|
|
子ども英語教室「ラボ・パーティ」無料体験会 2016年8月
≪ プログラム ≫ この日の参加者は2才児さんとお母さま、数組
♪ ごあいさつの歌
“Good Morning” ことりさんの指人形と元気に飛ぼう (ことりさんはおみやげ)
“Hello” みんなで輪になってお名前をよぶよ
♪ 数の歌
“Seven Steps” 1から7まで数えるよ
♪ 色の歌
“My Ballon” 風船の色にタッチ
♪ うさぎの歌
“Hop,Rabbit” ダディ、マミー、ベイビーうさぎになってホップ
♪ ケーキを焼くよ
“Pat-a-cake, pat-a-cake, baker’s man”
ぺたぺた、こねこね、あららふしぎ、ホントにケーキができたよ (紙コップのカップケーキはおみやげ、おうちでもこの歌で遊んでね。)
♪ 動物の歌
“Old MacDonald Had a Farm” 楽しい歌で動物ごっこ
♪ さよならのごあいさつ
“Good-bye”
☆ ☆ ラボのプログラムの特色をご説明するにあたり、以下の2冊の小冊子をお渡ししました ☆ ☆
1.「こどもが『育つ』ってどんなこと? ~0、1、2歳の子どもたち~」 おはなし:田島信元先生(発達心理学)
2.「子育ては絵本とともに」 おはなし:佐々木宏子先生(教育学、絵本心理学)
一般に2歳児は“terrible 2” と言われるように、自我が出て自己主張しはじめる、お母さんにとっては子育てが大変になる時期。一方で急激にいろんなことを学び、成長も著しいとき。
私も我が子が2、3歳くらいの時は育児ノイローゼになるかと思うくらい子育てが大変でした。その当時、このようなことを知っていたら、もっと落ち着いて、もっと楽しんで子育てできたかもしれないと、今思っています。
それで今回、参加のお母様方と簡単な読み合わせをしました。
①の冊子のコンテンツ
「大切な3つの発達の要素」「もって生まれた学習能力」「子どもは関係作りの天才!」「ことばの習得と子どもの世界の広がり」「子育て中のおかあさんたちへ」
「ことばというのは学習能力を使って、人とのかかわり(交流)を通して習得されます。しかも子どもにとっては、ことばそのものを学ぶのではなく『オッパイがほしい』『遊んでもらいたい』という『活動』が目的なのです。
学校で何年も勉強しても、英語を習得できないという現状がありますね。そのいっぽうで母語の場合は、生れてからわずか3年くらいで基本部分は確立してしまいます。このちがいのひみつは、どうやらここにあるようです。」
ラボでは「母語のように耳からことばをきく」、英語そのものではなくお友達といっしょにうたう、ゲームをする、お話のごっこ遊びをする、という「活動」を大切にしています。
②では「ちいさいおうち」「かいじゅうたちのいるところ」など、ずっと読み継がれて
いる名作絵本の紹介とともに、親子で絵本を共有することの意味が書いてあります。
ラボでは、マザーグースや名作絵本、世界中のおはなしや物語を通して、母語である日本語もたいせつにした英語教育を50年にわたりおこなっています。
☆片山パーティでは無料体験会は2回体験できます。
今回体験に来てくださった方、次回お待ちしています。次回はお話のCDに合わせて、ごっこあそびをしましょう。
今回お渡しした2冊の冊子をじっくり読んでくださいね。ラボの教育理念をご理解いただけると思います。
ラボ・パーティは、英語に親しむだけでなく、子育てもいっしょに楽しくしていけるところです。
|
|
|
|
|
この夏ラボ片山パーティでは、サマースクールを開きます。
日時: 8月3日(水)4日(木)5日(金) 4:00~5:00 (最終日は5:30まで)
対象: 幼児、小学生 (3組まで)
≪ プログラム ≫
♪ 英語で歌おう
"Hello" "Seven Steps"
♪ マザーグース(英語圏の童謡)で手あそび
"Pat-a-cake, pat-a-cake" ケーキのうた
♪ "We're Going on a Bear Hunt" 「きょうはみんなでクマがりだ」 劇あそび
☆3日目はミニ発表会☆
★ お問い合わせ・お申し込み ★
ラボ教育センター中国四国支局 フリーダイアル: 0120-808-743
|
|
|
|
|
ラボ教育センターでは今年50周年を記念して、"JBH" (Join the Bear Hunt) という施策を全国的に展開しています。
そのひとつとして、中国四国支局ではフェイスブックで
"We're Going on a Bear Hunt"「きょうはみんなでクマがりだ」のお話に取り組むラボっ子の様子が動画で見られます。
片山パーティも投稿しました。
このクラスのメンバーは Aちゃん(小2)Wちゃん(小2)Kくん(年中)Sちゃん(年少)。
CDに合わせて元気にお話のごっこ遊びをする4人。かわいいです!!
