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「ドゥリトル先生海をゆく」 ことばと音楽に導かれて |
05月12日 (土) |
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4月29日の発表会に向けて、片山パーティでは1月から「ドゥリトル先生」に取り組みました。
普段は火曜グループと水曜グループに分かれて活動しており、合同でテーマ活動に取り組むのは、昨年7月の「十五少年漂流記」以来のことでした。
おまけに今回は高3のMさんが発表会翌日の4月30日の卒業式をもってラボを終了するので、取り組み初期から子ども達の「本気」が感じられました。
「ドゥリトル先生」の中の何話にするか・・・?
子ども達が4話を選んだ時、「困ったな」というのが私の正直な感想でした。
そして何度か全体をうごいてみて、やっぱり「前途多難・・・」とため息が出ました。
4話は全体的にうごきが少ないので、片山Pの元気あふれる子達はじっとしていられなくて、とてもお話を通して表現できる雰囲気ではなかったからです。
高校生のMさん、Maちゃん、中学生のYちゃんも、これではどうにもならないといった表情をしていました。
でも何度かうごいていくうちに、やはりラボ・ライブラリーの「ことばの力」というのでしょうか? 面白いことばには子ども達はくいついてきて、楽しい表現が生まれていきました。
「陳情、陳情、また陳情」というセリフでは、大勢で会議をしていて議長につめよっていく表現がうまれ、
「王様を横取りしようとしたってんで、どこかに閉じ込められてしまうよ」では、牢屋に何人も放り込まれました。
私には子ども達がふざけているようにも見えたのですが、今回は特に、テューターは口出ししないことにしました。
役決めでは、ポリネシアのことばを言いたい子が多くて、どうやって決めるか困りました。
ポリネシアはセリフが大変多いのと、お話を進めるナレーターのように重要な役だという事で、やはり高3のMさんに決定しました。
またポプシペテルの長老も迫力あるセリフが魅力で、やりたい子が多く、一番表現力のあったS君でみな納得。
こうして部分的には表現ができていったのですが、どうにも難しいのが、「ひそひそ岩」の場面とオオウミカタツムリの場面でした。
ここで助けになったのが、ラボ・ライブラリーの「音楽の力」でした。
音楽を何度も聞いて、どんな雰囲気にするかをリーダーで話し合い、それをこの年代の子達で無理なく表現できる形にしていきました。
そして高3のMさんは、初めの音楽の時何を表すか、こだわっていました。時間にして20秒。
小4のT君は、「1話、2話、3話の場面をダイジェスト版で表したい」と言い、やってみたけど忙しすぎて、見ている人には分からないとなり、ボツ。
「ここで連想するものは何?」とMさんが問いかけると、小学生達からは
「波」 「海」 「青い」 「深い」 などの答え。
それで 皆で手をつないで、寄せる波を表現することになりました。
最後にも20秒、音楽だけの時間があり、ここも皆で話し合い、今から旅をして帰る 深海の様子を表現することになりました。
ここで参考にしたのが、小4のSちゃんがお父さんの実家にあったと言って持ってきてくれた本です。この本の描写と挿絵をきっかけに、小学生たちは、自分の思い思いの物になっていました。
こうして初めは難解に思えたテーマ活動が、ライブラリーの「ことば」と「音楽」に導かれるようにして 表現ができていきました。
発表会本番は、やはり一番の出来でした。
舞台があって、見てくれる人達がいて、子ども達も緊張感を持って「自分の持っている精一杯」を見せてくれます。
ドゥリトル先生が「よし、わかった。帰ることにしよう。」と言って、オオウミカタツムリの子達がパッと振り向いた時の、輝いた顔。
最後の深海の場面で、みんなが自由に動き回っている時の笑顔。
舞台の上で物語に入ってあそんでいるみんなが 眩しかったです。
Mさんをリーダーとする最後のテーマ活動、Mさんにとっても、みんなにとっても、思い出の一コマになったことでしょう。
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