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一つ目は、もちろんセリフ覚えのやま。
これは今回はいつもより早く越えました。
その分、場面についてたくさん話し合って内容を深められたので、背景に気持ちを込める・・・はずでした。
「今までより成長した片山パーティの発表」をする・・・予定でした。
昨日、二つ目のやまが現れました。
新学期でみんな気もそぞろ、夕方ラボに来る頃には疲れているのでしょう。
この日曜が発表という緊張感の見られないまま、キッズさんと最後まで通せないで終わってしまいました。
もちろん緊張感を持って真面目にやっている中学生もいるのですが、だら~っとした全体の雰囲気はどうしようもありませんでした。
帰りに高2のYちゃんがため息をつきながら言いました。
「よそのパーティはどうやってテーマ活動をやっているのかな。高校生がたくさんいたら、やる気になるのかな?」
高校生1人で皆を引っ張ろうとしているYちゃんの気持ちを思うと、なんとも答えられなかった私。
考えてみればラボは縦長異年齢の活動。
小学生が高校生と同じような目標を持ってテーマ活動を目指すのはそもそも不可能です。
ならば背景にしても、個人個人ができる表現をして良しとするしかありません。
Yちゃんは、「どうせやるならみんなで気持ちを一つに、そろえた表現をしたい」と願っています。
土曜の合同でどうなるのかは、中学生が声を出してYちゃんのサポートをしてくれるかにかかっています。
その結果の発表は、今の片山Pのありのままの姿として認めるほかありません。
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火曜グループ、ラボ後のおしゃべりで。
Hちゃん(中1)のことば
「ねぇねぇ。白雪姫、やばいと思うよ。きっとお妃とそっくり同じようになる気がする。私はきれいって。
王子は白雪姫に一目ぼれで、そんな白雪姫のことよく知らないままで結婚して、どうなるんかね? 心配。」
白雪姫のその後なんて、考えてもみなかった。
なるほど! ホントそうかもしれない。
白雪姫は、お父さんの愛もお母さんの愛も、知らないで成長して。
もしかして人を愛することも知らないかも・・・。
13歳にして深い洞察力をもったHちゃんに 感心してしまいました。
今回のテーマ活動ではみんないろんなことを考え、話し合いました。
それが表現に生かされ、見る人に何かを伝えられたらいいね。
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あと1週間で発表会です。
合同ラボでの話し合いで。
テューター:最後にお妃が鏡に聞く場面は、大事よね。鏡役のB君、どんな感じにしたい?
鏡は割れるって決めたよね。どうして割れるんだっけ?
Aさん(高2):お妃の怒りがすさまじいから。お妃の怒りの大きさをあらわす。
B君(中1):役目が終わったから。
Aさん:何の役目?
B君:話すと長くなるから・・・
みんな:聞きたい。聞きたい。 おしえて。
B君:白雪姫にはお父さんがいないから、鏡はお父さん的な存在。
鏡は白雪姫の成長を見守っている。
その役目が終わったから割れる。
Aさん、みんな:へぇ。そうなんだ。(感心した様子)
今まで役をやりたがらなかったB君が、今回はめずらしく自分から鏡の役を取った理由が分かった気がしました。自分なりの解釈があったんですね。
鏡については取り組み初期からみんなでずいぶん話し合いました。
テューター:鏡にうつっているのは誰なのかしら?
