幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
■■■ 運営事務局より ■■■
ひろば@LABOは,ラボ教育センターが展開する
「ラボ・パーティ」に関わる皆さんのコミュニティ・ネットワークです。
「ラボ・パーティ」については 公式サイト  をご覧ください。
ラボ公式HPTOP新着一覧こども・子育て・教育ランダム新規登録戻る 0569963
  
Home
Diary
Profile
BBS
Bookmarks
Schedule
メール
・メッセージを送る
・友達に教える
ページ一覧
・ What's Labo?
 クラス編制
 クラスの流れ
 ラボの教材?
 料金一覧
 アクセス
 家庭文庫
 2024年度  体験・見学について
・ 物語を実体験!?
 はらぺこあおむし
 しょうぼうじどうしゃじぷた
 ふるやのもり
 バーバーヤガー
 きょうはみんなでくまがりだ!
 どろんこハリー
 バッファローの娘
 オデュッセウス
 そらいろのたね
 おおかみと七匹の小やぎ
 てじなしとこねこ
 長靴をはいたネコ
 はるかぜとぷう
 3びきのこぶた
 不思議の国のアリス
 十五少年漂流記
 ナルニア国物語「ライオンと魔女と大きなタンス」
 わんぱく大将 トム・ソーヤ
 みるなのはなざしき
 眠り姫
・ Summer Camp
 2009夏/写真
 2010夏/写真
 2011夏/写真
 2012夏~
・ Family Camp
 2004夏/写真
 2007初夏/写真
 2007夏/写真
 2009初夏/写真
・ 思い出ひろば
 ラボママ パーティ日記
 ラボカレンダーの絵
・ 年間予定表
・ テーマ活動って何?
 ライブラリーの聞かせ方のヒント
[一覧] << 前の日記 | 次の日記 >>
北欧の妖精ばなし 白熊の王バレモン 11月02日 (水)
このタイトルで、懐かしいと感じられた方も大勢いらっしゃるのだろうと推察いたします。
持っていらっしゃるTutorもたくさんいらっしゃるのでしょうね。

私は、先日ふとした御縁で、これを入手いたしました。
発行所はラボ教育センター
初版第1刷発行は1982年3月5日とあります。
「編集・訳者:山室静」さんです。
このお名前を見て、どこかで見た事があるが・・・と一瞬手にしたまま考えました。
どうしても気になったので、自宅に戻ってからネットで検索してみたところ、
この[ひろば@]でお名前を拝見する「がのさん」がこの本の編集に携わったという事を知り、
思わず、読みふけってしまいました。
(2004年の2月の日記上で交わされた"掲示板”が、検索にヒットしたのです)

訳者山室さんに話を戻すと、私はお名前からも解説等の優雅な文章からも
女性だとばかり思っており、写真付きの紹介文を見て「あ、男性だったのか!」と
驚く始末です。(文学者のお名前やペンネームはよく性別を間違えてしまいます)
残念ながら2000年にお亡くなりになられていますが、訳を手掛けられた作品は数多く、
『いたずらっ子マディケン』偕成社 
『おにんぎょうのミラベル』文研出版 
『きつねとトムテ』(絵本)ポプラ社 
『さわぎや通りの子どもたち』講談社 
『たのしいムーミン一家』講談社
『ちいさいロッタちゃん』偕成社 
『ムーミン谷の仲間たち』講談社
『ムーミン谷の冬』講談社
『ロッタちゃんとクリスマスツリー』偕成社
『ロッタちゃんとじてんしゃ』偕成社
『ロッタちゃんのひっこし』
などがあるようです。
もっぱら私はムーミンやロッタちゃんから、お名前を拝見したのかもしれません。
記憶がさだかではありませんが。。。

私が入手したラボ発行の本ですが、残念ながら、アマゾンでは取り扱っていません。
また、オンライン書店の"bk1"でも取り扱いがないと出てきました。
つまり、手に入れるには、ラボ教育センターのどこぞの隅っこを探すしかないのかもしれません。。。