https://www.facebook.com/labochugokushikoku/
|
|
|
|
|
土曜、中学生グループでの取り組み(8人)
☆山の手線ゲームでお話たどり(登場人物カードを使って一人少しづつストーリを説明。1周半したところで終了。)
☆みんなお話をよく理解できているので、希望の役をとって、CDをかけてうごく
≪ うごいた後の感想 ≫
・セリフがいい 声がすてき (中2 女子)
・音楽がすごくいい (中3 女子)
・物語が好き (中2 女子)
・アイテムがおもしろい(三色すみれのこと) (中2 男子)
・物語がきれい ストーリーがきれい (中2 男子)
・セリフの意味が深い 「恋は目で見ず、心で見るんだわ。」のセリフが好き。 (中3 女子)
・パックがいい (中2 男子)
≪ テーマ活動をするとしたら、マイナス点は? ≫
・ことばが速い、長い 英語もめっちゃ長い
・ずっと森だから 背景が単調
(それは場面の雰囲気でいろんな森を表現できるのでは?)
テューター: それで、このお話をテーマ活動したいと思う?
中2男子: 小学低学年には難しいと思う
テューター:そうかな? 中学生のあなた達が楽しんでテーマ活動やれば、低学年の子達ものってくるんじゃないかな?
テューター: もう一回きくよ。自分はこのお話をしたいと思う人は手をあげて。
はい: 6人
いいえ: 2人
中学生はかなりこのライブラリーを気にいったようだ。
男子は照れくさがるかと思ったけど、男子にも人気なのが意外だった。
|
|
|
|
|
待ちに待った新刊のラボ・ライブラリー “Hamlet” は、予想通り、いやそれ以上に素晴らしいものでした。
サマーキャンプのテーマであり、パーティ夏の合同合宿のテーマでもある、「夏の夜の夢」を早速聞きました。
まず音楽にうっとり、小気味良いほどテンポの良いセリフにききほれ・・・。
でも劇だからセリフだけで構成されているため、どれが誰のセリフかわかりにくくて、ストーリーを理解するのが難しいと感じました。
そこで映画 “A Midsummer Night’s Dream”(1936年制作)のDVDを見ました。
以下は私の個人的な感想です。
☆まず初めの、妖精がたくさん現れて森の木を登っていくようなシーンが素敵です。この映画の雰囲気を存分にあらわしていてこれから何が起こるのだろうとワクワクさせてくれます。
1936年、CGもない時代にどうやってこの場面を作ったのだろう?と疑問がわきます。
☆ハ―ミアがとっても美しくて、何という女優さんか調べてみると、オリビア・デ・ハビランド。「嵐が丘」メラニー役の有名な女優さん。納得!
☆男性の中では、何といってもボトムの演技が光っていました。ライサンダ―より、ディミートリアスより、存在感があり、魅力的。
ジェームズ・ギャグニー。こちらも有名な男優さんでした。
☆違和感を感じたのは、パックが少年だったこと。
いたずらっぽいのはいいけれど、甲高い声で笑うので、ちょっと個性が強すぎる気がしました。
パックの雰囲気はラボ・ライブラリーの方がずっと好きです。
やはり耳から聞くだけの方が自由に想像できていいと思いました。
映画を見たおかげでストーリーは十分理解できました。
でもラボっ子達は耳で聞くだけなので理解するのが難しいと想像されます。
どうやって小学低学年の子たちにストーリーを理解させるか?