Aさん:鏡はお妃自身。お妃は本当は白雪姫の方が美しいと知っている。
だから自分の気にくわないことを言う鏡をこわさないでずっととっている。
Cさん:鏡はお妃の味方でも白雪姫の味方でもない。ただ事実を言っている。だからセリフが棒読みみたいで、感情を込めない言い方をしている。
鏡はキッズさんも入れて全員で表現します。
思いはあってもなかなかそろって動くことが出来ません。でも小3以上の人が気持ちをひとつにしてまとまれば、きっとキッズさんもやりやすいはずです。
昨日B君が良い提案をしてくれました。
「鏡は手をつなぐのだから、うごくべきタイミングに手をぎゅっとにぎってキッズさんに教えてあげる。」
まだまだやりたいことが沢山あって時間が足りません。
でも今回はリーダー達の、みんなのやりたい気持ちが高まったことが一番嬉しいです。
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キッズさんが加わって初めて「白雪姫」を全部通してうごきました。
キッズさんは小人役が楽しそう。自分のセリフを嬉しそうに言っていました。CDの英語がとても速いので、今回はセリフは日本語のみとします。
おやつ休憩の後、日本の昔話「三まいのおふだ」(おざわとしお:再話、かないだえつこ:絵)を読みました。
皆、真剣に聞いています。
「白雪姫」も西洋の昔話~親が子どもに語ったお話~だと伝えました。
キッズさんが帰った後
Yがしきりに最後の場面の表現にこだわっているので、残った小学高学年でやってみようと提案しました。
Y:お妃の死体が結婚式の場面に残っているのは、変だと思う。
炎が風みたいになって、サッとお妃の灰を運ぶのはどう?
M:小人は炎になるの? 風になるの?
テューター:小人って何なのかな?
S:妖精だよ。
テューター:S君、よく知ってるね。
小人は西洋では自然の中に住んでるんだって。それで人間のために良いことをするんだって。
M:ピーター・パンのティンクも妖精だよ。
テューター:小人は、人間には見えるの?
S:いい人には見える。
テューター:王子には?
S:王子は白雪姫とおんなじだから見える
テューター:お妃には見える?
M:お妃は初めはいい人だったから、小人は見えていた。だから小人の存在を知っている。
でも、いい人じゃなくなったから、今は見えない。
S:小人の目標は、白雪姫を助けることなんよ。
Y:炎はナレーションの、背景の人がなったらいい。小人はくつを熱くして、その周りで火をする。
背景の人が風のようにさーっと吹いて、お妃の灰を吹き飛ばす。こんな動きで。(絵を描く)
それで風が去った後に白雪姫と王子が立っている。
M:小人は?
Y:小人は風にならない。
S:風の後、小人は白雪姫と王子の横に立っている。両側にこう (絵を描く)
テューター:なるほど! それで結婚式になるのね。小人が祝福して。
S、Y:満足げにうなずく
この日は春休みの週末で欠席が多かったけど、やはりやって良かったと思いました。
キッズさんがテーマ活動をやりたがっているのがよく分かりました。
それに中高生がいなかったにもかかわらず、小学生だけでも場面作りができました。最後の重要な場面が。
それぞれが自分のイメージを持っているのが嬉しいです。
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絵本カフェで、若いお母さん方がラボライブラリーの「白雪姫」を幼い子に聞かせるのに不安を感じていることがわかり、リーダーミーティングの時に小6女子2名に聞いてみました。
私: お妃が白雪姫の肺(はい)と肝(きも)を食べる場面があるけど、どう感じた?
小6A: 「はい」って焼けてできる「灰」ですか?
私: 違うわよ。内臓の「肺」、スーハースーハーって呼吸するところよ。(胸をさしながら)ここ。
小6A: あ、そうですか。なんか変だなぁと思った。
小6B: 先生「きも」って何ですか?
私: 「きも」は肝臓のこと。ここらへんにあって、栄養分を吸収する大事な臓器。レバーって言うよね。あなた達、そういうこと分からないで聞いてたの!?
小6B: レバーなら食べますよね。
私: そりゃ、鶏のきもとか食べるけど、人間のは食べないよね。
小6B: そりゃそうですよ。
私: お妃はなんで白雪姫の肺と肝を食べたのかしら?
小6A: 白雪姫の栄養分たっぷりのを食べて、白雪姫の美しさを取りこみたかったんじゃないですか。
私: ねえ。小さい子のお母さん達は、残酷な場面のあるライブラリーを子どもに聞かせたら悪い影響があるかもって心配してるみたいよ。どう思う?