また前後しますが、なぜ私がこの本を手にしたか?
それは、まさしく今「ヘルガの持参金」に取り組んでいるからです。
随分前に「トロル/トロール」については、各自調べてシェアしたのですが、
それでも、あまりにも色々のトロールが存在して、果たして大きいのか小さいのか?
また洋服を着て人間に近いものや、巨人で妖怪のようなものまで・・・
結論としては、非常に”ラボ的”に円満解決で、
「私たちの思う、トロールでやりましょう。これという正解を調べる事が目的ではないから。」
という流れになりました。
・・・とは言うものの、気になるじゃないですかー、やはり。
子供だって気になるはず、と思ってしまい、ずーーーっと調べていました。(笑)
結局、「サンタさん」のように、私の中に納得がいく結論が得られてない状態だった
というだけの問題なのですが、
「ヨーロッパ各地に存在するものだから、違って当然なのよ。」と頭では分かっていても、
その原点はなんぞや?と思ったりしていました。

そう。この1982年に発行された「北欧の妖精ばなし 白熊の王バレモン」に
その答えを得た私です。

「<略>トロルの語義ははっきりしないが、とにかくスノリなどは、ほとんど巨人の意味で使っている。それがその後の民話でみると、巨人に比べて形が小さくなり、代わりに頭が三つあるとか七つあるとか、奇怪な姿をしていることと、魔法にたけていることが特色のように見える。現代語でトロルドムといえば、魔法をさす。<略>これは、人間の力と知識が進んで、もはや超自然的な巨人やトロルをそう恐れなくなった結果だろう。そして巨人やトロルのほうで、むしろ人間の機嫌をとり、できたら人間の仲間に加わりたいと考えているものと、人間が考える証拠とみてよいかと思う。一口にいえば、巨人やトロルの人間化だ。」

(この本は、北欧の妖精話とあるように、妖精についても同じく述べてあります。)

この解説文により、「あ~気持ちいい!」とすっきりしました。
”トロルの人間化”という一言で、すーっと私に納得が降りてきました。
ラボは素敵な本を出していたのですねぇ。。。

もうひとつ、余計なお世話ですが、「手に入らない本を復刊させるべく!」
”復刊ドットコム”というサイトがあります。
これである程度の人数が集まればめでたく復刊されるわけです。
しかし下記のとおり・・・
http://www.fukkan.com/group/index.php3?no=1474
このリストには入っていませんでした。(当然といえば当然ですが。)

ご存じない方がいらしたら、ぜひ、上のサイトで復刊を。

では。長くなりましたが。以上です。
Re:北欧の妖精ばなし 白熊の王バレモン(11月02日)
がのさん (2005年11月03日 00時18分)

【その1】
お~、なつかしいものを掘り出してくださいました。
わたしにとってはほんとうになつかしい本です。
エッダとサガなど、たいへんゆたかな民話・伝説をとどめる北欧です
が、当時まだわが国にはあまり紹介されることもないなか、世界の物語
の源流を探ることをひとつのテーマにしてまず採りあげたのが「太陽の
東 月の西」でした。日本の神話「国生み」のつぎのステップというこ
とですね。以降、ロシアの民話とトルストイ、ギリシアの神話と英雄伝
説、イギリス昔話、「竹取物語」(なよたけのかぐやひめ)をはさんでア
ジアの昔話…などとつくってまいりましたが、北欧がなぜ物語の源流な
のか、そこをなだらかに知っていただき親しんでもらうことを願って、
たいへんいそがしいなか、編集したものでした。
夏休み明けから小田急・柿生駅から10分ほどの小さな山のなかにある山
室先生のお宅に入りびたり、構想をまとめ、新しく翻訳していただきま
した。広くみなさんに北欧の世界に親しんでいただこうということか
ら、三部構成にし、1.妖精とトロルのはなし、2.巨人や魔女や人魚のは
なし、3.神話・伝説・歌謡から、とし、この種の本としては丁寧すぎる
ほどの解説を添えてもらいました。
忘れてしまいましたが、発行部数はそんなに多くはなかったと思いま
す。それでも、これを発刊した直後に山室先生の喜寿のお祝いが東京・
目白の椿山荘で開かれ、埴谷雄高、本多秋五ら名だたる小説家、立原え
りか、工藤直子、安房直子らの詩人・児童文学者が二百余名集まりまし
たが、その人たちへの手みやげに供されたのが、できたばかりのこの本
でした。喜ばれましたよ。【つづく】
Re:北欧の妖精ばなし 白熊の王バレモン(11月02日)
がのさん (2005年11月03日 00時20分)