そこで山口地区教務でKテューターが作成してくれた登場人物のカードを利用することにしました。
★まず登場人物を人間(アテネ人)と妖精に分けて、お話の通りにうごかしてみて、私自身がストーリーをよく理解しました。
★よりファンタジーにするために、カードの登場人物に色をぬりました。「恋の三色スミレ」は特に丁寧に。
(CDを聞きながら、久しぶりにぬり絵を楽しみました。)
そして臨んだ、火曜グループ(小学中学年)と水曜グループ(小2~中3)のラボ。
案の定、子ども達の感想は「誰のセリフか分からないから、お話がよく分からない。」が多かったです。
そこでカードを取り出し、
「これを使って誰かあらすじを説明してくれない?」
と聞いたけど誰もいないので、テューターが説明することになりました。
森を表わすために緑の色画用紙を敷いて、その上で物語を展開。
恋人達の三角関係、四角関係の話には、みんな興味津々。よく聞いてくれました。
「わかった。」「おもしろい」と反応は上々。
そのあと、妖精の歌のところまで、テーマ活動をうごきました。
しかしセリフが速いので、まだまだうごくのはむずかしいようです。
でも音楽の雰囲気を楽しむことはできたようです。
来週までの宿題は
〇好きな場面の絵を描いてくる
〇好きなキャラクター(登場人物)を決めて想像して絵、または文(見た目、特徴、性格)を書いてくる
|
|
|
|
|
『リズムとライムがたのしい! 河合先生の謎解きシェークスピア』
この夏発刊されたラボ・ライブラリーには「ハムレット」と「夏の夜の夢」がおさめられています。
監修、演出を手がけた河合祥一郎先生の講演を、中国支部ラボ・テューターの研修会でお聞きしました。
(河合先生は東京大学教授。東京大学とケンブリッジ大学の両方から博士号を取得。坪内逍遥の次兄の玄孫。)
5月21日。待ちに待った河合先生の講演会。
「上演時間3時間の『ハムッレット』を1時間に、1時間の『夏の夜の夢』を20分にできた、ラボ・ライブラリーの謎解きを今日はします。」
という先生のお言葉にぐっと興味をひかれ、あっという間に過ぎた2時間でした。
前半は演劇についてのお話。
「シェークスピア・マジックで、想像力によって時間と場所をワ―プできる。ラボっ子にやってもらうためにはシェークスピアほどふさわしい物はない。」とのこと。
新刊への期待が一層増しました。
後半はシェークスピアのことばの響きがナーサリーライムと同じであるというお話。
☆ナーサリーライムの“ Jack and Jill ”の例
(休符)Jack and Jill リズム:弱強、弱強
Went up the hill, 弱強 弱強
To fetch a pail of water; 弱強 弱強 弱強
(休符)Jack fell down, 弱強 弱強
And broke his crown, 弱強 弱強
And Jill came tumbling after. 弱強 弱強 弱強
rhythm(韻律)は 弱強 のくり返し
文尾は、ジルとヒル、ダウンとクラウン、ウォタ―とアフターで rhyme(押韻)している
☆シェークスピアの台詞もリズムをキープ(弱強) ただし ライムはない。(blank verseという)
ラボ・ライブラリーの“ Romeo and Juliet ” のテキストを見てみました。
第3幕 トラック4、朝になり、ひばりの鳴き声が聞こえるという有名なくだりです。
Romeo: I hear the lark, my love. 弱強(×3回)3歩格
Juliet: That cry is not the lark. 弱強3歩格
It is the nightingale. 弱強3歩格
Those streaks of light are not the daylight either. 弱強(×5回)5歩格
弱強5歩格(iambic pentameter) シェークスピアの多くの台詞がこのリズムで書かれている。
だからナーサリーライムもシェークスピアも耳できいて、流れるようなリズムが心地良いのですね。
ただすべてが規則通りなのではないそうです。
“To be, or not to be, that is the question.”
弱強 弱強 弱強 強弱弱 強弱
弱で終わる女性行末。うたがいや不安な気持ちを表わす。
もし“question”でなく“point”という単語を使っていたら、強で言いきって不安な気持ちは表わせません。
シェークスピアが「ことばの魔術師」と言われる所以ですね。
リズムとライム、難しいお話なのに、先生はパワーポイントを効果的に使って分かりやすく解説してくださいました。
一方「夏の夜の夢」の台詞を先生が言ってみせてくださいましたが、全く英語の調子が違う感じがしました。
強弱4歩格だからテンポよく、ことば遊びをしている感じ。
文章の最後は2行ずつライムしているとのこと。
先生の日本語翻訳も「・・・王さまに。」「・・・いままさに。」と文尾の音を合わせているとは。
「おやじギャグ」と笑っておっしゃいましたが、先生の日本語のセンスにも驚かされました。
あまりにもピッタリくるので、むしろなぜ今まで誰もこのような翻訳を試みなかったのだろうと不思議に思ったほどです。
「夏の夜の夢」もライブラリーを聞くのが楽しみになりました。
ラボではテューター自身が新しいことを学べるところが大きな喜びです。
次はこの喜びをどのようにラボっ子達と分かち合うか「それが問題だ。」(こちらは“point”がふさわしいかも)
とにかく音の面白さを楽しみたい。
そして先生が言われた「人は一人では生きていない。目に見えない “spirit”が人を守ってくれている。」それをラボっ子達と感じたいと思います。
|
|
|
|
|
|
5月2日の日記に発表会の写真をアップしました。♪
|
|
|
|
|
山口地区テーマ活動発表会が5月1日、防府市アスピラートにてひらかれました。
9パーティがテーマ活動(英語・日本語 劇)を発表しました。
片山パーティは 小2~高3、27名で 「ドン・キホーテ~銀月の騎士~」を発表しました。約35分の発表でした。
取り組み開始は今年の1月。
中高生ミーティングでの話し合いで
★★ 物語のテーマは ★★
“One closed door leads to another that is open.” ~ つき進め、 lovelyバカ ~
(「lovelyバカ」 とは、何度失敗しても果敢に突き進んでゆく中年のおじさん、ドン・キホーテのこと
「ここまでくれば立派」 「愛すべきバカ」という意味合い。若い人の感性ではこういうことばになる?)
