アフリカのお話~さくまゆみこ氏講演会~ |
04月26日 (日) |
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関西支部主催のさくまゆみこ氏の新刊ライブラリー発刊記念講演でした。
Beautiful Blackbirdの翻訳、そしてアフリカに造詣の深いさくま氏のお話はとても興味深く、新刊がますます楽しみになるものでした。
取り留めなくご紹介(~~;)
アフリカはむかしばなしの宝庫で、文字を読んだり書いたりするより、聞いたり話したりする文化である。
アフリカの国は地図で見たらわかるように直線で国が仕切られている。
即ち、一つの民族がいろんな国に分かれて住んでいる。
1つの国に色んな民族が住んでいる。それぞれの民族は見た目も違う。
例えばナイジェリアには言語が200以上ある!
アフリカの現地のむかしばなしをそのまま子ども達に紹介するには起承転結などがしっかりしていなくてライブラリーには、なりにくい。
しかし、このBeautful Blackbirdはリズムの良い調子の良い言葉を使った作品。
作者のアシュリー・ブライアンさんは1923年にニューヨークのブロンクスに生まれた、アフリカンアメリカンでフランスやドイツでも勉強をされた。アフリカにも何度も行っていて、ケニアであちこちに図書館を作っている。
さくま氏はIBBYの総会が南アフリカで開催された時にアシュリーさんに始めてお目にかかったが、すでに80歳を超えておられたがすばらしいとってもいい方でしたとの事。
彼の自伝的な作品の裏表紙に推薦文が書かれているのですが、
子どもの" Are you rich?"と言う質問に
とっても素敵な答えをしているのです(^^)
その答えに私(candy)も彼がだ~い好きになりました!!
~~~
その後、
さくま氏はご自身が翻訳、執筆されたアフリカの児童書の表紙をPCで映しながらその本の特徴をわかりやすく紹介してくださいました。
氏は、疑問になったことは徹底的に調べていくとのことで、
ティンガ・ティンガ派と言う絵画の流派がある事、
バオバブの木は根から樹皮、花、実、新芽まで全て活用でき、戴いた種をお庭で今育てて3年目、
元奴隷の人たちがもどってきた国で内戦が続いている事、
その少年・少女兵達の深刻な問題、
ナイジェリアでホームステイをして時に大人になった子どもが両親に対する挨拶を見て年長者を敬う姿に感心したこと、
魔法が使えることを普通に受け入れられる文化である事、
南アフリカ先住民のむかしばなしに出てくる動植物の名前を調べるのに1年かかったこと、
アフリカに図書館を作るきっかけになった本のこと・・・
などなど。
25冊の本を丁寧に紹介してくださいました。
アフリカと一言で言ってしまう私たちですが、紹介してくださった本を参考に興味の尽きない世界を体験できそうです。
今度のライブラリーには歌も6曲入っているとの事。
リズムのいい言葉がどんな歌になっているのかとっても楽しみです。
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Re:アフリカのお話~さくまゆみこ氏講演会~(04月26日)
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がのさん (2009年04月28日 11時28分)
〔その1〕
OHHH....! 作間由美子さんの訳された絵本がラボ・ライブラリーにな
るのですか! いつかは…、とずっとずう~と考えていたことでした。
これまでご紹介する機会がありませんでしたが、ラボは作間さんにたい
へん恩義があるのです。謙虚な彼女からそれが語られることはないと思
いますので、そのことを少しここでご紹介させてください。
ある時期まで、ラボの絵本といえば、福音館書店から刊行されているも
のか、わずかに再話もの、オリジナルものにほぼ限定されていました。
福音館以外のものはタブーというわけではありませんでしたが、すぐれ
た作品が他社にもたくさんあることを知りながら、もう一歩、手が出せ
ずにいました。とりわけ海外のものの版権取得はたいへん煩雑で、高価
なものにつきましたから。
わたしが制作を担当するようになって数年を経たころ、1922年のころか
らでしたでしょうか、本気になってその壁を突き崩してみようとの思い
に駆られたのは「かいじゅうたちのいるところ」を何とかしたい、とい
うのがきっかけ。このおはなしで子どもたちを生き生きと遊ばせてみた
い、と。で、ようやく老舗の大出版社「冨山房」の社長さんに面会でき
ることとなり、時間を割いてもらいおずおずとラボの活動を紹介させて
もらいました。ある理解が得られて、そのとき担当者として紹介してい
ただいたのが作間由美子さんでした。たくさんの翻訳出版をなさってお
られる傍ら、当時はその冨山房の第一線の社員でもあったのですね。
上記のように、この種の本の出版権を取得するには、海外図書専門の取
次店を経由してたっぷり時間をかけ、さまざまな手続きをするのが常識
でした。わたしたちにとっては、ほとんど初めてのこと。時間に余裕は
ありません。そんなときに、海外の出版元や作者のセンダック氏、日本
語翻訳の神宮先生、それに冨山房のなかの人たちとのあいだに立って懸
命にご尽力くださったのが作間さん。そしてそれを機に、以後、そのノ
ウ・ハウがつかめたことにより、他の出版社のものも比較的容易にラボ
で使わせてもらえるようになりました。
〔つづく〕
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Re:アフリカのお話~さくまゆみこ氏講演会~(04月26日)
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はらぺこさん (2009年04月28日 11時28分)
お久しぶりです!
