幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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 2005年 活動報告
Welcome!
私のおすすめライブラリー 第9号               2007年3月12日

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1)SK-2 Spring Breezes Huff and Puff! 他
2)GT-16 Pinocchio    
3)SK-2 It's a Funny Funny Day
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1)めぐる季節の中、あんなこと こんなこと あったっけ・・・・・
                                南総 立川美枝子

Shhhhhh! Don‘t wake them up yet!
Who? Why、the little spring breezes.
春浅いころになると、「はるかぜとぷう」の最初のこのセリフとともにY子のことを思い出す。毎週、騒音だけのような幼児グループ、お話を楽しんでいるのかどうかわからなくて、試行錯誤の日々だった。パーティ中は口数の少ないY子が、折り紙で花を作り、オレンジ色や赤、黄色のたてがみのライオンが「Quiet!」と叫んでいる絵を描いてきた。その時の感動を思い出す。
夏といえば・・・ テューター研修や子ども達と何度も何度も挑戦した「Tom Sowyer」  ミズーリィー州の片田舎、ミツバチが「ぶうん」とうなっているような静かでかわりばえのしない日々の中で繰り返される生活。100年以上も前のアメリカ(1850年代ごろ)なのに何故か懐かしい不思議な感覚になった。シャペロンで行ったテネシー州の東部の山のなかでアーリィーアメリカンの生活をそのまま残した観光地があった。とうもろこしを粉にする水車小屋、木造の質素な家にあった糸車、小さなテーブル、椅子、学校、などをみながら、トムや大草原のローラたちの生活を想った。
秋といえば・・・「おおかみと七ひきの子やぎ」木の大きなドアを作り、それをはさんで黒づくめのおおかみ達と白い子やぎ達のやり取りが楽しかった。Yママがつぎ分けてくれるうそっこの「きのこスープ」を何度も何度もおかわりしていた子やぎ達。一緒に舞台に立ったお母さんが緊張してしまい、せりふのきっかけをこどもに助けてもらったエピソードが懐かしい。
冬・・・雪をふらせる仕事がゆかいな「ホッレおばさん」をテューターの研修で取り組んだ時、T(元)テューターがドイツ旅行で見た植物の話をされた。それは春に黄色い黄金の花を咲かせ、実となり、やがて黒い実がはじける様が「金ぴかお嬢さんのおかえりだよ」と「ベタ黒お嬢さんのおかえりだよ」に重なる興味深いものだった。

先日、大学受験を終えた元ラボっ子のSが訪ねてきた。「哲学」を学ぶという。
「へ~」という私に「神話や宗教、美学に興味をもったのは、ラボのせいですよ。みんなに食えないよ~といわれました。」と笑っていた。これからいく道への「決意」のようなものが感じられてうれしかった。
大人の私にとっても、物語(テーマ活動)体験が今の人生をどれほど楽しく彩ってくれているかはかりしれない。どれをとってもそこには子ども達やテューター仲間がいて、出会った人達と織りなすものがたりとともに、いっそう忘れられないものになっている。


2)Pinocchio
“Because the feather quilt over my legs bother me and the door is half-open.”
                                  京葉地区 大崎有里

あっ!おまわりさんにつかまりそう!今度は誰?こおろぎさんだ・・・・・・ここはフィレンツェ郊外のコッローディ村にあるピノッキオ公園。20余りの登場人物のブロンズ像があって一周するとおはなしがたどれる様になっている。中でもキツネとネコは5才くらいの子供がそばに立つと丁度話しかけられてうっかり信用し騙されそうになる大きさでドキッとする。
昨冬キャンプのテーマがピノッキオと聞き何だかワクワクした。10年程前に4年弱過ごしたミラノでのドキドキハラハラの生活を思い出したからだ。96年6月、主人の転勤に伴い4才と5才の息子達を連れて全く知識のない地に降り立った。家は中心街から西へトラム(路面電車)で20分程の中庭を囲む5階建てのマンション。家へ入るのに鍵が3種類。個人商店は月曜日午前中は休み。12時から3時は毎日昼休み。(スーパーやデパートは開いている)コンビニも自動販売機も見当たらない。外を歩けばジプシー(物乞い、泥棒、人さらい!)と共存する様なところ。12才までの子供は保護者なしで歩いてはならない・・・不便で緊張感ある環境だったが、子供好きで親切な一人暮らしの隣人のおかげでイタリア語を話さざるを得ない状況となり彼女との交流を通して充実した異文化生活を満喫できた。ほんの少しのテューター暦でありながら後期TSの仲間のおかげで、限られた日々を前向きに過ごすことが出来、日々発見の連続だった。少しイタリア語を勉強し始めると冷や汗をかきながら1人で買い物に出た。11時半過ぎて洋服屋へ入ると、「あら、こんな時間に。だって今店を閉めようとしていたのよ。あなたもお昼食べるでしょ!私も同じなのよ。」と不機嫌な店員。頼んであったものを受け取りに仕上がり予定日に行ったクリーニング屋で「だって雨が続いたでしょ!腰が痛くてね。だから、まだ出来てないのよ。また来てくれる?」まるでピノッキオが薬を嫌がって言ったときの言葉の様で驚き半分、なんて人間的でゆったりした生活をしているのだろう、と羨ましく思った。
色々苦労したかいあって、慣れ親しんだ北イタリアの生活の匂い・雰囲気が未だに残っているから、お話を身近に感じて何だか一人楽しんでいる。子供達と一緒に是非取り上げて楽しみたいと思う。
ところで、ピノッキオの話は子供新聞に連載されていたものを編集出版されたものだそうだ。数年前に観たロベルト・べニーニの映画もそうだったが、日本で見かけるようなかわいらしく丸みを帯びた人形ではなくやせ細ったまさに木切れで作られたような挿絵が印象的だ。