小6B:かえって勉強になるんじゃないですか?
私: どんな勉強?
小6B: お妃みたいな人にはならないぞって。
私: あなた達も低学年の時「白雪姫」を聞いたことがあるだろうけど、こわいなとか思った?
小6A: 特に覚えてな~い。
小6B: 先生、今アニメの方が、ずーっと先をいってますよ。
〇とか、〇とかは・・・・(アニメ談義に入る)
私: わかった。わかった。もういいよ。
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「東雲匂う桜山・・」5年ぶりに皆で歌う校歌。
岡山県立A高校、2年2組のクラス会に行ってきました。
この年齢になると、ふっと昔のことを思い出して無性に懐かしくなることがあります。
高校2年生というともうはるか昔ですが、体育祭でサーカス団の仮装行列をしたこと、合唱コンクール、スポーツ大会、春休みに近くの山に行ったこと、楽しかったことばかりで、その頃の事を思い出すと何だか春の日の陽だまりのように、あたたかい気持ちになります。
担任のS先生は現代国語と漢文の先生でした。先生の授業は分かり易くて好きでした。
「東海の小島の磯の白砂に 我泣きぬれてかにとたわむる」など短歌を朗々と詠われたことも懐かしく思い出されます。
そういえばS先生が声をあらげたり、怒ったりされたのを見たことがありません。
いつも優しく穏やかな笑顔で、それがこうして5年ごとにクラス会が開催される所以でしょう。
今年79歳になられるそうですが、相変わらずお若いです。
今回先生は私達に、サミュエル・ウルマンという詩人の「青春とは」という詩をプレゼントしてくださいました。長い詩ですが、ほんの一部を抜粋すると
「青春とは人生の一時期のことではなく心のあり方のことだ。・・・・・・
人間は年齢を重ねた時老いるのではない。理想をなくした時老いるのである。・・・」
それから最後にこんなお話もされました。
「両腕の長い『やじろべえ』になろう。
企業に例えるならば、『やじろべえ』の片腕は利益。でも利益のみ追求して片腕だけ長くしても、『やじろべえ』は倒れてしまいます。もう片方の腕は優しさ、人のために使ってください。両腕がバランスがとれたら、仕事もうまくいきます。
これは何にでも当てはまります。家庭の主婦の人だったら、片方の腕は子どもかもしれません。でも子どものことばかりやってるのではなく、もう片方は仕事でも趣味でも他の事にしてください。そして両腕を長くのばしてください。長く伸ばすほど『やじろべえ』はバランスがとれてうまくいきます。」
私達も、それぞれが人生いろいろ経験して、先生のお話がいっそう心に染みわたるようになってきました。
なぜ私は時間を工面してまでこのクラス会に参加したくなるのでしょうか?
それはS先生を中心として、人生を前向きにとらえたいと願っている人達に会えるから。
企画、準備してくださった幹事の方々に、ただただ感謝するばかりです。
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☆絵本カフェで紹介した、グリム童話の絵本☆
「ヘンゼルとグレーテル」 スーザン・ジェファーズ え おおばみなこ やく (ほるぷ出版)
「ラプンツェル」 バーバラ・ロガスキー さいわ トリナ・シャート・ハイマン え おおばみなこ やく (ほるぷ出版)
「ロバのおうじ」 M. ジーン・クレイグ さいわ バーバラ・クーニー え もきかずこ やく (ほるぷ出版)
「ヨリンデとヨリンゲル」 ベルナデッテ・ワッツ え おさなぎひとみ やく (ほるぷ出版)
「あくまの三本の金のかみの毛」 ナニー・ホロギアン さいわ・え あしのあき やく (ほるぷ出版)
「おどる12人のおひめさま」 エロール・ル・カイン え やがわすみこ やく (ほるぷ出版)
☆ラボライブラリーの中のグリム童話は☆
SK3 「ブレーメンの音楽隊」
SK6 「ヘンゼルとグレーテル」 「白雪姫」
SK14 「おおかみと7ひきのこやぎ」 「かえると金のまり」 「ひとうちななつ」 「ホッレおばさん」
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絵本カフェの参加者は、幼児から小学低学年のお子さんを持つお母さん方5名。テーマは昔話。
ラボ・ライブラリーの「白雪姫」はグリムの原作に忠実につくってあります。
CDを聞いての感想をポストイットに書いてもらいました。複数回答。
「7という数字が多かった」 「7才の白雪姫、家事が出来てすごい。」 「お母さんのしっとがこわい!!」 「鏡が意地悪」 「胆を食べるとか残酷な表現」 「小人が意外と残酷」 「お妃が最後、踊り燃えながら死ぬ 残酷」
ほぼすべてのお母さんが「残酷」と感じている事が分かりました。
昨今の社会情勢、少年犯罪などからすると、当然の感想なのでしょう。
では、昔話の残酷と思われる表現を読んだ子は、実際に悪い影響を受けるのでしょうか?