【その2】

山室先生には、以後、これにかぎらず、いろいろなことを教えていただ
きました。たとえば、「いまいちばんいい翻訳をする人はだれか」(翻訳
をたくさんしておいでの人を前にしていうには失礼な質問ですね)、と挙
げてもらったのが神宮輝夫先生でした。”Tom Tit Tot”の翻訳へ、「三び
きのやぎのがらがらどん」へ、さらにその先へと、そこからまたたくさ
んの才能と知性にラボが出会うことになったことはいうまでもありませ
ん。ラボ・ライブラリー制作第2期の源流はここに発するといえるかも
しれません。

じつはこの本を出して間もなく、山室先生の書庫が火事になり、たくさ
んの貴重な蔵書が失われました。北欧関係の蔵書のほとんども焼けてし
まいました。3日間ほど、わたしも全身ススでまっ黒になりながら整理
と後片付けのお手伝いをいたしました。多少焼け残っているので陽に干
したらどうかと思っても、水を大量にかぶっていましたので、もうみん
なだめでした。
その意味からも、いいタイミングで出すことのできた、小さいながらた
いへん貴重な本と云えるかと思います。
もうひとつ加えるなら、さし絵を描いてもらいたいと思っていた画家さ
んが何人かいたにはいたのですが、これを出すについてわたしに与えら
れた予算は口惜しいながらスズメの涙ほどのものでした。印刷ももうち
ょっといいところでと思っても、予算がないんです(印刷状態もあまりよ
くなく、汚れが気になりますね)。仕方なく(といったら失礼なのです
が)、絵のほうは以前からの知り合いの磯目雅裕さんにほとんどロハの画
料でやってもらいました。その磯目さんも、なんのたたりか、惜しいこ
とにこの本の刊行約1年後に若くして亡くなりました。
ささやかなものながら、思いの尽きない本です。
Re:北欧の妖精ばなし 白熊の王バレモン(11月02日)
おーじゅんさん (2005年11月03日 05時18分)

がのさんのお話を聞くと、Basshiさん!すごい宝物を手に入れたようで
すね。 残念ながら私がラボを始める以前の発刊でもあり、この本のタ
イトルもいつかどこかで見たようなあ、、、ぐらいで、、。 ぜひ、研
修最終日に皆さんに紹介してください。 先輩のお二人はご存知かもし
れませんね。
Re:北欧の妖精ばなし 白熊の王バレモン(11月02日)
ハニーさん (2005年11月03日 06時44分)

な~るほど。今ヘルガをやっているのでとても参考になりました。
トロルのほうでも人間になりたいと思っている・・・と人間の方で思っ
てるというあたりが面白かったです。

絵本はずいぶん読んでるつもりだったのに「白熊の王バレモン」知りま
せんでした。ラボとのご縁もあるのですね。お知らせくださりありがと
う。
Re:北欧の妖精ばなし 白熊の王バレモン(11月02日)
みさきちさん (2005年11月04日 03時01分)

私のパーティでも「ヘルガの持参金」をしています。トロールの人間化は
納得のいく話ですね。今日のラボでもそんな話が出ました。「そういえ
ばギリシャ神話の神々も人間化してるよね」って。所詮は人間が考え出
した産物と言うことでしょうか。

トロールの視点を通して人間を見ているところが、この話のおもしろ
さ。でもそれを書いているのが人間!なんともおもしろい話ですね。
Re:北欧の妖精ばなし 白熊の王バレモン(11月02日)
Basshiさん (2005年11月05日 12時54分)

出先からで失礼いたします。(ログインしておりませんが本人です)
この日記の返信に「がのさん」ご本人から、コメントを頂けるとは思っ
てもおりませんでしたので、感激です!ありがとうございました。

ラボのライブラリーがどれほどの情熱をもって制作されているかという
事は、数多くの諸先輩方から伺っており、最近では(ようやく)その制
作過程や背景などを綴った物を目にする事もできるようになりました。

