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かせだま日記 青山陵 「ハムレットマシーン」公演 感想 |
12月14日 (月) |
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子どもの頃からロングヘアのかせだま。
小学生くらいの頃から
朝起きて居間にいくと 母に「おひーりあ みたいになってるよ」
と言われて、ずっと 「誰やねんそれ!!」
と思ってました。
ぼさぼさ乱れた髪のことを言っていたのですね。
★感想★
池上綱氏率いる「ハムレットマシーン」のオフィーリアは
天才でした。
演じてるっていうより 表現すカラダそのもの。
笑ってるっていうより 踊ってる。
踊って生きていたら むしろ自由な存在。
しかも白いオフィーリアと黒いオフィーリアが。
黒いオフィーリアは、
最後には、白いオフィーリアになったのかなって。。。
オフィーリアの白を一回真っ黒に塗りつぶしてみたら
バランスが取れたって感じなのでしょうか。
それで気がすんだからやはり白になってもらったってことかな、と。
前・国王ハムレット役の人自身が
カンテラを灯して登場したけど
誰を探していたのだろう。自分の亡霊を探していた?
きっと息子ハムレットを探しに。。。
亡霊なのに灯をともして??
謎だ。
しかも後半で 息子を自立させようとして
現代の常識に こりかたまった考えを
真摯に語っていて 観客からは たまらず笑いがもれるほどの
切なさだった。。
でも よくある世代の価値観、よかれと思って
より混乱に陥れる説得。
観ながら、うす笑いしながらも
それが自嘲だったりする かせだま。
と、池上版ならではなのか、あなたがそれやってどうする!!
そこで ひらきなおっちゃったら
息子ハムレットは、
怒りのこぶしをあげっぱなしになっちゃうよ~、
というような言動が そこかしこにちりばめられています。
会場の白美しい空間を見た時
劇団メンバーはもしかしたら
白と黒のコントラストを強く意識されたのかもしれません。
会場も効果的に使っていて
観客といえども 役者からまんべんなく反応を見られる。
なんで そんなに余裕あるんでしょう、若い役者さん達。
「いきたくない」「しにたくない」
よくわかります。
仏さまに お仏飯?をお供えしていた生き方を
ふっと自我をもって見た時
立ち止まる息子ハムレット。
「代代」血をつなぐって血筋をたやさないって言われても
納得がいかない。
「ご縁」という仏教用語が 面白くおなかに響いてくる構成。
今回それぞれの役者が また個性的な光をはなっていましたね。
体幹ができてるっていうか 腹がすわっちゃってるというか。
前回の公演で「ゴドーさんはきません」って
言ってた役者さんの天性の眼。 すごかったです。
笑っているような怒っているような優しいような冷たいような
光によって様々な眼に見せる
「鏡のような役者さん」でした。
女のことばは、いつも本音だから
きっと息子ハムレットも 女になりたかったんでしょうね。
「ローゼクランツとギルデンスターンは
なぜ死んだ……」には、素朴な疑問でうなずいてしまいましたが。
ポローニアスだったのにホレイショに乗り換えるって
子ども柔軟性をみた思いです。
この役者さん、最初息子ハムレットをやっていたような。。。
なかなかの突き刺すような物の言い方と
おちゃらけが巧みで、前回の公演もそう感じたけど
できるな「おぬし」。。。でした。
国王も、ガートルードもまじと
コミカルのバランスがよく、適当にワル。
今回は、全般的に音楽を少な目で、それで十分だったのは
お経があったのと、会場の反響を使ってたからだと思った。
衣装で 何かな?って思ったのは 黒いお面。
登場人物を記号化するための衣装なのかもしれないと
思った かせだまです。
ハイナー・ミュラーさんへの
オマージュになっているのかもしれないと
はじめのドイツ語をきいて思った。
かなりかっこいい感じで吟じていたドイツ語の意味を
想像してみました~。
「ハムレット」のドイツ語のセリフか
もしかしたら
ドイツ料理のレシピ???だったりするかもしれない。
まあ、この劇団にいっぱい食わされずに帰れるほど
かせだまは したたかではないと思うので。
というわけで、今回もすっかりエンターテインされて
大感激でした。
劇団の皆様、一緒に味わってくださった皆様
熱い時間をありがとうございました!!
池上さま・・・
お疲れ様でした~。
会場がわからず 彷徨っておりましたら、
銭湯帰りとおぼしき 親切なオジサマがわざわさ戻ってきて
「あのあたりにチラシを持って誘導してる人がいたよ」、と
教えてくださいました。
「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」のおじいさんみたいだと
感激してしまいました。
おじさんありがとうございました!!
池上さんありがとうございました!!
どんとはれ
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