亡くなった父を、バッファローにする!? |
10月04日 (日) |
|
これまでは「ライブラリー日記」なるものに、育児日記のように書いていた我が子のつぶやき。
近年、すっかりご無沙汰になってしまいました。。。
自分が書かなくなると、ラボママにそれを問う事も少なくなり、
「ライブラリーから飛び出す一言」を共有する場を
提供すらしていない事にも気づき、はっとした私です。
そんな訳で、お便りに書けば良いところですが、先送りになると忘れてしまうので、
HPにつぶやきとして書く事にしました。
最近、我が子はパーティで取り上げる予定のものを中心に(あとは好きなものを)、
そして私は「バッファローのむすめ」をよく聞いていました。
よくある現象ですが、悲しいかな・・・私よりも子どもの方が先に内容も理解しているし、
台詞も覚えていて、日本語の部分は特に「ママのは違う。」と直されたりするわけです。
今回は、単に子どもって耳がいいのね、という驚きだけではなく、
本当に斬新な発想をするなと感心した出来事でした。
※「バッファローのむすめ」は新刊ライブラリーの中の一つの物語です。
買い物帰りの道すがら、「あのさ、おじいちゃんさ・・・」と息子がふいに
亡くなった父の話をしだしたので、内心驚きました。
「おじいちゃんをさ、今からでもバッファローの皮かぶせてみたら生き返るんじゃない?」
は・・・・???
「バッファローの皮はどこで売ってんの?高い?」
え?どうだろうね・・・アメリカかな・・・。
「もう人間の息はないわけだからさ、バッファローを捕まえてさ、
バッファローの息をふきかけてもらったらいいじゃん。」
え? でもそれじゃ、おじいちゃんバッファローになっちゃうんじゃない?
「大丈夫じゃん。バッファローはさ、人間の姿にもなれるんでしょう?
だったらおじいちゃんも、とりあえずバッファローになってさ、
それから町では人間の姿でいたらいいじゃん。
うちの場合、親戚が文句言う事はないでしょう?生き返って喜ぶでしょう?」
・・・とのこと。
あまりの突然の思いつきに絶句しました。
表情からはふざけているようにも思えず、どこまで本気で言っているのやらわかりませんが、
彼なりにライブラリーを聞きながら、そんな事まで考えてくれていたのかと
少し感動しました。
結局のところ、娘の私でさえ「父をなんとかして生き返らせたい」とは思っていないのに、
孫の彼は「なんとかして生き返らせよう」と考えを巡らしているというわけで。
私は息子なりの優しさとその心に感謝しました。
「おじいちゃんも、Mにそこまで思ってもらえて、きっと喜んでるよ。」と言うと、
今度は、
「なんでわかるの?おじいちゃんの気持ちはわかんないでしょう?
もしかしたら、おじいちゃん、おい!俺をバッファローにすんな!って怒るかもしれないよ。笑」
ですって。。。
うーん。確かに。昭和一桁生まれの厳しいじいちゃんだからねぇ。
絶対何があっても「ありがとう」なんて口にする人じゃなかったからねぇ。
照れ隠しに怒るかもね。
・・・と、父を思い出して、ふと笑いました。
ライブラリーを通して、子どもの心の成長を知る事ができます。
目には見えにくい心の成長ですが、絵本を読んで道徳を知ったり、
お友達に優しくする術を知ったり、嫌な気持ちになったり、嬉しくなったり。
ワクワクしたり、ほっとしたり、そんな疑似体験が心の肥やしになって行きます。
親は、ついついラボという英語教室に入れている以上はと、
英語のフレーズが飛び出す事を望んでしまいます。
しかし内容を理解しているという事は、言葉が耳に入っている証拠です。
英日で語られている以上、英語だけを選び耳から抜き去る事はできませんから、
絶対に一緒に耳に入っていますよ!とラボママには伝えたいです。
実際に、こんな会話の中の、バッファローの部分だけなぜか発音が英語だった事も
話のオチとして付け加えておきます。(笑)
(何度も、どうしてそこだけ英語なの、と突っ込みたかった~。
でも、話の腰を折るのは嫌だったので、我慢しました。笑)
そういえば、学校へ提出する宿題の日記に、
「今日はママがプレイルームの日でした。
どうだった?とぼくが聞いたら、楽しかったと言っていました。
本人が楽しかったと言っていたので、
そういってくれるだけで、ぼくはうれしかったです。」
と書いてあって、なんじゃそりゃー と思いました。
ものすごく上目線で私を見守ってくれているようです。(笑)
学校の先生は、何の話やらわからず大変だったでしょうけれど、
「ママが楽しかったら、嬉しい気持ちになりますね。」とコメント下さっていました。
自宅でもパーティでも、小さな体でいろんな事かんがえてるなーと
ラボっ子たちの後ろ姿を 見守る私 です。
|
|
|
Re:亡くなった父を、バッファローにする!?(10月04日)
|
|
|
ぼっくりさん (2009年10月04日 23時23分)
涙が・・・!
