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子育てしていると、時々、目が点になります。 |
02月10日 (火) |
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遡れば数カ月前の事です。
単語を発し、親の私が話す事も随分理解している様子の息子に、あるビデオ教材が送られてきました。
これは産まれてすぐの頃に、一括払いで購入したものです。
それまでのこのビデオ教材は日本のわらべ歌を使った手遊びや、
「うわ~象さんだね。パオ~ン」という呼びかけと共に、歌に乗せて踊るというものだったので、
普段ラボで体を動かしている私にとっては恥ずかしくもなんともない体操踊りといったところでした。
ラボの延長、日本語版といった位の雰囲気で受け止めていた私にとって、
この時手元に届いたビデオはかなり新鮮なものとなりました。
♪パンツぬごう!う~ぬぎぬぎ!パンツ、パンツ、パンツ・・・
と、節付きで調子良く歌っています。
ビデオの映像の真似をしている息子をしげしげと眺めて、私は、
「あぁ、この子はパンツが脱げなかったのか。。。」としばし絶句、愕然としました。
当たり前過ぎるように聞こえるかもしれませんが、ハイハイの子が立てないのは分かっていましたし、
ボタンやリボンもつけ外しできないのも容易に分かります。
しかし、日々当たり前のようにオムツを替え、ご飯を口に運び、
一種の流れ作業の中に生きていると、私にとって、「やってあげる」のが当たり前で、
世話を焼いているのが普通の状態に感じられていたのです。
世話を焼き過ぎるのは本人のためにならないと重々承知の上、
無意識にやっていたのだなぁと言う自嘲の念と、
また、それとは背中合わせに、「人間としてできて当然」という事でも
「まだ、できない」という事もあるのだなぁと改めて痛感し、
しばし手の動きが止まった程の衝撃の瞬間でした。
今はまだ1~2歳児とプレイルームでラボを楽しんでいる私ですが、
彼等が小学生、中学生になった頃、「この子ならほっといても大丈夫」
「この子はリーダーに向いてる」と先入観を持って判断しないよう、
気をつけなければと思うのでした。
「いったい、いつ自分でパンツ脱げるようになったんだろう・・・?」
って、笑わないで下さいね。
自分でも覚えてない位の、自覚のない成長の事実に、
また一つ、動物でもロボットでもない生身の人間の凄さを知ったのでした。
人工知能が発達して、語学習得が「コピー&ペースト」「上書き保存」
もしくはソフトの「インストール」で5秒でできる時代がやってきても、
「このロボットは自分でパンツが脱げます!」なんてキャッチコピーは必要ないのでしょうね。
(そんな事言われても魅力を感じませんし。笑)
やはり、歌付きで楽しく体得するのは、人間だけですね。
私はすごいものを育てているのであります。
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