私達は、先祖から受け継いできた昔話も、時代によって変えざるを得ないのでしょうか?
そこで、昔ばなし大学主宰者の小澤俊夫氏の文章「昔話が現代人におくるメッセージ~子どもは自然に育つもの~」の読み合わせを、みんなでしました。
その文章はまさに私達の疑問に答えてくれるものでした。
「こどもが成長するとはどういうことか、命とはどういうものか、人間と自然との関係について、昔話はおしえてくれる。だから昔話をありのままの形でこどもに与えることが大切」と小澤氏は言われています。
皆さん納得し、ほっとした表情になりました。
それから西洋と日本の昔話の違いも考えてみました。
西洋のものは、主人公はお姫様や王子様。最後は結婚する。
日本のものは主人公はおじいさんとおばあさん、だから結婚はない。安心して苦労なく生活できるようになる。
でも、どちらもハッピーエンドなところは同じ。
日本の昔話を1冊読む
「かちかちやま」 おざわとしお 再話 赤羽末吉 画 福音館書店
後半は、お母さん方による、持ち寄った絵本の読みきかせタイム。
いつもは読んであげる立場のお母さん方、今日はコーヒーとバウムクーヘン(偶然にもドイツのお菓子)をいただきながら、至福のひとときです。
あっという間の1時間半でした。
私はもう少し補足説明したいところがあり、またお母さん方による絵本の読み語りの時間をもっと取りたかったと思いました。
次回は2時間とったほうがいいかな。
参加者のお一人から早速感想をいただいたので、許可をいただき、紹介します。
「 小澤俊夫さんの文章、大変参考になりました。とくに、残酷な感じがする話を子どもにしていいものか迷っていましたが、スッキリしました。
それと、子供にあれこれ言い過ぎてたな…と反省です。子供の形式意思を尊重出来るといいな…と思いました。
ラボの父母会では、毎回興味深いお話をありがとうございます。英語教室なのに、英語だけでなく日本語もとても大切にしてくださいますし、絵本、音楽、伝承、文化、自然、言語、子育てなどなど、複合的に親子で学べて、奥深さにびっくりです。」
今回お母さん方が持参してくださった絵本
☆「かお かお どんなかお」柳原良平 こぐま社
☆「のろまなローラー」小出正吾(作) 山本忠敬(絵) 福音館書店
☆「おやすみなさい おつきさま」マーガレット・ワイズ・ブラウン(作) クレメント・ハード(絵) せた ていじ(訳) 評論社
☆「じぶんだけの いろ」レオ=レオニ 谷川俊太郎(訳) 好学社
☆「しあわせな ふくろう」ホイテーマ(文) チェレスチーノ・ピヤッチ(絵) おおつか ゆうぞう(訳)
☆「だるまちゃんとてんぐちゃん」加古里子 さく、え こどものとも 福音館書店
☆「おやおや、おやさい」石津ちひろ 文 山村浩二 絵 福音館書店
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第一回は、3月19日(木)10:30~12:00 下松市中央公民館 ほしらんどにて
☆今回のテーマは昔話
・グリム童話「白雪姫」
・日本の昔話
*「子育てに絵本を!」というコンセプトで継続的におこなっていきます。
*参加者の方、おすすめ絵本や思い出の絵本があればご持参、ご紹介ください。
*コーヒーとクッキーをいただきながらの茶話会、日常の忙しさをしばし忘れて絵本に親しみましょう。
★今回のお申込み受付は終了しました
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グリム童話って小さな子には残酷かな? ちょっと反応が心配でした。
水曜キッズ(年少~小1)クラスで、来週から「白雪姫」に取り組むので、子ども達になげかけてみました。
私:「白雪姫」知ってる?
