テーマ活動って、なんだ?
うまいことばが見つからないけど、
今回後期テュータースクールの発表を終えて
自分なりに考えた。
セリフを覚え、声に出し、役になりきる。
ここまでは演劇もおなじかな。
でも、テーマ活動はその先がある。
というか、その先が長い。そこからがスタートだ。
同じおはなしを聴けば聴くほど、あらたな疑問が沸いて、
新しく気がつくことがたくさんある。
それらを持ち寄り、「わたしはこの場面をこう感じる」
「こう表現したい」
思いのままを一緒に取り組む仲間に伝えて、みんなで動いて、考える。
その動きも、決して形をつくるのではない。
A地点からB地点へ移動するのじゃない。
大事なのは「きもち」。
流れるストーリーと音楽の中で、感じるままを表現する。
だから、1回1回がちがう。
「さっきとまったく同じ表現」は、ない。
子どもたちはすごい。お話に入っていくチカラもすごい。
「ながら聞き」をしながらも、ストーリーを追うだけではなく、
ことばも同時に覚えていくから、なおすごい。
大人はそうはいかない。
歳を追うごとに、記憶は苦しい作業となる。
だから、自分も今回は、「ストーリーを追う」と「ことばを覚える」と,ふた通りの聴き方をしてみた。
「ことばを覚える」ためには、
センテンスに切って繰り返しディクテーション→ 諳んじる→
だめならさらにディクテーション→ 改めて諳んじる →OKなら次へ、という具合。
そして、「ストーリーを何度もたどる」という聴き方も
平行して続ける。これは、テーマ活動にとって欠かせない。
ラボライブラリーには音楽も入っている。
この音楽が、情景を浮かべるのにどれだけ
手助けしてくれることか。
聴きながら浮かんだ動きのイメージは
自分のことばでノートに記す。
次の回で、仲間と一緒に考えたいことを書き残す作業だ。
初めはちょっとやっかいだと思っていた「国生み」も
みんなで取り組んだことで、好きな物語のひとつになった。
こんなことは、子どもたちにもよくあることだ。
自分ひとりで聴いてるだけ、と、
仲間といっしょに動いてみる、 のとでは、
同じおはなしも、違って聞こえるということだ。
もう少し練りたかったという気持ちは残ったが、
発表までの道のりは、国生みとともに忘れがたい思い出となるはずだ。
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