★★ 片山パーティのテーマ (今回の目標、スローガン) ★★
「 一人ひとりがピース ~片山Pのパズルを完成させよう!~ 」
ドン・キホーテとカラスコはダブルキャスト。
でも役のない人もみんなで気持ちを込めて表現したいというのが目標でした。
毎週テーマ活動をうごきながら、背景にこだわって場面作りをしていきました。
以下に背景の説明を簡単に書きます。発表を見たご父母の皆さん、表現は伝わったでしょうか?
「ドン・キホーテ ~銀月の騎士~」 (英語・日本語)発表
☆初めのエール 会場に響きわたる大きな声 みんなのやる気が伝わってくる
1 音楽とタイトル
左右から行進して出る 自然と行進したくなるような音楽だから
2 歌
村の居酒屋でドン・キホーテとサンチョをみんなが迎える様子をあらわす
歌は小2、3のかわいい合唱隊が歌う 英語・日本語 とっても上手でした
3 キハ―ナの邸で
司祭がカラスコを伴いやって来る ペピータとアントーニアにキハーナの消息を話す
背景: 家の家具(机、暖炉、本棚、額に入った絵、花瓶、壁にかかった剣など)
→話の内容に合わせて、風車やひつじやライオンになったりする
4 公爵の城の大広間で
公爵、公爵夫人にドン・キホーテとサンチョが招かれて冒険談を話す
背景: 小さい女の子達は優雅にダンス 音楽を聞いていた小4の女の子の表現から
城だから大きい子達は衛兵の行進、交代を表現
5 メルリン登場
背景: みんなで おどろおどろしい不気味な雰囲気を表現
6 サンチョのムチ討ち
背景: 全員でおしりが痛い様子
背景: いいことを思いついた表情 → 床をたたいて、おおげさにジャンプ
ここはとってもユーモラスな場面で、小さい子達もみんなサンチョをやるのが楽しいから全員で表現
7 バルセロナへ行く途中の海辺で
背景: まっさおででっかい海が印象的だから、みんなで青い水平線を表現
8 銀月の騎士登場
銀月の騎士の馬の立派さ、大きさを表すために、銀月の騎士は騎馬に乗る
背景: ここは全員がキホーテ側と銀月の騎士側になって、緊迫した雰囲気をだす
9 一騎討ち
背景: ・勝った銀月の騎士側が、キホーテ側に槍をつきつける
キホーテとサンチョががっくりして去って行くのにあわせて背景もその気もちで退場
10 サンチョがキホーテを励ますセリフの場面
背景:・ 「一方の扉が閉じればもう一方の扉が開く」のセリフで 二つの扉をつくる
一方の扉(落胆した様子であるく) もう一方の扉(明るい楽しい表情で出る)
・音楽と共に希望をいだく様子を目線で表す
・それから2人、3人組になって肩を組んで、また二人の遍歴の旅をあらわす
・T君が書いてくれたキャスト表の絵のように、開かれた扉をキホーテとサンチョが歩いてくる、それをみんなが沈みゆく夕陽の光のイメージで照らす
|
|
|
|
|
テューターにも苦手なライブラリーがあるとすれば、私にとっては「ドン・キホーテ」がそれでした。
それが5月1日の山口地区テーマ活動発表会にこのお話を発表することになりあらためて聞いているうちに、私はこの物語がどんどん好きになっていきました。
物語の展開、語り、音楽、すべてに躍動感と重厚な厚みがあります。
高3のYちゃんが「このライブラリーは、イギリス英語ですよね。中高生広場でやった『ちいさな仕立屋さん』がイギリス英語だったから、私イギリス英語が聞きやすくて好きなんです。」
私 「そうね。でもどうして『ドン・キホーテ』がイギリス英語なんだろう?」
よく考えてみると、「ドン・キホーテ」が書かれたのは1600年頃。その時アメリカはまだ存在してなかった。だからアメリカ英語のはずはない・・・という事実に行きあたりました。それほど古いお話なんだ。
400年前。日本でいうなら戦国時代。
英語も古語がいっぱい出てきます。
