『ヘンゼルとグレーテル』それぞれに大切なものとは? |
09月14日 (火) |
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先週の中高生グループで、『ヘンゼルとグレーテル』を動いた後で、気づいたこと、疑問に思ったことを出し合った中に、
-それぞれの人物にとって大切なものが違う、と気づいたと発言したKちゃん
お父さんにとって大切なものは、「こども」
お母さんにとって大切なものは、「豊かな暮らし、お金」
魔女にとって大切なものは、、、「自分の嗜好=子どもを食べる事」
子ども達にとって大切なものは、「夢みるようなこと=お菓子の家」
その後、Aの疑問:
-子ども達は、二回目にまた、森に捨てられるとわかっていながら、なぜ、また、ついていったのか…ついていかない、という選択もあったはず。(いくら、パンくずが道を教えてくれると思っていても)
それに答えたK君の言葉:
-子ども達は、最後まで、お父さんを信じたかったんだ、と思う。
よく、虐待を受けている子どもは、外の人に、親にひどいことをされている、と告げないのは、どこかで、親に愛されたいと、求めているからだ、と何かで、読んだことがある。
みんな、うなづく。
Kちゃんが再び、
-じゃあ、子ども達にとって、大切なものは、始めは「夢みるようなもの」だったのが、本当は「親の愛」だったのかもね。
Mちゃん:だから、お菓子の家は、次の日、消えてしまっているんじゃないの
Cちゃん:親といっても、母親=魔女だったから、はじめから、母は親ではなかったんだよ。まるで、同じ口ぶりの台詞があるんだよ。「バカな子だね~」
親に生意気な口をきいたり、反抗期に入る年代の子達のこのような話し合いを聞いて、世間では、どれほど 自分を認めてほしい、とか、無条件の親の愛に包まれたい、と願っている子ども達がいることだろうか、と考えさせられた。と同時に、温かなものに満ちていない世界に今、子ども達は、おかれているのかも、とも。とっても、考えさせらたラボだった~!!
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Re:『ヘンゼルとグレーテル』それぞれに大切なものとは?(09月14日)
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りっぴぃさん (2004年09月14日 09時32分)
な、なるほど。
ちょっと衝撃的な感じで納得してしまいました。
…とはいえ、自分自身でも感じることの様でもあります。
ものが溢れていて、愛し方が薄れてきた(?)とはあまり言いたく
ないのですが、そう思わずにはいられない事柄も多々あります。
自分自身、もちろん親に愛されて育ったと思いますが、自分の
求めていたほどの愛を満喫できたかと問われると、ちょっと返答に
困ります。
欲が深いのでしょうか?
気持ちは満たされない…でも、何ならば満たされるのかわからない。
そんな気持ちがあります。
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Re:Re:『ヘンゼルとグレーテル』それぞれに大切なものとは?(09月14日)
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さとみさん (2004年09月14日 22時27分)
りっぴぃさんへ
…とはいえ、自分自身でも感じることの様でもあります。
ものが溢れていて、愛し方が薄れてきた(?)とはあまり言いたく
ないのですが、そう思わずにはいられない事柄も多々あります。
自分自身、もちろん親に愛されて育ったと思いますが、自分の
求めていたほどの愛を満喫できたかと問われると、ちょっと返答に
困ります。
欲が深いのでしょうか?
気持ちは満たされない…でも、何ならば満たされるのかわからない。
そんな気持ちがあります。
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子ども達とテーマ活動を進めていく上で、感じたことを出し合っていく時、自
分のこととして考えながらも、あらゆるところから、考える材料を引っ張り出
し、ごった煮状態で、なんでもかんでも言い合います。
正解はありませんし、こんなこと、言って、どう思われるだろうか、とかない
のが暗黙のルール。
物語の中の人物に自分を投影しながらも、または、世間一般の事として話した
り、バランスをとっているようです。
この時も、「ITと呼ばれる子」という本の話題が出たり、自分のお母さんか
らも、小さい頃、突然感情的に叱られて魔女のように怖かったとか…
みんなで話すから、笑いとばせたり、ダイレクトにひびきすぎる時は、物語と
して、距離をおいてとらえたり、だから、ラボの場は、なんでも話せる場なの
だと思います。
私も、この時、長男が3歳くらいの時、クリスチャンディオールの新品の口紅
を折られて、激怒して、感情を逸した状態で、叱ったと、懺悔しました。長男
曰く、本当にあの時は、魔女の様だったと…(笑)^^;
なんだか、りっぴいさんが書いてくださったことから、ずれてしまったよう
で、あしからずです。はい。
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Re:『ヘンゼルとグレーテル』それぞれに大切なものとは?(09月14日)
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さとみさん (2004年10月04日 21時57分)
「ヘンゼルとグレーテル」の石にこだわる子と 熱心なさとみさんとの
やりとりを 聞いていて 先週「かえると金のまり」で金のまりのことを
ふと口にした子のことを私は、思い出していました。
その子の「お姫様って金のまりを大切にしてた」のひとことを
もう少し、ふくらませてあげればよかったと思いました。
<中略>
いろいろあのときのやりとりが 浮かんできたわたしです。
.................................................
↑ぽちこさんの書きこみを受けて、忘れないうちに、書いておこうっと。
『ヘンゼルとグレーテル』の「輝く小石」の意味:
中高生グループの話し合いの中で、高2のKちゃんの投げかけに、みんなが考
えた。
*ふたりが暗い森の中で道を教えてくれたのも「光る石」だったし、最後に貧
しい生活から救ってくれたのも「輝く石」=宝石だった。なにか大切な意味が
あるのかな~?
*暗い森とキラキラ光る石、真っ暗な中のキラキラ輝く月、怖い魔女の家の片
隅にみつけるキラキラ輝く宝玉、それと暗い気持のヘンゼルに射す朝日、、
そういう対象が印象的だよね。
*どん底の気持のふたりを支えていたのは、信じ合うふたりの絆。神様にお願
いするけれど、それは、偶像的神様じゃなくて、ふたりの強い絆。お兄さんを
助けたい一心のグレーテルに閃光が、、、それも光。
一連の話しを聞いて、私は、ずうっと、ずうっと考えこんでしまった。Kちゃ
んは何をイメージして、何を言いたかったのだろうか、、、と。
☆☆☆つづく☆☆☆
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Re:Re:『ヘンゼルとグレーテル』それぞれに大切なものとは?(09月14日)
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さとみさん (2004年10月04日 22時16分)
☆☆☆つづく☆☆☆
まるで、ヘンゼルとグレーテルのように、深い森に迷い込んでしまった私に、
光を与えてくれたのは、1年生のKちゃんの言葉だった。
小さい子グループで、1年生のKちゃんが言った言葉:
「パンは食べられちゃう。柔らかいから。石は、硬いから食べられない。ずっ
と、ずっと昔にできたものだから。」
石=変わらないもの=普遍的なもの=真理=正しいこと=確かなもの=ふたり
の絆
そんなイメージがふと湧いた。だから、ふたりを救ったものは、石だったんだ
~。なるほど。
てな具合に、子ども達とテーマ-活動を進めていると、今まで自分が気づかな
かった新しいイメージに出合えるんだよね~、
という事をシェアし合ったですよね。(は~、長い報告になりました)
その後、文化祭たけなわで忙しい中高生のグループでの、この一連の話しは進
められていませんが、どういう方向に進んでいくのか、とってもたのしみで
す。
ぽちこさんとこの「かえると金のまり」も、どうなっていくのか、たのしみで
す。また、研修でシェアし合えるといいですね。
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