講演会に行けなかったので、お話がありがたかったです。
まずは、テューターの私自身がわくわくしたいものです。
少し楽しみになってきました。
ありがとうございました!
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Re:アフリカのお話~さくまゆみこ氏講演会~(04月26日)
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がのさん (2009年04月28日 11時30分)
〔その2〕
1994年の夏に刊行した「ふしぎの国のアリス」とともに出版したこの
「かいじゅうたちのいるところ」と、ロシアの作品、ラチョフの「てぶ
くろ」は、その意味で、その後のラボ・ライブラリー制作に広い道を切
り拓いた記念すべき作品といえましょう。その困難に作業の実現に力を
貸してくださったのが作間さんというわけ。
なつかしく作間さんのこと、「かいじゅうたち…」のことが思い出され
ますが、当時はとにかく「かいじょうたち…」でアタマがいっぱいで、
アフリカについての深い造詣をお持ちだとは知りながら、そのお話を作
間さんから聞く機会はありませんでした。いくつかのアフリカをめぐる
著書を興味深く読んだ記憶があるのみで。
素朴な、人間の原風景ともいえるすがたを捉えた新しいラボ・ライブリ
ーが子どもたちに広く愛されることを願っています。
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Re:Re:アフリカのお話~さくまゆみこ氏講演会~(04月26日)
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candyさん (2009年04月29日 23時12分)
はらぺこさん
>お久しぶりです!
講演会に行けなかったので、お話がありがたかったです。
まずは、テューターの私自身がわくわくしたいものです。
少し楽しみになってきました。
ありがとうございました!
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→作間氏のアフリカに対する造詣の深さ、思いの深さを感じる素敵な講
演会でした。
紹介していただいた絵本や物語を図書館で借りてきて、今日ラボっ子
たちに紹介し楽しみました。
ラボっ子たちも新刊をそしてアフリカにとても興味が湧いてきたよう
です。
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Re:アフリカのお話~さくまゆみこ氏講演会~(04月26日)
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さとみさん (2009年05月07日 23時31分)
candyさん、おひさしぶりです。
アフリカのお話のタイトルにつられてやってきました。
それぞれの支部で、新刊に関連する講演会を催されているようですね。
参加できない講演会の内容を知ることができて、うれしいです。
どれも参加したいですが、、、
中部は、元、林恭子Pのラボっ子だった菅啓次郎さんのアメリカインディ
アンについての講演会が、予定されています。楽しみです。
そして、バリの民話を手掛けていらっしゃる川手隆彦さんは、当時、初
めてのスプリングキャンプで、夜を徹して、これからのラボの未来を語
りあった大先輩。中部には、残念ながら、川手さん講演の予定がありま
せんが、、、んんん、残念。
なんだか、みんな鮭のように、ラボにたくさんの力を戻してくれている
ようで、ずっしりつまった新刊になりそうです。
そういえば、3月のスプリング1班で、素敵な阿部Pの大学生と一緒にロ
ッジでした。
み~んな、Yちゃんの大ファンになってしまいました。彼もまたずっしり
中身の詰まったラボっこでした~!!
だっこから、よろしく~とお伝えください。
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Re:Re:アフリカのお話~さくまゆみこ氏講演会~(04月26日)
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candyさん (2009年05月08日 11時19分)
さとみさん
>candyさん、おひさしぶりです。
→お久しぶりです! y君からさとみさんとスプリング一緒だったとお聞
きしました。さとみさんとの出会いはとっても素敵だったようです。
アフリカのお話のタイトルにつられてやってきました。
→アフリカに興味津々になりました。アフリカのいろんな面をラボっ子
と共有できそうでライブラリーがとっても楽しみです。
なんだか、みんな鮭のように、ラボにたくさんの力を戻してくれている
ようで、ずっしりつまった新刊になりそうです。
→ラボの43年の歴史は色んな広がりを作っていますね。ますますラボっ
子との活動が楽しくなりますね(^^)
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