幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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夢見るようなことば 12月01日 (月)
現在、小中学生クラスで取り組んでいる「長ぐつをはいたネコ」
ご存知、シャルル・ペローの『寓意のある昔話、またはコント集~がちょうおばさんの話』(仏: Histoires ou contes du temps passé.Avec de moralités : Contes de ma mère l'Oye.)に収録されたものの一つです。
フランス限定というより、ヨーロッパに伝わる民話の一つのようですね。

子ども達とは、ざっくりどこの国のお話だろうね~?とは話しましたが、
日本ではない、時代も文化も景色も服装も違うということのシェア程度に留まっています。

これまで、ライブラリーのことばや音楽や音に忠実に、そこから感じるものだけを頼りに
動いて表現していますが、毎度の事ながら、聞き込みが進むと、
だんだん台詞ナレーションの一言一言にひっかかってくるようになりました。(遅いけど。笑)

「コーンフィールドって言ってる」・・・これまでは刈り取りだから、麦だと思っていた。
「ミンスって言ってる。ミンチじゃないの?」・・・ミンスミートのこと。
「ネコの脅す声はそんなに大きくないから、やっぱり剣みたいのをちらつかせてるんじゃないか」
「いや、爪を見せて、脅してるんでしょ。」などなど。

馬車の中での座る向きがわからん、結婚式のイメージがいまいちわからん、
王様と山男の城の違いがわからん、と皆でケンケンガクガクやって来て、
少しずつイメージを持つ子がシェアしながら、「あ~それか」と納得したりもしているようです。
「どうして王様は、山男の敷地を知らなかったの?」と誰かが問えば、
誰かが「遠乗りしたからだよ。いつもよりも遠くに出かけてるんだよ。」と答え、
「え?じゃ、ここから箱根くらいな感じ?」「そうじゃない?」なんて言いながら、
自分に引き寄せて考え、理解しているようです。

最初は、おなかも空いてきたと言って食事を要求する王様がせこいと言っていた子ども達でしたが、
王様が王様らしく堂々としてくると、自然と周りもかしずくようになり、
「王様が召し上がってくださるなら光栄です」という雰囲気が自然と出てきました。
貰い物が大好きというのはイコール=ケチというイメージだったようですが、
一番良い服を惜しげもなく与えるあたりにも気づき、王様役の子のイメージともつながって、
ちょっと太っ腹で気前の良いイメージになってきたようです。

カラバスは、私から見ると、まだまだイメージがつかめていないようで、
ただ素直なのか・・・、お父さんの看病を(シフカブールカのイワンのように)するのか、
ネコと話を合わせるのがうますぎて、どこまで計算高いのかわからないと言ってます。

そんな(中学生という複雑な年齢の)カラバス役。
「何度も何度も夢見るような言葉をささやいた」の場面。
私が「それじゃ、中学生と小学生がヒソヒソ面白い話しているみたいだね。事実だから仕方ないけど。」と笑いながら言うと
最初は遠くから目が合って微笑み合う感じかと思っていたけど、ささやくとあるので、
席も近いという事がわかったし、ささやくというのは耳元でという感じがするからとのこと。
ちゃんとやってはいるけれど、なんだか妖怪ウォッチの話でもしているかのような健全さ。笑

そこで、本日は
全員に、「どんな事言われたら好きになっちゃう?」「夢みるようなことばって何?」と問いました。

最初は小学生も照れて「君かわうぃ~ね~」「君の瞳にかんぱい」とかふざけて答えていましたが、
だんだん浮かんできたのか、私の耳元にヒソヒソ個別に教えてくれました。
さすがラボっ子。豊かなライブラリーや物語の中で育っただけあり、語彙力が豊富だなと思います。
「一生君を守ってあげる」と一人が言えば、
カラバス侯爵が姫に言うのだからと「我が身にかえて生涯お守りします、じゃない?」と訂正する子あり、
「君の瞳は満点の星空よりも美しい」とか「君の声は月の光のように美しい」などと
ピンポイントでほめるのが重要だとも言ってました。笑
途中で、男子が「それじゃまるでプロポーズじゃん!」と言うと、
女子二人が「プロポーズでしょ! だって最後に結婚するじゃん。」と分析。
王様が「結婚するか?ん?」と勧めるから結婚するものだとばかり思っていた男子たちは
え、自分の意思で結婚して下さいって言ってたの?とびっくりした様子。
それを聞いた女子が、「え、結婚する気はなかったの? じゃ、なんで夢見るような事言うの?」
・・・と、なかなか鋭い、人間心理を深めた会話をしていたので、笑ってしまいました。

あまり先の事を考えず、とりあえず目の前の美しさをほめる男子。
その言葉に将来の幸せイメージを乗せて、うっとりしてしまう女子。

それなら、それで、そのままやってみたらいいんじゃない? というわけで(笑)
果たして次回は「夢見るようなことば」をささやけるようになるのでしょうか。
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