“Look” ではなく “Behold 「見よ」 “Good bye”ではなく “Fare-thee-well”「さらばじゃ」) など。
日本語訳も古いことばです。「せっしゃ」 「貴殿」 「そなた」 「なにを笑止な」
こういう古い日本語にちゃんとした文学として出会うことができるのも、ラボ・ライブラリーの良いところです。
「ドン・キホーテ」につい調べているうちに、セルバンテスはシェークスピアと同じ年に没したと分かりました。
今年はシェークスピア没後400年で、6月にはラボ・ライブラリー 「ハムレット」が発刊されます。
子どもの頃父が 「人は大別すると、ドン・キホーテ型とハムレット型に分けられる。」と言ったのを思い出します。私は、「ドン・キホーテって、くよくよ気にせず、のんきに暮らしていく人なのかな。ハムレットよりドン・キホーテの方が楽そうでいいな。」 などと単純に思っていました。
大人になりいろんな経験を経るうちに、「くよくよ気にせず、のんきに暮らせる人などいない」という事が分かったのは、いうまでもありません。
「ことばの宇宙」2016 SPRING号 12Pより 『遍歴の作家 セルバンテス』
「ドン・キホーテ」の作家 ミゲル・セルバンテスは1547年貧しい外科医の息子として生れ、スペインのあちこちを転々としながら成長しました。のちに「遍歴は人を賢くする」と彼が述べたように、行く先々で塾のような所で知識を得、風習にふれることで豊かな感受性を身につけたといいます。兵士として戦いに参加したり、海賊におそわれ捕虜になったり、その後も3度も牢屋にいれられたり、波乱万丈の人生でした。
セルバンテスは自分が経験した人生の苦しさ、悲しさを、彼らしいユーモアと共に、失敗ばかりしている騎士ドン・キホーテで表現したのです。ドン・キホーテがサンチョに言う 「一方の扉が閉まればもう一方の扉が開く」の通り、セルバンテスの人生は何度も扉が閉ざされ、そのたびに新しい扉を開けて突き進んだのです。
このお話に取り組んで、子ども達はその子の年齢に応じて、ドン・キホーテの生きざまから何かを感じ取っていることでしょう。もし将来、苦境に陥った時、挫折感でうちのめされた時、ドン・キホーテのこのことばを思い出してくれたらと願っています。
|
|
|
|
|
山口地区春の発表会では、片山Pは「ドン・キホーテ ~銀月の騎士~」を発表します。
☆ 情熱と芸術の国、スペイン ☆
アルタミラの洞窟の壁画は約2万年前のもの。はるか昔から多くの芸術を生み出してきたスペイン。
画家ではベラスケス、エル・グレコ、ゴヤ、ピカソ、ダリ、ミロ、建築ではガウディ、文学では「ドン・キホーテ」作者のセルバンテスなど数々の天才がいます。
いずれも「だれも真似できない」、時には「変わり者」ともいわれるほど個性あふれる才能が、きら星のごとくならんでいます。
「ドン・キホーテ」は400年ちかく前、1605年にうまれた物語です。
80カ国語に訳され(1997年ラボライブラリー発刊時)、世界中で聖書についで2番目に多くの国で読まれているそうです。
主役は「かっこいいヒーロー」ではありません。戦っては必ず負ける、さえないおじさんです。
この物語がなぜそんなに多くの国で読み継がれているのか? その魅力は何なのか?
ラボ・ライブラリーを聞いた子ども達の感想はどうなのかな。
今週のキッズグループでは、風車と戦う場面などを生き生きと楽しそうに表現しました。
低学年の子にも全く難しくはないと分かりました。
ラボ・ライブラリーでは 渡辺篤さんのテンポあふれるナレーションと、ギターやカスタネットなど入ったスペイン風の音楽が、素敵です。
ぜひ親子でCDを楽しんで聞いてください。
スペインの風景や行事、食べ物、なんでもよいので調べてみてください。
その国の風土や人の心、気質を知ることで、物語をより深く味わうことができます。
|
|
|