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中学1年生の時、私は病気で5カ月間、病院と家で療養していました。
退屈な毎日を、母が借りてきてくれる本を読んで過ごしました。
その中にはジュール・ベルヌの「十五少年漂流記」や「80日間世界一周」があり、ワクワクしながら読んだのをおぼえています。
「私は、今は学校を休んで寝ているけれど、本の中では想像の翼に乗ってどこの国へでも自由に飛んでいく事ができる!」と思いました。本によって励まされた日々でした。
2001年、パーティ開設4年目の年、ラボ・ライブラリー「十五少年漂流記」が刊行され、全世帯に購入していただきました。その頃は小学低学年と幼児だけのパーティだったのでテーマ活動はできず、夏合宿で1話の嵐の中を漂流する場面を遊んだだけでした。躍動感のある音楽に、子ども達はワーワー大騒ぎで楽しんでいましたが・・・。
いつか、大きくなった子供達と、もう一度このライブラリーにちゃんと取り組める日が来ればと願っていました。
だから今年の山口地区壮行会で激励テーマ活動として発表させていただく事になった時は、本当に嬉しかったです。
小2~高2まで、23人で発表します。少年達、ファン、悪役達も入れて、ちょうど一人一役です。2つのグループが合同でやるため、4、5回合同ラボを入れます。
2月から全話をうごいて、3月に4話に決定。
チェアマン島の地図を書いたり、島での生活を調べたり、15人のキャラクター分析をしたり、ラボの絵本の挿絵の謎解き(誰が何番か)をしたり、いろいろと楽しみました。
そして5月の連休明けの合同ラボの後でのこと。
高1のMちゃんが「あと2カ月では出来そうにない。」と不安を口にしました。
そう、私も、やってもやっても終わりが見えないような気がしていました。
とにかく場面が多くて、場面展開の速さに子ども達がついていけないのです。
それもそのはず。なんとCDで45分の大作であることが分かりました!!
「十五少年漂流記」の原作は、福音館の本で525ページあります。それをCD4枚に収めたのだから、場面展開が速いのは当然のこと。語りや音楽が素晴らしいため、長さを感じなかったのです。
それから、もう一つ難しい理由は、ストーリーの大半が人物の会話で成り立っているため、個人の演技力が求められることです。小学生はセリフを言うのが精いっぱいで、照れくさくてなかなか感情を込められないのです。
合同ラボのあと、高2のMがみんなに言いました。
「みんな無表情だったよ。なんだかずっと悲しそうな顔に見えた。タコが上がったら嬉しいはずなのに、嬉しそうじゃないし。ウオルストンが来ても怖そうじゃないし。かわいているっていうのかな。嬉しさも怖さも出ていない。」
中1のYちゃんも「十五少年なのに、まとまりがない。団結がみられなかった。」
取り組み過程では、あんなに面白い活動をしたのに、それが活かせないならもったいない・・・。
しかし「ピンチはチャンス」です。
場面が多くて小学生に分かりづらいから、リーダー達が模造紙に、場面を大きく分かりやすく書きました。この模造紙は毎回壁にはって、皆が見えるようにしておき、またA3の紙にして皆に配り、その時自分がどんなうごきをしているのか書きこんでもらいました。
また場面表を作ったことで意外な気づきがありました。
最後の、島を去る場面は、ラボの絵本テキスト(80P)の絵のタイトルは「ふるさとへ」です。
ところがM(高2)は、場面表には「旅立ち」と書いていたのです。
その後、2つのグループでそれぞれ 「帰郷」と思うか「旅立ち」と思うか、話し合ってみました。
小学生なりに、中高生なりに、皆いろいろ考えているんだな、いろんな考えがあって面白いな、と私は思いました。 4か月以上、丁寧に取り組んできた甲斐がありました。
この頃私は、テーマ活動の奥深さを益々感じています。
家でラボ・ライブラリーを聴いて来る。パーティで集まって話し合ったりうごいたりして、また家でライブラリーを聴いて、自分なりの発見がある。セリフやナレーションを覚えてまた気づくことがある。
セリフ覚えが苦痛な時期は、「ラボやめたい」という子も何人か出て、それでもセリフが入ったら、テーマ活動が動き出す。さらに深めて発表にこぎつける。
ものすごい努力をラボっ子はしているし、それが出来たのは仲間と一緒だからだと思います。
そして縁の下で支えたのは、お母さん方の励ましです。
あと少しで発表・・・。もうセリフも場面も覚えているから、何とか形にはなるでしょう。
どれくらい気持ちを込められるか、十五少年達の(片山Pの)団結を見せられるか。
子供達にまかせようと思います。
最後に、このライブラリーを私は大好きです。何度聴いても飽きません。
中村俊介さんの語りも。
壮大で美しい音楽も。
「テーマ活動の友」に書いてあります。
「“Across the Sea” 『海へ』は、この物語のメインテーマ曲として、海に象徴される知らない世界、冒険へのあこがれ、そして平和を願うきもちがこめられています。」
私にとっては忘れられないテーマ活動になりそうです。
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アカデミー賞で話題の映画「英国王のスピーチ」 原題“King's Speech”
吃音に苦しむ英国王ジョージ6世がスピーチの練習として唱えていたのが、ナーサリーライム(マザーグース)の “Ding, dong, bell” と“Jack and Jill”でした。
ラボを習っている子ども達やお母さん方には、おなじみの歌ですね。
映画を見て私が英語の音について考えたこと。(音声学的なことはよく知らないので、推測ですが・・)
吃音の人にとっては母音より子音の方が言いづらいのかな・・ということ。
