2021/09/29かせだま日記 鈴木孝夫先生の思い出 弟子はとらない |
09月29日 (水) |
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ある時鈴木先生は、ご自分の本を読み返して
「俺って、なんていいことを書いているんだろう~」と思ったと
半分ご冗談で研究会メンバーに話されたことがあります。
著書多数で、全集が出た後にたくさんの珠玉のような本を出されています。
いやいや鈴木先生ですもの、ロングセラー「ことばと文化」など
そりゃあいいこと書いてるに決まってますよ~
と思ったのですが、
今思うと、そう思える人だからこそ鈴木孝夫先生になれたんですよね。
もとから「弟子はとらない」と話されていた先生。
そういう上とか下とかお好きではありませんでした。
それなのにたくさんの方から師と慕われていましたしずいぶん面倒見の良い教育者でありました。
未熟者だからと、なんでも教えをこうことに終始するのではくて
自分なりの学問的視野、考えを発信する、もっといえば教え伝えることはできる。
自分の個性に自信を持ち、受け身で学ばないこと。
そういう意味でいくと誰もが学問の道をもち、
誰もがすばらしい宝をもって、発信することが大事ってもうそれは若い頃にその境地にいらっしゃったんですよね。
私は鈴木孝夫先生の弟子でないことは、言うまでもないです。
それが素敵なことだって思っています。
みなさんも、自分っていいこと書いてるな~と
思ったことはないですか?
それ、もしかしてもものすごく重要なことかも!
では、ごきげんよう!
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