いました、とても久しぶりのような気がしました。
3.11を境に色んな事が変わってしまった。
お母さんたちはどんなに神経をすり減らしたことか。
キャンプやライブラリーの話よりも何よりも、
子どもを守り続けるお母さんたちの、ひとときの安らぎになれば、
そう願っての保護者会だった。
震災のときの話をひとりひとりに語っていただいた。
いわき市民は、原発事故の日から沢山の人が遠くへ避難した。
パーティのご家庭もそれぞれに、大渋滞で埼玉まで13時間など(!)、ガソリンがない、大変な状況の中子どもを守るために避難した話はどれも胸が苦しくなるものだった。中には「子どもより自分がパニックでした」と笑って話すお母さんもいました。
原発30㎞圏内に住むご家族は、いわゆる立ち入り禁止の警戒区域(20キロ圏内)から僅か3㎞外側のろころにお住まいがあった。禁止区域外ゆえに自主避難となり、家賃は引かれるということに、絶句。この「人災」の理不尽さを改めて感じる。
ご主人の会社の指示で避難したらしたで、そこと被災地とのあまりの温度差に怒りを覚え、被災地の状況を訴えるべくメディアにメールし続けたという「かなり熱かったです」とこれまた笑って言うお母さんもいた。
震災後の子どものことなども気になっていたので、そこもたずねた。友達のご家庭もかなり放射性物質を気にするので外で遊べず屋内で遊んでばかりでストレスがたまっていることや、最近どうもやつあたりをする、など、こちらも受け止めないと、と思うことも色々あった。
津波に遭い、「色んなものが流されていくのを、見ました…」
と、今は仮住宅に入っているご家庭のお母さんが、静かに語った。
でも、みんなに支えられて、行くところもあって、子どもと密に過ごす時間ができて、
「幸せだなあって思いました」
という言葉が、とても多かった。
そう、こういう時は辛いことばかりじゃない。
いろんな人の、あたたかい気持ちが、被災者を支えているのだ。
支えてくれた方々に、感謝の気持ち、いっぱいです。
そして久しぶりに持ち寄りスイーツでティータイム。
こんな平和な日が来るなんて、ライフラインが絶たれたり、原発が大変だったときには思えなかった。
パーティのお母さまがた、貴重な時間を割いてお越し頂き、そしておいしい持ち寄りを、ありがとうございました。
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日曜日は郡山・福島地区の国際交流のつどいでした。
本当だったら3/20に東北支部全体で仙台で行われるものでしたが、震災のためそれが中止になり、事前活動担当のTや激励発表を行うはずだったPのTが、会場探しに奔走してくださり、福島地区と郡山地区でつどいを行う運びになりました。
結論、胸が熱くなる、とってもいいつどいでした!
参加者による決意表明のなかには
「むこうに行って、震災や原発のことも話してきたい」
というものもありました。
ラボ国際交流センターラからボっ子たちの激励に駆けつけてくれた、オーストラリア人のランス。
彼は17歳のときラボ国際交流で来日し、神戸でのホームステイ中、なんと阪神淡路大震災に被災しました。
でもそのとき、協力しあう日本人の素晴らしさをとても感じたということが、また日本に来たいという気持ちにつながったということです。
大変なこともそれを乗り越えることで強くなる、それが国際交流だということを力強く語ってくれました。
そして「今年、国際交流に送り出すお父さん、お母さんはめちゃくちゃ勇気がある」と(笑)。本当にそのとおりです。
親には、子どもとはまた違う強い不安があるのです。けれども、送り出すことで親もまた強くなる。すぐにはそうは思えなかったけれども、今回の震災を経験して、これは私が実感していることです。
今回のつどいで昨年の参加者も激励隊としてスピーチしました。
ユーモアを交えて国際交流の体験談を語ってくれた、もう余裕すら感じられた昨年の参加者たち。
国際交流から9ヶ月、一回り成長したなー、という感じです。
ほんとうは支部のつどいで激励発表するはずだった福島の佐藤パーティ、このつどいで「ジョン万次郎」1話を発表してくれました。
ものすごい迫力、力強い表現を間近で見ることが出来ました。