新人のテューターが自分の口で「ライブラリーを数多く揃えて下さい」
と強く言えないという問題は、控えめな性格に加えて、おそらく自宅で
お勧めする方法にも抵抗があったりするからだろうと推察致します。
しかし他社のように別の営業部隊や窓口を設置して、教材として販売し
ない理由は、やはりこのラボのライブラリーがそれらとは一線を画して
おり、世界への扉として子供たちに与えられる素晴らしい産物として、
物語に手を加えすぎないよう注意を払いながら作られた「温かいもの」
だからなのだと思うようになりました。
テューター自身がライブラリーの本質を理解し、本当に素晴らしいもの
だとわかっていると、それは途端に宝石のように輝きだし、人に自慢さ
えしたくなってきます。
知るための努力はもちろん不可欠ですが、あまりにも膨大な情報に、目
を通す暇さえなく、通りすぎているという現状は“もったいない”の一
言ですね。
きっと制作側の方は、あちこちで発信して下さっているでしょうけれ
ど、市販の書物同様、制作側の裏側の苦労というものはなかなか表には
出てこないものなのでしょうか・・・。
話はそれましたが、こういった「がのさん」からの貴重なお話を耳にす
る(目にする)機会に恵まれた私は幸せです。
ライブラリー制作の傍ら、こんなに丁寧に(しかも何十年も昔に)北欧
について既に紹介していること。素晴らしい方々との交流によって生み
出されている作品があることは、本当に頭の下がる思いです。
Re:Re:北欧の妖精ばなし 白熊の王バレモン(11月02日)
Basshiさん (2005年11月05日 23時01分)

がのさんへ

>ラボ・ライブラリー制作第2期の源流はここに発するといえるかも
しれません。

⇒帰宅後、再び失礼します。
また貴重なお話を拝聴してしまいました!ぜひ秋研修などで他の(ご存じない方)
へお知らせしたいと思います。(日記にしたためて良かったです!)

>じつはこの本を出して間もなく、山室先生の書庫が火事になり・・・
3日間ほど、わたしも全身ススでまっ黒になりながら整理
と後片付けのお手伝いをいたしました。多少焼け残っているので陽に干
したらどうかと思っても、水を大量にかぶっていましたので、もうみん
なだめでした。

⇒「白熊の王バレモン」の後書きに(本当に最後のページにひっそりと)火事の事
が記載されており、それを拝見した事が、ネットで検索してみようと思うきっかけ
にもなりました。「出版社の手に渡していたので、なんとか出版できた」という言
葉に、鳥肌が立つ思いでした。

>その意味からも、いいタイミングで出すことのできた、小さいながらた
いへん貴重な本と云えるかと思います。

⇒本当にそうですね。それが現在のTutor方が入手しずらいという事が残念です。

>これを出すについてわたしに与えら
れた予算は口惜しいながらスズメの涙ほどのものでした。印刷ももうち
ょっといいところでと思っても、予算がないんです(印刷状態もあまりよ
くなく、汚れが気になりますね)。

⇒たくさんのドラマが隠されていたのですね。。。
正直私も手にした時に、紙質等から、それほど貴重な本とは想像もできず・・・
(もし知っていたら、絶対に何冊か購入して、お世話になっているTutor方にお譲り
したのに・・・)

>ささやかなものながら、思いの尽きない本です。

⇒私のような者が申し上げる事でもないですが・・・
再販などはやはり難しいのでしょうね・・・。もったいない事ですね。。。

なんとか手に入れる事ができ、その御縁に感謝しております。
また貴重なお話、聞かせていただければと思います。
ありがとうございました。
Re:Re:北欧の妖精ばなし 白熊の王バレモン(11月02日)
Basshiさん (2005年11月05日 23時05分)

おーじゅんさんへ
>がのさんのお話を聞くと、Basshiさん!すごい宝物を手に入れたようで
すね。

⇒いやいや・・・諸事情がありまして、日記に書くのも躊躇われたのです。。。
しかし、細かく目を通すと、これはひょっとしてスゴイ本なのでは?と思い、
やはり日記に書いてしまう事にしました。
書いたお陰でがのさんご本人からもお話を伺えて、本当に良かったです。
もちろん次回の秋研の時には、持って伺います!
Re:Re:北欧の妖精ばなし 白熊の王バレモン(11月02日)
Basshiさん (2005年11月05日 23時10分)

ハニーさんへ
>な~るほど。今ヘルガをやっているのでとても参考になりました。
トロルのほうでも人間になりたいと思っている・・・と人間の方で思っ
てるというあたりが面白かったです。

⇒はい。私も一つの解答を得た気がしました。
自分が結構答えにこだわるタイプだった!?という事にも気付かされまし
た。(笑)

>絵本はずいぶん読んでるつもりだったのに「白熊の王バレモン」知りま
せんでした。ラボとのご縁もあるのですね。お知らせくださりありがと
う。

⇒私は今「ヘルガ」に取り組んでいなかったら、手に取っていなかったかもしれな
いと思います。やはりそれもご縁なのでしょうか。。。不思議な気持ちです。
ラボって素敵な本を出版されていたのですね。と改めて実感しました。
Re:Re:北欧の妖精ばなし 白熊の王バレモン(11月02日)
Basshiさん (2005年11月05日 23時18分)

