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2005年11月21日、船橋にて、拡大ライブラリ委員会が行われました。
午前の部(21名参加)では3人のレポーターが立ち、午後の部(12名参加)は懇談会となりました。参加できなかった方から、ぜひ内容を紹介してほしいと要望が多々寄せられましたので、ここに簡単ではありますが、レポート内容を紹介したいと思います。
午前の部
◎ラボ・ライブラリの中のインド(川上T)
トピックのみ載せておきます。興味のある方は、川上Tまで直接お尋ねください。
・ラボ・ライブラリの中のインド豆知識
『国生み』オオクニヌシ(大黒天)とシヴァ神は同じ?
『西遊記』釈迦と菩薩は違う!
『寿限無』菩薩と如来も違う!
『ヒマラヤのふえ』絵に描かれたデーヴァナーガリー文字
『ふるやのもり』インド古典文学『パンチャタントラ』との関わり
・インドから世界へ
(ヨーロッパへの影響)『ファウスト』と『シャクンタラー姫』、グリムの法則、など
(東南アジアへの影響)ヒンドゥー教、『ラーマーヤナ』
(東アジアへの影響)仏教伝播による文化・言語の影響、江戸期・明治期の児童文学
☆興味のある方はこちらをどうぞ!
『シャクンタラー姫』カーリダーサ作、辻直四郎訳、岩波文庫
『ラーマーヤナ』ヴァルミーキ作、岩本裕訳、平凡社(文庫)
◎ラボ・ライブラリ秘話(成田T)
トピックのみ載せておきます。興味のある方は、成田Tまで直接お尋ねください。
≪昼と夜≫
1966年当時のラボは、まだ「お勉強」メイン。
'69年にSK-1,2発刊。SK-1は昼の世界だったが、SK-2「てじなしとこねこ」で子どもたちに夜(暗闇)の世界を与えることになった。夜は子どもたちにはとても大切(子どもたちがイメージを広げるのは夜だから)。SK-3にも夜がある(ブレーメンの音楽隊)。この流れがSK-9『耳なし芳一』へつながっていく。
'81年にSK-16『太陽の東、月の西』(小澤征爾氏の兄、口承文芸学者の小澤俊夫氏が日本語を担当)で初めてテューターが制作に関わる。
≪静と動≫
ラボには「動」が多い。小学校低学年までに「静」を味あわせてあげるべき(オーロラ)。そして『国生み』へ。動かないでいること、指先まで神経の張り詰めた状態、そして音楽への集中。
テーマ活動で大切なのは、遊ぶこと、面白がること、一生懸命観ること。
心にのこるテーマ活動とは何か。想いを伝える。
≪オリジナル絵本≫
『国生み(絵・高松次郎)』の絵は、具象画から何度も練り直し、最後にあの形になった。高松次郎氏は『トム・ソーヤ』『ピーター・パン』も手がけている。
『ひとうちななつ(絵・野見山暁治)』の絵も評価が高い。cf.『芸術新潮』('79年12月号) 司修氏は『白雪姫』、『セロひきのゴーシュ』。cf.『アートスフィア』
どれもオリジナル・イメージがすばらしい。
☆興味のある方はこちらをどうぞ!
『意識の海のものがたりへ』日本エディタースクール出版部
◎鯨から始まった日米交流(事務局・矢部さん)
トピックのみ載せておきます。興味のある方は、直接、矢部さんにお尋ねください。
各国の時系列は理解していても、同時代の各国をとらえる機会はなかなかありません。
今回は、ラボ・ライブラリを通して、日本とアメリカの関わりを「交流」という視点で見るいいチャンスになりました。
・トム・ソーヤの時代
・万次郎の漂流
・アメリカの捕鯨業と日本の鎖国
・C.W.ニコル氏と鯨
・万次郎の曾孫
・「大草原の小さな家」と南北戦争
・明治維新とグラバー
・アメリカ鉄道黄金時代
☆興味のある方はこちらをどうぞ!
『ひとが生まれる』ちくま文庫
『勇魚』C.W.ニコル作 文春文庫
映画『ダンス・ウィズ・ウルブス』
◎その他
これらの話題のあと、『西遊記』に関して、日本に玄奘三蔵の遺骨があるという話を矢部さんから聞きました。興味のある方は、岩槻市・慈恩寺、奈良市・薬師寺に関するHPをごらんになってください。
午後の部
12名の参加をいただいて、懇談会を持ちました。普段、間接的にしか聞くことができない、委員会への要望や、テーマ活動への関わり方・ライブラリへの意見などを伺うことができました。参加者からの声の一部を紹介します。
・静と動の話(成田T)、特に、小学生には「静」が大切だという話がよかった。
・既刊ライブラリが作られた当時の話が聞けてよかった。
・このようなライブラリの話を聞いて、取り組みたいお話が増えた。
・インド関連の話もよかった。
・鯨からいろいろ紐解けるのが興味深い。
・テューターとラボっ子がイメージの世界を共有することが大切、心をやわらかく、感動することが大切。
・来年もこのような話を聞く機会をもうけてほしい。
上記のトピックから、興味のある項目を見つけた場合は、ぜひ、直接、そのレポーターへお尋ねください。いろいろな話が聞けると思います。 |
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