幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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2016/11/30 遅ればせながらのThanksgiving 11月30日 (水)
世界史っぽい話。

ラボ・テューターはよくご存知の、アメリカの一大行事、Thanksgiving(感謝祭)。
ワシントン初代大統領の時には11月の最後の木曜だったらしいですが、ルーズベルト大統領の頃から11月の第4木曜日と定められたようですね。

そんなわけで、今年は24日だったわけですが、
うちは木曜はクラスがないので、遅れて本日30日に取り上げました。

Thanksgiving dayの絵本は洋書しか持ってないのですが、
プレイルームでは、私の勝手な意訳で簡単に説明しましたが、
小学生クラスはガッツリ英語で読みました。
みんな良く聞き取って、文法なんか分からなくても絵を見ながら大意を掴んで訳してくれます。

絵本の中身は、ラボっ子と同じ小学生が学校でFirst Thanksgiving dayの絵本を読んでもらって、
その後劇をするという、まるでラボ活動のようなアメリカの授業風景を描いたもの。

メイフラワー号の名前が出てきた時には、
なんか聞いたことある、と前やったMarch wind,を思い出す子あり、
五月の花だよと訳す子あり、感動しました。

オバマ大統領の出てるニュース見た?と聞いたら、
小5のMちゃんが「見た!七面鳥を助けたとかいうやつ?」と言っていて、
そこから恩赦とはなんぞやというTurkey pardonの話になり、
2羽だけ食卓へ登らなくて済むというと、
「ゲ〜 他の七面鳥かわいそう〜」と言うから、
再び私が「クリスマスにチキン食べる人〜?」と聞いたら全員手を挙げたので、
じゃ最低でもここにいる人達の分は、鶏がしめられてるわけだねと笑うと、
「ゲ〜〜 鶏もかわいそう。でも、美味い。」との事。笑
鶏には恩赦は与えられないのか?と聞くから、
どうなんだろうね?と流すと、

「ちょっと待って!さっきやったChristmas is comingに出てくる、
ガチョウが太ってるって言うのは、ガチョウが食べられるってこと??」とLちゃん。
ガーーーン とショックな顔をしていました。
よく色々気づくもんだなぁといつも感心します。

A:Turkeyって何?
S:七面鳥だよ。
私:あの(Old Macdonald had a farmの)E-I-E-I-Oの時ガボガボいうやつだよ。
L:あれどんな生き物かわかんなかったんだよね。こんな鳥だったのかー。
R:派手だね。でっかいね。
S:これをよく食べようと思ったな…
などと感想を言いながら、手足型七面鳥を作りました。

いつも冬発表なのでこんな風に時間がゆったり取れず、数年やってなかったら、格段に腕をあげていてびっくりしました!
また、初めての工作だった子も楽しそうで良かったです。

せっかくテューターが恩赦を与えたのに(笑)
ちゃんとワンパノアグ族の弓矢を構えたハンター(squantさん)を描いてる子もいてこれまた感心しました。

因みにワンパノアグとはマサチューセット語で「東の民」あるいは「夜明けの民」を意味だそう。
素敵な名前ですよね。

もう一つ因みに…
これはラボっ子達には話していないのですが。

その後の入植者達の裏切り…
ワンパノワグ族がそれに怒って攻め、
その結果、大きな戦いとなって白人600名 インディアン4000人以上が死んだこと、
白人達は調停役である酋長の事を王か何かのように思っていたためメタコット酋長を八裂きにして、頭蓋骨を入植者達の村に24年も⁈飾ったこと、
酋長の家族や多くのインディアン達を奴隷にして売り飛ばしたことなどは
まるで全部なかったかのような感謝祭。

美談にすり替えているような、とってつけたような感謝祭については当然アメリカ国内でも賛否両論あるようです。
全米哀悼の日(The National Day of Mourning)という抗議運動が同日に当てられていることも、その一つなのでしょう。

いつの時代もどこの国も教育は、権力者の元に都合よく書き換えられるものなのだなぁと複雑な気持ちです。
その一方で、このような美談が大切にされていく事で、自己中心的な発想から生まれる戦争がなくなるのでは?という期待を込める気持ちも分かります。

楽しい行事をやる度に、内心、悩めるテューター。

いつかラボっ子たちも、メディアや曲げられた情報に左右される事なく、自分の頭で色々な事を考えてほしいなと願っている私なのでした。

ラボには、太陽へ飛ぶ矢、バッファローの娘など、
インディアンを題材としたお話があります。
何も知らずにいるよりも、偏った情報に踊らされるよりも、
まずは想像力と異文化を受け止める気持ちこそが育つことが、大切だと信じて
考える場、楽しむ場、受け止める場を与え続けたいものだと思っています。

有名な酋長シアトルのメッセージも、「シアトルのことば」としてライブラリーに入っています!(なんて素晴らしいのでしょう)
北米へ旅立つ時には、ぜひこれに取り組んでから旅立って欲しいと思って、心に温めている企画です。
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