みさきちさんへ
>私のパーティでも「ヘルガの持参金」をしています。トロールの人間化は
納得のいく話ですね。今日のラボでもそんな話が出ました。「そういえ
ばギリシャ神話の神々も人間化してるよね」って。所詮は人間が考え出
した産物と言うことでしょうか。

⇒書き込みありがとうございました。
パーティ内で子供達の中からギリシャの神々の話が出てくるとは素敵ですね。
あちこちにアンテナを張っていて、そのアンテナが錆びてないのですね。
羨ましいです。。。私も自分で導け出せれば良かったのですが。(笑)

>トロールの視点を通して人間を見ているところが、この話のおもしろ
さ。でもそれを書いているのが人間!なんともおもしろい話ですね。

⇒最初はこの新刊のテーマが「笑い」であることと、「ヘルガ」がつながらず、な
かなか笑いがピンときませんでしたが、実際に動いてみるとおかしさが分かってき
て、楽しくて仕方ないという体験もさせてもらいました。
子供達の様に、自然に、五感で物語りを楽しむという事が難しい状態(大人)に
なってから、テーマ活動に出会った私は、すぐに「テーマはなんだろう?」と理屈
で考えてしまいます。このお話のお陰で随分と学びました。
今後とも宜しくお導き下さい。
Re:Re:Re:北欧の妖精ばなし 白熊の王バレモン(11月02日)
がのさん (2005年11月06日 12時54分)

Basshiさん 【複写】

>ひょんなことで手にいれた「白熊の王バレモン」から、色々な情報を
知る事ができ、ライブラリーの素晴らしさも実感し、自信へとつながっ
たこと、…
----------------------------
目立つこともない、こうしたつつましい本に注目くださいましたこと、
たいへんうれしく、感謝申し上げます。初版はわずかな部数にとどめ、
様子を見ながら再版を、と考えていて、いまもわたしの手元には表紙に
「編集用」と赤マジックでしるし、中には修正用の「朱」がいっぱい入
った1冊があります。次へ次へという企業の経済原則のなかで、残念な
がら埋没してしまい、忘れ去られ、今となっては再販は無理かも知れま
せんね。
Basshiさんが書いてくださった紹介文と併せ、それに「掲示板」で書き
込んだわたしのものを少し加筆修正して、いささかなりとみなさんの参
考になればと願って整理し、「物語寸景〔5〕」のほうに転載させてい
ただきました。ご一読のうえ、ご承知おきくださいませ。考えれば考え
るほど、山室先生の存在とあの本がラボ・ライブリー制作第二期の濫觴
であったことを思います。
なお、山室先生のたくさんの著訳書を挙げていただきましたが、ほかに
忘れてならない業績があります。アンデルセンの作品をたくさん翻訳し
紹介していること、アンデルセン研究に秀抜な視点を入れていること
で、とりわけ「アンデルセンの生涯」は名著で、毎日出版文化賞を受け
ていますね。さらには、シュティフターの宝石のように美しい文章をは
じめて日本に紹介しているし、タゴールの詩の紹介も。もうひとつ付け
加えると、「新編世界昔ばなし集」全10巻(教養文庫)の編・訳もたいへ
んな業績とされていますね。
Re:北欧の妖精ばなし 白熊の王バレモン(11月02日)
ちこらんたんさん (2005年11月07日 00時40分)

がのさんのところから来ました。
(ぼっくりさんのところでも、よくお見かけしますが。)
トロールの話、ためになりました♪
ついでに、どうして緑の花嫁なのか、ご意見聞かせてください。
今、私のサイトで話題になっています。
Re:Re:Re:Re:北欧の妖精ばなし 白熊の王バレモン(11月02日)
Basshiさん (2005年11月07日 18時06分)

がのさんへ
>なお、山室先生のたくさんの著訳書を挙げていただきましたが、ほかに
忘れてならない業績があります。アンデルセンの作品をたくさん翻訳し
紹介していること、アンデルセン研究に秀抜な視点を入れていること
で、とりわけ「アンデルセンの生涯」は名著で、毎日出版文化賞を受け
ていますね。さらには、シュティフターの宝石のように美しい文章をは
じめて日本に紹介しているし、タゴールの詩の紹介も。もうひとつ付け
加えると、「新編世界昔ばなし集」全10巻(教養文庫)の編・訳もたいへ
んな業績とされていますね。