3)かみなりちゃんのフラッシュ!!
                  千葉総局 帆保美穂子

 今回は、私が大好きであった「だるまちゃんとかみなりちゃん」が大人になった今でも身体の中にひそんでいたという、まさに「私のフラッシュバック体験」をご紹介させていただきます。ラボっ子のフラッシュバックと、ちと異なるのは、そのバックしてきた年月の長さ。誰にも負けないと思います。なんせ約30年ぶりにそれもホントに無意識にバックしてきた「せりふ」なのです。このお話は作者である加古隆さんが、こども達に夢のある将来をという思いで描かれたことは有名ですが、加古さんの思いに正直に反応し、かみなりタウンに相当のあこがれをもっていました。このお話を正面から受けいれていた、大変に幸せな小学生であった私の体験です。
 時は5年前でしょうか。3月下旬のある朝、多分7時台。場所はノースダコタ州立大学のあるゼミ講堂の前。私は財団から派遣の「リソースチーム」としてこのノースダコタに来ていました。その日の私のミッションはこの大学の一講座(多分45分間くらい)で「日本紹介のパフォーマンス」を披露する、でありました。「ホストの開拓」というのがリソースチームの本来の任務であったわけですが、それがなぜ??一講座を担当しなければいけなくなったのか。それは英語でどんどんスケジュール説明と確認がされていく中、日本人特有の“NO!”と言えない曖昧な態度と英語力のなさも重なって、気がついたらこういうことになっていました。
 さて私は講堂の前でこれからやるべきミッションに対し、相当の緊張とはかりきれない不安の中で、ある人を待っておりました。この講座の本来の教授でした。もう名前も忘れてしまったので、仮にキャサリンとします。キャサリンが来なければ最終打ち合わせも、英語チェックもできません。キャサリンの不在が私のドキドキと心細さをさらに大きくしていたわけです。
 そこへ・・・・”Good morning. I‘m sorry to be late“とキャサリンの登場。この時でした。私は”Good morning!I’m so glad to see you“と顔は引きつり、でも笑顔でこのように返事したのです。これは誰のせりふでしょう???おわかりですよね。「だるまちゃんとかみなりちゃん」のかみなりちゃんが、かみなりダデイに向かって「来てくれて助かったよ、パパ」と言ったセリフです。まさにかみなりちゃんの心境と私の心境がピッタリであり、シチュエーションもピッタリ。でも使った時は無意識でしたから、誰のせりふだろうなんて考える暇なく、本番突入したわけで、全部が終わった後でした。よく考えると誰かの真似をしたな、誰??そしてすぐにサックスの音(ダデイ登場の時の音楽)まで思い出して、やっとフラッシュバックしてきたわけです。まさにラボっ子のように覚えていたせりふを実践しました。(えらい??)大好きだったお話に感謝です。

 もう一つ余談なのですが、またせりふのフラッシュバックです。今度は日本語編ですが・・・
「糸がついているのだったら、おあつらえむきなんだけど。」 さて、これは何のお話の誰のせりふでしょうか?というクイズがありました。仕事中に当時千葉次長の馬場君と神奈川次長の私はこのクイズにはまってしまい、中々解けない。最初は「トム ソーヤ」とか糸にこだわって迷宮いりしそうだった時、馬場君が「おあつらえむきって言い方が古いよね」とのことばから、だんだん私の思考回路が解けてきたのです。
古い→音楽がついていた→男の人が女ことばで言ったせりふ→わざと高い声を出している→江守さんだ!!→「うみのがくたい」の→イルカ!! やっとたどりつきました。この時もこのせりふのもつ音質というか、雰囲気から思い出はよみがえり、ラボのお話は切り取った英会話と本当に違うのだ、と改めて知りまた。すっきりした馬場君と私は江守さんの真似をした後、お仕事に戻ったのでした。これも30年ぶりくらいのフラッシュバックでした!!
 本当にライブラリーのすごさは、音声でのパワーといってもよいと思います。今回の2つの事例も音として記憶していることを改めて知らされました。
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