みんな、口ぐちに:「知ってる。映画で見た!」 「うちに絵本があるよ!」
私:来週から「白雪姫」に取り組むから、ちょっとラボの絵本を読んでみるね。みんなの知ってる「白雪姫」と同じかな、ちがうところがあるかな。
私がラボの絵本をはしょりながら物語のあらすじを説明しだすと、みんな「映画とちがう・・。」と言いながらだんだんシーンとなっていきました。
こわがっているのかな。とちょっと心配になってきた私。
でもこわいお話ほど子ども達は大好き。すごい集中力で聞いています。
最後のお妃がお城に行って白雪姫の姿を見つけ、たけりくるって怒る場面。
「さあ、この後お妃はどうなったかと言うと・・・・・ あとは家でラボのCDを聞いてね。」
とむすぶと。
「やだーっ 先生、最後までおしえてー!」
と子ども達から「おしえて」コール
「家で聞いてね」と私。
さあこれでCDを聞いてくること間違いなし。
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≪”Snow White" テーマ活動の友 3~4P 「はしがき」より≫
グリム童話「白雪姫」
グリム兄弟は、ドイツ民衆の間に語り継がれてきたメルヒェン(昔話、童話)を1802年頃から蒐集、整理し、できるだけ語り伝えられてきた原形のままに文学作品化し「こどもと家庭の童話」を出版しました。
ラボではSK6の発刊にあたり207篇のグリム童話の中から「白雪姫」と「ヘンゼルとグレーテル」の2篇を選びました。
ラボのこのお話は英語、日本語による再話ですが、その基本的な骨組みばかりでなく、物語の重要な表現の細部まで、出来るだけ原作に忠実なように心がけました。
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「白雪姫」も「ピーター・パン」も 映画で、日本中の子ども達が知っていますね。
たしかにかわいくて夢があって楽しいですが、あれはあくまで1つの解釈、1つの作品なので、ここではおいといて・・・。
今回ラボで取り組む「白雪姫」は、ドイツの民間伝承の昔話です。
昔話は、文字を持つはるか以前からの人々の経験と想像力の結晶といえるでしょう。また舞台となっている深い森のイメージは中央ヨーロッパならではのものです。その風土につちかわれた自然観、人間観が伝わってきます。
「子ども達に本物を与える」がラボの信念ですが、だからこそ子どもも、大人も、何度CDを聞いても飽きないんでしょうね。
さて、キッズさん達に白雪姫を語っていて、私はまるで子ども(孫?)に昔話をしている気分になりました。全身を耳にして聞いている彼らの姿。
そう、ちょっとこわい場面があるから、ドキドキして聞いているのが分かりました。
テレビもゲームもPCもない時代、子ども達はお母さんおばあちゃんにお話をしてとせがんだことでしょう。
特に雪にとざされ冬が長く、夜の長いドイツでは。
ちなみに、残酷な場面を聞いて子どもが残酷になるかというと、ちゃんとした本である限りその心配はないそうです。
昔ばなし大学主宰者の小澤俊夫氏は「へんな配慮から残酷さを薄めたりしてはいけない」と書かれています。
そして昔話では 徹底して勧善懲悪。
だから安心して聞けます。
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