一段高いステージで支部のみんなに見てもらえればいちばんよかったのだけど、フラットな会場で臨場感溢れるテーマ活動を見る贅沢な機会を私たちはいただくことができ、幸運だったかもしれません。2ヶ月という間が空いてしまって、子どもたちはそれでもモチベーションの高い発表をしてくれました。本当に、私まで激励されました。
あの震災で大きな打撃を受けた東北、そして天変地異の境遇になってしまった我らが福島県。
けれども、地区の参加者の中には震災の最中、ホストファミリーが決まった子もいた。
原発の水素爆発起きた直後にホストファミリーからe-mailが来て
「私たちがあなたを受け入れます。でもそちらが大変なことになってしまって、大丈夫ですか? 今すぐにでもうちに来て」という内容だったといいます。
国内で色々な憂き目に遭ってしまった私たち福島県民、ともすれば受け入れてくれる家庭がないのでは、という気持ちになったこともありました。でもこうやってホストファミリーは子どもたちを温かく迎え入れる準備をしてくれている。ラボの国際交流は今年で40年、受け入れ団体とも長い付き合いです。海を越えた絆が、ここにあるんですね。
出発まであと2ヶ月。
素晴らしい体験がみんなを待っている。
私も行きたいなぁ~!
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寒いっ。おとといは暑かったのに、今日は寒い。
さて、先週のラボは、金曜Aグループが2人お休みで4人で「しょうぼうじどうしゃ じぷた」の、のっぽくんのうた、ぱんぷくんのうたの表現を考えました。「のっぽくんって、宇宙が好きなのかな」と言った男の子がいました。「どうしてそう思う?」と尋ねたところ「『そらにするするのびる』から」と、歌詞を指さしました。なるほど、そらをするする、宇宙に届くぐらい高くのぼるはしごをイメージしたんだね。「ぱんぷくんは水のかわりにあわをかけると早く火が消える」といった子も。私は「あわ」と言ったら石けん水のイメージでしたが、その子のママ情報によると最新消防車の特集を見たのでちょっと詳しくなっているという。ああ、私は勉強不足。
ほかに、ここしばらく取り組んでいるナーサリーライムス「Lavender's blue,diddle diddle」この日は3番を歌う日。『Call up your men』というフレーズ、こどもたちには「『こーらーよーめー』ってきこえる」という。よく聴くとほんと、そう聞こえる。こどもの耳はすごいなぁ。
金曜Bグループはワフ家の木曜日を取り組み。高学年のグループだけどAグループに来られなかった低学年の子もやってきて、ちょっと新鮮な空気。2つのグループに分かれて場面を選び表現をつくってもらった。どちらも泥棒が出る場面だったけど、やる人によって泥棒の表現がちがうことに気付いた子どもたち。かたや声色からイメージしたかまぬけでコミカルな泥棒、かたや「悪名高い」だけに観音開きの家具をかたっぱしから物色する手さばきがいい泥棒。それぞれの泥棒に拍手でした!
土曜グループは「注文の多い料理店」2回目。前週は猟師が最後の扉の前に来たところまで。今回はその続き。こどもたちがこのお話のおもしろいところは、「化け猫が猟師に『いらっしゃい、いらっしゃい』というところ」だという。だからみんな猫や、山猫軒の不思議なものたち、それが転じる森になり、猟師は、私。猟師がすすむにつれ、こどもたちが物語を咀嚼しているような気がする。
みんなに「化け猫はいると思う?」と聞くと全員「いる!」と。天狗も、たぬきも、きつねも、山にいるとみんな信じています。
日曜日に、ふたつのパーティから「パーティや地区のテューター方やラボっ子のみなさんでお使い下さい」と、おかしや文房具やそしてメッセージが送られてきました。
原発のことで、今福島がかかえる現状にとても心を痛めてくださっています。
どうか、「注文の多い料理店」の猟師のように、『あんまり心を痛めたために、顔がくしゃくしゃ』にならないようにしてくださいね!
こうして心を寄せて下さる方々がいることは、幸せなことです。
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