幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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 2005年 活動報告
Welcome!
私のおすすめライブラリー 第8号               2007年2月26日

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1)SK-22 Tom Tit Tot
2)SK-20 Emelyan and the Drum    
3)SK-18 The Westward Odyssey
4)GT-15 Julius Caesar
5)SK-3 The Ant and the Grasshopper
6)SK-16 Stompe Pilt
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1)“Tom Tit Tot”
    南総 坂野雪枝

 私は、1994年にテュ−タ−スクールを受けている時にイギリスの昔話「トム.ティット.トット」に出会いました。
 登場人物は、なまけものの「むすめ」とそれを取り繕う何とかなるさの「おっかさん」、変わり者で残酷な「王さま」そして「色がくろくてちっぽけで、しっぽだけがやたらに長い奇妙ないきもの」。
 私にとってふしぎな、ふしぎなおはなしとの対面でした。Tテュ−タ−とT事務局員、S元テュ−タ−、K元テュ−タ−と5人で、私は、おっかさんになったり、王さまになったりナレーションをやったりと変身しテーマ活動をやりました。
 名前を言い当てることと引き換えに王さまとの約束である「あさ」をまものに紡いでもらうことになったむすめは、毎日3回、次から次へとまものの名前を必死で考えだします。そうしないとむすめはまものの元へと行かねばならないからです。一ヶ月の間に………….「ニコマデス」「サミュエル」「メシュセラー」最後の日には「ソロモン」「ゼベティ」。とむすめは言い続けます。そして…….。
 もどったパイ?チョークを掘った穴?糸ぐるま?おっかさんのパイの歌や糸つむぎの歌。特徴のある司修さんの「絵」。初めてテーマ活動を体験する私はコチコチでした。なんとかやらねばという気持ちと4人に助けられ終わってほっとしたことを覚えています。あれから約13年経ちましたが、ラボッ子が「わたし、トム.ティット.トット大好き。」と言ってくれるとうれしくなります。
 ラボのライブラリーは深くて豊かな汲めども尽きぬ「泉」です。ラボッ子たちとおはなしを楽しんでいると、いつも何か新しい発見があるように思います。
 今、思い返してみても、何かに打ち込まずにはいられなかった時の私の忘れられないおはなしです。

2)「エメリヤンと太鼓」 ~強さの理由を求めて~
武井 亮

 ノーと言えない日本人、私もそんな日本人の一人だ。そんな自分を戒めるべく、『エメリヤンと太鼓』をまた聞くのであった。

話は遡るが…

前期テュータースクールの発表テーマが、『エメリヤンと太鼓』に決まり、あらためて聞き直しているときにふと思った。『No I can’t. いや、おことわりします。』皇帝に臆する事なく、きっぱりと言い放つエメリヤンの声は本当に力強い。がこの強さの源は何なのだ? と

 私とエメリヤンとの大きな違い、そう、それは結婚しているか否かということだ。守るものがあると人は強くなる、そんな単純明快な事実が胸につきつけられた。。。

いやいやちょっとまて、結婚をしたら強くなれるのか?結婚をしなければ強くなれないのか?そんなことではないだろう。

そういえばエメリヤンは真面目に働く男だった。結婚できなかったのも貧乏な自分を卑下していたから、アンナの求婚にも、生活の不安から一度拒否!そんな自分に自身をもてるようになったということは・・・エメリヤンの宮殿の仕事は実はとても大変だがその分給料がよかったのでは!?金なのか!?良くも悪くも、やはり金は人を変えてしまうのだ。。。

いやいやちょっとまて、確かに金は人をかえてしまうかもしれない。ただ、エメリヤンはお金では解決できないことを解決したのだ。決して金に頼ったりはしていない。

やはり愛なのか?しかし『No I can’t. いや、おことわりします。』このことばは、皇帝からの人質のアンナと太鼓の交換条件に対して、愛を越える何かがきっとあるのだ!

本当の強さ、それは誰かに頼るでもなく、物に頼るでもなく、自分が今ここにいることの存在意義を自身で確認できることかもしれない。自分を信じることが自信となり、心を強くしていく、その鼓動が、エメリヤンの太鼓のように力強く響くのはいつになることやら♪

3)西遊記と桃太郎
京葉地区 西川信子

明治43年生まれの祖母が1月10日に天寿をまっとうした。あと1ヶ月で99歳の卒寿を迎えるはずだったが残念である。前日に入浴し、朝食後、息が止まっていたらしい。自然老衰である。介護施設で10年お世話になったが、栄養満点で生かされ、入所当時と変わらないふっくらとした遺影にびっくり。そのももえおばあさんが寝る前に毎夜語ってくれたのが桃太郎の話だった。「むかしむかし、おじいさんとおばあさんがいました。」