⇒そうですね。言葉足らずで大変失礼いたしました。
北欧関係の書物には必ずと言って良いほど、山室さんのお名前が出ていて、
北欧の文化を日本に知らせた先駆者であると認識しておりますが、
あのムーミンも!という驚きで抜粋してしまいました。
2005年がアンデルセンの生誕200年である事も含めて、まず一番にお書きするべ
きでしたよね。すみません。
今日も本屋さんでアンデルセン関連のものを手にしていたので、今後は調べる中身
がアンデルセンへと移行していくかもしれません。。
どうか、その時にもぜひ色々な事を教えて下さいませ。
Re:Re:北欧の妖精ばなし 白熊の王バレモン(11月02日)
Basshiさん (2005年11月07日 18時28分)

ちこらんたんさんへ
>がのさんのところから来ました。
(ぼっくりさんのところでも、よくお見かけしますが。)
⇒私も良くお見かけいたします。ぼっくりさんには妹として可愛がって頂いていま
す。どうぞ宜しくお願いいたします。

>トロールの話、ためになりました♪
ついでに、どうして緑の花嫁なのか、ご意見聞かせてください。
今、私のサイトで話題になっています。
⇒難しい問題(質問)ですねぇ・・・。
私の個人的な見解ですが、秋研の時には、ぼそっとこんな意見を出しました。
「ドレスは純真無垢をあらわす白ではないんですね。面白いですね~
男になんて染まらないわよ~!という現れでしょうかねぇ」と。
しかし、それ以外に、色々調べているうちに、トロルは森に住んでいる(一般に)
ことが多いので、森の木々に溶け込む色を選んだのかなぁ~と思ったりもしまし
た。

アイルランドやスコットランドに(バンシー)Bansheeという妖精がいますよね。
緑色のドレスを着ていますが・・・ぜんぜん関係ないですね~!(苦笑)
死の近づいた人間の衣服を洗うとか、泣叫びながら夜空を飛びまわりその家の者の
死を知らせる守護妖精とか言われてますし、まず北欧のトロルではないですもの
ね。
そんな不吉な妖精の名前と図らずも名前が似てしまっているBasshiでした。。。
お粗末様でございました。
Re:Re:Re:北欧の妖精ばなし 白熊の王バレモン(11月02日)
ちこらんたんさん (2005年11月13日 10時46分)

Bansheeさん、いやBasshiさんへ

>私も良くお見かけいたします。ぼっくりさんには妹として可愛がって
頂いています。どうぞ宜しくお願いいたします。

お、ぼっくりさんの妹分ですか。それはそれは!

>難しい問題(質問)ですねぇ・・・。
私の個人的な見解ですが、秋研の時には、ぼそっとこんな意見を出しま
した。
「ドレスは純真無垢をあらわす白ではないんですね。面白いですね~
男になんて染まらないわよ~!という現れでしょうかねぇ」と。
しかし、それ以外に、色々調べているうちに、トロルは森に住んでいる
(一般に)ことが多いので、森の木々に溶け込む色を選んだのかなぁ~
と思ったりもしました。

私もあれからいろいろ調べましたが、やはり「森の色」という線が濃い
ですね。
緑は、若葉の色、初夏の色、喜びの色・・・
はっきりしたことは分かりませんが、研修の方も、森に囲まれていると
いう雰囲気で進んでいます。

またなにか分かったらお願いします☆
Re:Re:Re:Re:北欧の妖精ばなし 白熊の王バレモン(11月02日)
Basshiさん (2005年11月14日 18時15分)

ちこらんたんさんへ
>Bansheeさん、いやBasshiさんへ
⇒さっそくありがとうございます。

>私もあれからいろいろ調べましたが、やはり「森の色」という線が濃い
ですね。
緑は、若葉の色、初夏の色、喜びの色・・・
はっきりしたことは分かりませんが、研修の方も、森に囲まれていると
いう雰囲気で進んでいます。

⇒そうなんですか。勉強になりました!
「喜びの色」というのは、なんだか新鮮な響きです。
若葉から連想させる「生命」の色という意味でも、ヘルガにはぴったりですよね!
どちらにせよ、ヘルガが、甘い女の子風のピンクのドレスでなかった事で
妙に納得させられてしまった私でした。
<< 前の日記 | 次の日記 >>
Copyright(C)2002 Labo Teaching Information Center.All rights reserved.