はじめ、ほろりとした涙で「うんうんさすがは(時に二十歳の成人みた
いなことを言って大人をどきりとさせる)M君・・・ママの気持ちを思っ
ての事なんだろうね、ホロリ」
だったのですよ。
読み進む内に、
バッファローの皮の値段を気にかけたり・・・、「おじいちゃんもきっ
と喜んでるよ」という大人ならつい言ってしまう一言に純粋な眼差しで
切り返すM君の姿がありありと映像化され・・・・
笑い泣きに・・・
ホントに”まだ7才”なのになんて言っておれない・・・ものすごく
色々な事に思いを巡らせて生きているんですね。
親子で同じライブラリーを聞いているからこそ経験できる共感とか共有
の数々・・・あたたかな、幸せな思い出が積み重なって行きますね。
おじいちゃんもお空で、微笑んでいるに違いないです。
(M君の切り返しor素朴な疑問、あるか?!)
|
|
|
Re:亡くなった父を、バッファローにする!?(10月04日)
|
|
|
カトリーヌさん (2009年10月04日 23時32分)
おじいちゃん、バッファローになったら、どすんどすんするのかなあ。昭和ヒトケタのバッ
ファロー。なんだか、歌が聞こえてきそうです。息子さん、かしこいひづめですね。
|
|
|
Re:Re:亡くなった父を、バッファローにする!?(10月04日)
|
|
|
Basshiさん (2009年10月05日 00時26分)
ぼっくりさんへ
→まぁ!私はすっかり足跡を残さず、読み逃げしたというのに・・・(笑)
書き込みありがとうございます。
(と言いつつ、チラシの件で熱くて長いメールを今送ったところだったのですよ!)
>読み進む内に、
バッファローの皮の値段を気にかけたり・・・、「おじいちゃんもきっ
と喜んでるよ」という大人ならつい言ってしまう一言に純粋な眼差しで
切り返すM君の姿がありありと映像化され・・・・
笑い泣きに・・・
→(爆笑)そうでしょう。まさに私もそうでした。
最初はしんみり、最後は苦笑ですよ。
まったくもう、と半ば呆れながらも、どこかで感動している。というところでしょうか。
>親子で同じライブラリーを聞いているからこそ経験できる共感とか共有
の数々・・・あたたかな、幸せな思い出が積み重なって行きますね。
→私はテューターのくせに、すぐにそういう感動を忘れてしまう人なので、
忘れないようにと、文章に残すくせがあるんでしょうねぇ~
時折読み返しては、初心に返るという作業が、妙なくせになりつつあります。(笑)
|
|
|
Re:Re:亡くなった父を、バッファローにする!?(10月04日)
|
|
|
Basshiさん (2009年10月05日 00時40分)
カトリーヌさんへ
→早速の書き込み、ありがとうございます!
こんなに反響があるとは。思ってもみなかったので、嬉しいです。
>おじいちゃん、バッファローになったら、どすんどすんするのかなあ。昭和ヒトケタの
バッファロー。なんだか、歌が聞こえてきそうです。
→あはは~!!!
さすがは元ラボっ子でらっしゃいますね。すぐにイメージできるんですね。
素晴らしいです!!(尊敬)
今、そう言われて思わず父がどすんどすん歩いてくる様子を思い描いたら、笑いが止まりま
せん。
「すずめ、めじろ、ロシヤ(ロシアとは発音しない)野蛮国、クロパトキン・・・」と
続く戦後直後のしりとり歌が聞こえてきそうです。
(以前気になって調べたら、「乃木さんのしりとり俗謡」と題されていました。)
いやいや、それとも岡晴夫さんの「憧れのハワイ航路」かしら・・・。(笑)
そこまで想像したら、余計おかしいです。
は~れた空~ そ~よぐ風~♪ と語尾を半音あげ気味に、リズムに合わせて、
軽快なステップで歩いて来てくれたらと思います。
>息子さん、かしこいひづめですね。
→あのCDのように、素直な感じではないので、
気持ち良く「そうですね」とは言えないのですが。(笑)
でも、ドキリとさせる事をよく言ってくれるので・・・
「小賢しいひづめ」位でいいです。
|
|
|