桃太郎のお供がどうして犬、猿、キジなのか西遊記を調べている中で 中野美代子著
 西遊記 トリック・ワールド探訪 岩波新書 におもしろいことが書かれていた。
日本の桃太郎は西遊記より想を得たものだという説がある。悟空を桃太郎として活躍さて、猿を従者にした時、申、酉、戌の十二支の陰陽説が浮かび上がる。
鬼退治の鬼が島は北東の鬼門にあり、その逆の西の方に申、酉、戌が選ばれたのである。
キジは空中戦、サルは高所、イヌは地上戦とそれぞれ自然の特性に応じて配置されていることがわかった。
サルは十二支で言えば申で西に位置する。西に配当された五行は金である。悟空の肉体的特徴は火眼金晴(かがんきんせい)であり、火にも配当される。
西遊記での地上担当は猪八戒。荷物担ぎに死体処理、食と色に対する卑しさ、貧欲さのシンボルである豚。すなわち、いのしし、亥であり、北に配当され、五行では水。五行相生の原理から言えば「水生木(水は木を生ず)」八戒は水と木に配当される。
水中担当の沙悟浄は前身深沙神で、蛇のイメージをもち、辰、巳の東に配当される。西の金(悟空)と東の木(八戒)がなにごとにつけても対立しがちなので、その中心部の土の配当で仲裁者の役割を果たす。
龍馬の白馬は玉龍太子の化身であるが、龍の神通力を悟空に譲り渡しているので馬として、午の南方向に配当される。
三蔵法師の弟子たちは十二支の五行思想に東西南北バランスよく配当されている。
整然と理論的な西遊記トリックの深みにはまっていく西川一行である。

桃についても面白い話がある。桃は古代中国で呪物とされ、西王母の桃は三千年に一度実を結ぶといわれている。これを食すれば疲れ去り長寿が得られるという。桃は金果、金気の果実で西方の象徴である。金果の桃から生まれた桃太郎はこの金気を受けて当然日本でつかわれたわけである。

4)Oh! What a happy days!!
千葉中央地区 高木菜穂子

皆さん、大人になってから「あー、楽しかった!」と心から思えることにたくさん出会っていますか?かく申す私も、ラボをやっていなかったらきっとこんなに楽しめる事柄にそうは巡りあっていなかったと思います。最近楽しかった事は、久々に恋したことかナ。そう、男ジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)にみごと心を撃ち抜かれました!(笑)
 高活蘇我G.を担当することになって、それだけでも充分楽しみであったのに、テーマが「ジュリアス・シーザー」に決まり、始めこそ「これは大変だ」と思ったものの、恐るべし古代ローマ帝国。こんな田舎の本屋さんや図書館にもしっかり資料はありました。どれどれと読み始めたとたん、懐かしい、胸がしめつけられるようなハラハラ、ドキドキ感。「そうだ、こういう世界が私は大好きだったんだ。」という思いが込みあげてきたのでした。

 いったいどこにどうしてそんな気持ちを置き忘れていたのか、枯れていた泉に急に水が湧き出してきたかのように、そこからは一挙に古代ローマ建国から共和政時代、帝政時代と読みふけり、何をこんなに夢中になっているのかとふと冷静に考えたら何のことはない、シーザーという希代の男に心を奪われたという次第だったわけです。高活そのものを楽しみつつ、シーザーの追っかけをして2倍幸福感を味わった生活は発表会をもって一段落しました。子供の結婚式が済んで一一抹の淋しさを感じながらボーッとしているお母さんのような心境に浸っています。

 それにしても日本でいえば弥生時代あたりの紀元前の事柄がこんなにも生き生きと伝わっているすごさ。古代の史家達により多少尾ひれがついていたりしても神話などとは一線を画した、男達の生き様が史料として残っている。本屋さんでふつうに書棚にカサエル(シーザー)やキケロの著作を手にすることができるという、何だか震えるような事実。
 今回たくさんの本を読みながら考えさせられた1つのキーワードは「教養を身につける。」という事でした。テューターをしていていつも思い知らされるのが自分の浅い教養なので、この古代の指導者達の溢れんばかりの教養と己の信条に対する情熱には感服するばかりなのです。古代ローマについて知りたいと思って開いた本にこんな一節がありました。
 ――7才ぐらいまでの幼児期、ある程度裕福な家庭、又は何をおいても子供に教育をと考える家庭では乳母と家庭教師をつけて家の中で過ごさせていた。乳母に関しては、「なにより会話(ラテン語)に欠点がないこと」、家庭教師には「十分な学識があるか、又は自分に学識がないことを知っているか」が重要視された。――  ドキッとした文章です。
 今回、高校生達が出会って夢中になったシーザー。彼らが私のように人生半ばになって再び出会う時、新たな「読み」ができることでしょう。
 『人間ならば誰にでも、すべてが見えるわけではない。多くの人は、自分が見たいと欲することしかみていない。』
 こんなに言葉を残したシーザーにまだしばらく恋心をいだいていくとします。

