幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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高等教育の未来 06月12日 (木)
 私にしては、随分高尚なタイトルですが、
それもそのはず、世界大学総長協会(IAUP) に参加して来たからです。

 これは世界中の高等教育機関の総長らによって構成される協会です。
会員は、各地域で認可された単科大学・総合大学の総長、学長、副総長のみに限られます。
もちろん私は非会員ですので、本来でしたら日本円で13万円程お支払いしなければ、
会場に入ることすら許されないのですけれど、
たまたま息子が呼ばれたお陰で、私も滅多にない機会に恵まれたというわけです。

 IAUPは1964年に設立され、1965年6月に英国オックスフォードで開かれた初の総会には、
21カ国から大学代表者約120人が参加。その後3年に一度開催され、今年で2度目となる
日本での開催だったそうです。
このIAUPの次期会長が桜美林大学の学長でいらっしゃるせいか、
準備委員会やスタップの方々は桜美林大学の方が多かったようにお見受けしました。

準備委員会のお一人である桜美林大学の田中先生から、息子達KIDS PRESSにご説明いただいた際に耳にしたのは、
”Your words are the future!" という言葉。
日本語の訳が、「ことばが未来につながる」とのこと。
・・・どこかで見たような・・・(笑)
思わず、不思議なご縁を感じてしまったのでした。

KIDS PRESSというお役としては、事前に質問を考え、
メンバー間で質問がかぶらないように?などなど
本来は、ある程度事前の打ち合わせの必要があるのでしょうけれど、
田中先生は、とても子どもに寄り添った考えをお持ちの方、と感じました。
「そんなの、実際に会ってみて、色々話しを聞いてるうちに質問が浮かんでくるもんだよね。
いいんだよ、子どもらしく、自分の聞いてみたい事をそのまま聞けば。」とのこと。
息子もその言葉でリラックスできたようでした。
(あまりにも何の準備もしない様子に、イライラするのは母の性・・・!?)

とか言いつつ、私も一応テューターのはしくれ、
私がイライラして、無理矢理準備させても仕方ないので、
「質問は思いついた?」と声がけだけして、あとは本人に任せました。

結局、総会中のお忙しい中、わざわざ時間を割いて下さったのは、
(新聞社の方がお目にかかれるようにアレンジして下さった)
国連事務総長の代理で出席されていたオーストリア大使のピーター・ランスキー氏と、
事務総長の主席スピーチライターのジジさんのお二人だったようで、
短い時間では1人1問ずつ質問するのが関の山だったそうですが、
本人はなかなかラボっ子らしい、面白い質問を思いついていたようです。

人生に大切なことは何だと思いますか?とかいう哲学的な質問や
ぼくが大学に行くまでに(勉強や暗記以外に)やっておけば良い事はなんだと思いますか?
なんて言う、真面目な質問もありつつ、
スイスの新聞は中立ですか?というマニアックな質問もあり、笑ってしまいました。
(それはスイスの人に聞かないと分からないのでは?と突っ込んでおきましたが。)
それから、日本にはなぜ飛び級がないのですか?と日本人の先生に聞いてみたいとか、
もし安倍首相が参加されたら、なぜ原発をなくさないんですか?と聞いてみたいとか
色々言ってました。

そうだ、そうだ、子どものうちにガンガン聞いておけ! と陰ながら息子を応援しつつ、
自分は「大学の教授と間違われて、色々専門的な話をされたらどうしよう~」なんてセコい事を考えていた私です。(笑)
実際にはそんな心配しなくても「どこかお茶飲めるところはないかしら?」とか
「今日は雨ですね。日本はもう梅雨ですか?」とかそんな世間話程度しか話しかけられませんでしたが。あはは。

しかし、ブッフェスタイルのランチの時には、六本木のどこだったかの大学の女性の先生に話しかけて頂き、
個人的なお話をさせていただいて、素敵な時間となりました。
ご一緒したKIDS PRESSの保護者のお母様にも素敵な方がいらして嬉しかったです。

さて、内容に関してですが、
平和や平等を願う国連の立場からすれば、できるだけ大勢の貧困層やマイノリティの方々にも
平等に提供できる教育をと思うところですが、
実際の高等教育というのは、専門的な知識を授ける場として、どうしてもお金のかかるもの。
アメリカでは、格差社会を生き抜くためと子を想う親は、高い学費をローンで支払い、
この高い投資が、これまでのように5~6年で回収できるのか?という新たな問題が生じているという現状もあり。
一方では、このような共有と模索の会のお陰で、これまでのような専門的な知識を一方的に授けるばかりではなく、
社会のニーズに合った、実践的な分野の教科も増えているというリポートもありました。

発展途上国からの進学率が増えている、女性の大学進学率も増えているという嬉しいデーターの一方で、
中高の先生に女性はたくさん存在するけれど、大学ともなると、助教授、教授と地位が上がるにつれ
女性の比率が低くなるという現状もあるようでした。

意外なような、意外でもないような現状でしたが、
高等教育の現場における女性の社会進出は、日本はワースト2でした。(ガッカリ)
(データ上、先進国に限られた数字の中でのことですが)
136国中ですと、なんと105位と驚くべき低さ。言葉もありませんでした。

タイは、この数年で、女性のパーセンテージが10%代から26%まで上がっているそうで、
それも注目されていました。

予想外だったのが、男女平等のイメージが強かったアメリカ。
これまたPay Gapの問題が根強く残っているようで、同じ能力で同じ仕事をこなしても
女性だということで賃金に差があるとのことでした。
男性が学長に任命される際には「あなたの奥様は妊娠中ですか?」と聞かれることは無いのに、
女性が学長に任命される際には「妊娠しているなら、この話は無し」と心配されるのが、現実であると
ギャグを交えながらお話して下さった学長さんもいました。
(私の場合、太ってるだけと誤解されたお陰で学長になれたのかもよ、というわけ。
う~ん自虐的。)

とにかく、教育問題は雇用問題、経済や政治などとも複雑に絡み合っており、一筋縄ではいかないものの、
それでもこうして教育者が実業家を招いて問題や課題をシェアし、アイデアを出し合って、
模索していることは評価に値することだと思います。
自分さえ良ければという狭い考えではなく、Open innovationで進めている事が大事だと思う先生方が増えて
教育現場が平和の象徴的な場所となれば、理想的だなと思います。

日本での開催にも関わらず、日本の私大、国公立大の参加が少ないようにも感じましたので、
もっと世界中から多くの大学が参加し、互いの特徴を認め合いながら、話を進めてもらえたらと
期待した次第です。

明日も開催されているので、図々しく伺ってきます。

来週はシェークスピア、その翌週は「パパとママのためのThinking Salon」とやらに参加してきます。
自己啓発キャンペーン中です。(^^;)
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