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赤い太陽、黄色い太陽。 |
07月01日 (木) |
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先日お伺いさせて頂いた「ランスのひろば」にて。
ランスさんの言葉の中に、ある質問と例がありました。
「太陽の色は何色?と聞くと、日本人は何色と答えるでしょう?」
それに対して、参加された皆さんは遠慮がちに小さな声でお答えになっていました。
あと数秒遅ければ、私が挙手して「はい。私は黄色です。」と答えるところでしたが、
ランスさんが指名され、その方が「赤でしょうか。。。」とお答えになり、
「そうですね。日本人は太陽は”赤”と答える方が多いようです。
でも私達(外国人)の場合は、同じ太陽でも”黄色”と答えると思います。」
とおっしゃいました。
おっと・・・危うく、お話の腰を折るところだった。。。
な~んて、内心ほっとしながら(笑)お話に耳を傾けていると、
ランスさんは同じ太陽であっても、色彩感覚が違うという事を例に、
人それぞれみんな違うという事、また、
異文化交流とは難しい事ではなく、太陽って何色?という話をするだけでも、
充分異文化交流ですよね?というようなお話をされました。
私は、なるほど。日本人は「赤い太陽」と言うのか・・・。と初めて知りました。
そこで、帰宅してからもなんとなく、気になって、
私がなぜ「黄色の太陽」を描くのか?を考えてみたりもしました。
おそらく理由は、典型的な都会の”もやしっこ”であった私にとって、
現実の沈み行く夕日を眺めたところで、それはビルの谷間であり、
あまり強烈な印象にはつながらなかったのだろうと思います。
また、西洋作家の絵本等からの刷り込みもあったのではないかとも思うのです。
かの有名な昭和の歌姫の「真っ赤な太陽」も歌えますし、
「まっかだなー、まっかだなー」という童謡も歌えます。
しかし私の中に”赤い”太陽は、見た事の無いものとして封印されたままでした。
そんな私が、「あ~あれだったか!あの赤か!」と思い出したのは
なぜか、今日でした。
遡ること数年前。
夫との結婚が決まり、夫の両親が住む新潟へ向かった時、
少し遠回りして「日本海夕日ライン」をドライブする事になりました。
おそらく私の記憶に間違いがなければ、日本海を初めて見たのはこの時だった
と思います。(恥ずかしながら・・)
どこまでも続く まっすぐな道、
その横を同じく、まっすぐ走る日本海の真っ青な海。
あまりの深さに青ではなく黒に近い色を見せていました。
そして夕日が沈む頃・・・
それは、まさしく”燃えるように、真っ赤な”太陽でした。
私の感想は、きれい、美しい、素晴らしいという形容ではなく、「無気味」。
真黒の闇の中にギラギラ光る満月の夜と同様の恐怖を覚える程でした。
何が起きてもおかしくないような、不思議な世界でしたし、
海の黒が夕日に照らされて、赤黒く燃えているようでした。
夕日は爆発してもおかしくないほど、膨張してみえました。
初めて見るものに対しての典型的な畏怖だったと思いますが、
私の中のあの夕日は、普段都会で見る夕日とは全く別の ”燃えていた無気味な太陽”
としてインプットされました。。。
だからなのか判りませんが、太陽と言われた時に、まず思い浮かべたのは・・・
結局、普段のビルの隙間から申し訳無さげにのぞく
いつもの見慣れた太陽だったのかもしれません。
あの時、ランスさんが教えて下さったのは、
他の皆さんにとっても、一般的な日本人にとっても、
太陽と言われてすぐに思い浮かべるのが、「真っ赤な夕日」だから、
「赤」なのだそうです。
全く主旨とは逸れた関係の無い所で、私はすごく考えさせられ、
また得た結論としては・・・
やはり、My Partyの子供達には、「日本の夕日」「日本の太陽」
「燃える様な真っ赤な赤」「燃やされる様な海」を見せてあげたい。
そして、自信を持って、
「日本人にとっての、太陽は赤です。日本の夕日は赤いです。」
と言って欲しい気がします。
上手く言えませんが・・・
自分の言葉で自分の国の文化をきちんと語れる人になって欲しい
という事の第一歩とは、そんな事なのかなぁと思うからです。
私が「黄色」と安易に答えそうになった事は、ラボっ子には秘密です。(笑)
ちなみに、そんな”もやしっこ”の私が今こだわっているのは、
♪Polly put the kettle on~の中の「ふいご」です。
だってーーーー、私自身が見た事ないんですもん!
調べるしかないじゃないですか!(怒)
2歳の子供と侮らず、言葉の意味を教えてあげたいという想いは消えません。
70歳の母にどんなものか聞いたので、少しイメージが出来ましたが、
百聞は一見にしかずで、これから写真を探したいと思います。
今まで言われた通りに「はないちもんめ」形式でやってきましたが、
いまいち乗りが悪く、意味がつながらない上に、「はないちもんめ」ができない
という悪条件の中、よ~し、「ふいご」作ってやる!と思い立ちました。
明日のパーティで「ふいご」、絶対に登場です。
これで、キディさんになって「ねぇTutor。ふいごって何?」と聞かれても、
「う~ん、なんだろうね?みんなのイメージする”ふいご”を描いてみようか?
そして、来週までに各自調べて来よう!」
・・・なんて、誤魔化さなくても済みます。。。。あはは。
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