5)『ありときりぎりす』〜虫と私とこども達と〜
                      南総地区  矢口恵子

 小学校4年生の夏休み、私は福井県から東京のど真ん中の小学校に転校してきました。 それまでの私の生活はといえば学校帰りに田んぼや畑でザリガニやタニシとり、秋には山の椎の実がおやつ代わり、からすが寝どころに急ぐのを見て「からすが鳴くからかーえろ。」ってなぐあいでしたからかなりのカルチャーショックだったろうと思います。 その頃の転校先の小学校は過疎化で1学年1クラスしかなく、校庭はビルに囲まれて土もなく狭くて暗く息が詰まりそうでした。ばりばり福井弁の私がいじめられっ子になるのに時間はかかりませんでしたが、そんな事より東京の子達が虫を異常に怖がって触れもしない事が私には不思議でなりませんでした。
 
 今回、テーマ活動大会で『ありときりぎりす』を発表する事になり、ラボっ子たちと虫の話をする機会が増えて、そんな子どもの頃の思い出がよみがえってきました。ほとんどのラボっ子は本からの知識として、蟻の足は6本で、土の中に住み、甘い物が好きなのを知っており、列を作って歩いているのを見た事がありました。でも、ありは気持ち悪いと触った事もない子が多く、ありの巣の中を実際に見ようとした子は一人もいませんでした。そんな中、小1の男の子が「ありの足跡を見た事あるよ!」「ありのアンテナさわるとくすぐったい。」「ありは手じゃなくて口で運ぶんだよ!」とつぶやいていました。私は昔の自分に遇えたようでなんだかとっても嬉しくなりました。
「そうよ!みんなも本物のありに触ってみて!」って叫びたくなりそうでした。

 ありの巣が突然目の前に現れたあの夏の日、石の下から大慌てで卵を運び出す数えきれないほどのありの群れ!「ごめんなさい!」と急いで持ち上げた石を戻そうとパニックになった6才の私。あのありとの出会いは40年以上たった今でも昨日の事のように新鮮です。 

 ラボっ子たちが大人になった時、これ程新鮮に記憶に残るような本物との直接的な出会いが一つでも多くあればいいなと思うこの頃です。春になったら、みんなでありのアンテナに触ったり、足跡探しをしてみようっと!!

6)「巨人シュトンペ=ピルト」
ときわ地区 鈴木紀子

私がテューターになりたての頃、とにかくすべてのライブラリーを聞こうと思いライブラリーを紐解いていく中で出合ったお話がこの「巨人シュトンペ=ピルト」です。「Far up north, near Filkestad, a little beyond Baalsberg, there is a hill.ずっと北のほうの、フィルケシュタットのそばの、バールスベルクからすこし行ったところに丘があります。」で始まるこのお話。聞いたこともない地名。すご~く遠いところのお話なんだ!と思わず引き込まれてしまいました。音楽がまたすばらしく大きなスクリーンで映画を観ているような感じを受けました。
これは間の抜けた巨人のシュトンペ=ピルトと賢い羊飼いの知恵比べのお話なのですが、ちょっと間の抜けたシュトンペ=ピルトの語りが子ども達の気持ちにフィットしたのか幼かった頃の我が子達はこの巨人のセリフが大好きでした。特に「おまえなんか鼻の曲がったトロルになってしまえ!」という日本語の言い回しが大好きでお話が始まると必ずこのセリフを言って楽しんでいました。

私はライブラリーの音楽はどれも好きですがこれは特に好きです。何だか他のライブラリーとは違うような雰囲気があります。プロコフィエフの「ピーターと狼」のように登場人物や背景を楽器で表しているように感じます。羊飼いの軽やかな音楽、大きなシュトンペ=ピルトを表すちょっと重々しい響き、雄大な北欧の自然を表す音楽、チーズの汁が滴り落ちる音楽、けんかことばを言い合う音楽、矢が放たれる音、トロルが逃げ帰る音楽。本当に音楽を聞いているだけでも楽しいです。

このお話がきっかけでトロルのことを色々知りました。それまでは「三びきのやぎのがらがらどん」のトロルしか知りませんでしたからドーレア夫妻の「トロールものがたり」はとても面白かったと言うか、体がかゆくなりました。テーマ活動の友もたくさんのことを教えてくれました。トーベ・ヤンソンのムーミンもトロルだったのですね。知りませんでした!

私のお気に入りのこのお話。いつかパーティでも取り組んでみたいですし私自身素語りに挑戦してみたいお話です。
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