先ほどのナーサリーで言うと、 “d” “b” “p”等の破裂音と “j”の破擦音がことばの頭にくる時に、ことばが出にくい。
国王が国民に “People!”と呼びかけようとしてことばが出ないとき “a”という母音を入れると “A people “ と、言いやすくなる場面がありました。
また、映画の中にはシェークスピアのフレーズの暗唱場面も出てきます。
これを見ると英国では、ナーサリーライムはシェークスピア作品と同様、国民の文化教養として息づいているのが分かります。
さて実はこの映画を薦めてくれたのは夫で、夫と二人で見に行きました。
映画が終わったとき、夫は
「な、来てよかっただろう?」と言いました。
音楽も映像もきれいで、とっても素晴らしい映画でした。
英国王と、たまたま知り合ったスピーチの指導者のこころの交流。
学者でも博士でもない無名の指導者に国王はなかなか心を開こうとしないけれど、指導者は対等の人間として、「友」として忍耐強く国王に接します。
この指導者のおかげで最後には国王は「国王就任の重大なスピーチ」をうまくやり終える事ができ、国王はその時初めて指導者に“Friend”と呼びかけお礼を言います。
それに対して指導者の方は初めて“Majesty”(陛下)と答えるという、粋なやり取りで終わります。
大人にもラボっ子にもおすすめの映画です☆
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片山P、今「アリラン」がブームです♪
春休み、山口・島根地区合宿に初参加した新小5のAちゃん、家に帰るやいなや、合宿の共通ソングの「アリラン」の踊りをお母さんと妹(4才)に教えたそうです。Aちゃんは妹の火曜キディ&プレイルームクラスに来て、そこでもやる気満々でおしえてくれました。
「アリラン」の踊りは合宿実行委員の高大生達が考えたそうです。
私は今年は地区合宿の担当ではなかったので、私もこの日初めてAちゃんからおしえてもらいました。プレイルームのお母さん方も一緒に踊りました。
高大生が考えただけあって、うごきが大きく速く、大人にはキツイです。
でも小さい子たちは楽しそうにピョンピョンとんでいました。
その次の水曜キディクラス。年長の男の子がのったコト! ポーズもカッコよく決めて、ノリノリでした。
テンポの良い「アリラン」にピッタリの振付。ラボっ子のセンスは脱帽ものです。(これを全国で流行らせたいと思ったほどです!)
地区合宿には、片山Pから8人参加。そのうち小5、5人が初参加でした。どの子もすごく楽しかったそうです。
グループのシニア達(合宿の実行委員達)は、4年前私が国際交流事前活動を担当した時の子たちです。あの頃は中2でまだ幼く、不安な面持ちで一カ月ホームステイに旅立ったのを、つい昨日のことのように思い出します。あの子達がラボを続ける中で、こんなにしっかりしたリーダーに成長したんだな・・と本当に嬉しくなりました。
今年は高校3年生になり、受験に向けてラボを卒業する子も多いと思い、なんだか感慨無量です。
実行委員の人たち、本当にお世話になりました。ありがとう!
残りの高校生活を頑張ってください。
あなたたち一人一人の顔を思いうかべ、エールを送っています。
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7月に火曜グループと水曜グループ合同で発表します。小2から高2まで約20名です。
いつもは別々に活動していますが、春休みに合同ラボの時間を取り、今日は第2回目の合同でした。
進行役は高2のMちゃん。
まずは地区合宿で盛り上がった「アリラン」を小さい子たちにも教えて全員でおどりました。
それから役決めのオーディションをしました。
発表まで3カ月近くあるので、役決めにはまだ早い気もしますが、各自やりたい役を考えることで、より真剣にCDを聞いてほしいと思ったからです。
それから、役決めは全員そろった時にやりたいと思い、今日オーディションとなりました。
全員出席で、気合いも十分!
「まだ英語は入っていなくても、日本語を気持ちを込めて言う」
「うごきも表現できればよりベター」
希望者がかぶっていない役の人も、公平さを持つために、全員が表現(演技)しました。
それからみんなで、良かった人の良かったところを言って、役を決めていきました。
今回はなぜか悪者の役が人気です。ウオルストン、コープ、ロックに希望が集中しています。
(いい人の役は面白みがないのか。日常の自分とは違う自分になってみたいのか。わかるような気がします。)
それまでふざけていた子たちも真剣に、緊張して役を表現していました。その様子から皆こころの準備をしたり、練習してきたのだという事がうかがえました。
だいたい役が決まりました。まだ表現が不十分だった人は来週のパーティまでにもっと役作りをしてくることになりました。
二人希望者がいて甲乙つけがたく、最後まで決まらなかったモコの役だけは保留です。
今日、役作りに一番頑張ったのはリーダーのMちゃん。ブリアンのセリフをかなり覚えて表現していて、「さすがリーダー!」と皆が感心して文句なくブリアンに決定しました。
彼女は地区合宿でも実行委員をやり、担当テューターからも大変ほめていただきました。
彼女のリーダーぶりに期待しています。
それから、子ども達の意見で何とか役が決まり、ホッとしています。
テーマ活動を重ねているので、テューターの私が口をはさまなくても、皆ちゃんと良い考えをもっているものだと感心しました。
希望の役になれなかった子たちも、自分なりに納得しているのは立派だとおもいました。
みんな成長しているんだなぁ~
これからそれぞれのグループで場面ごとにうごいていきます。
どんな表現になるか楽しみです。
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3月27日(日)SBのディスク1の曲をグループごとに発表
≪プログラム≫
*ゆで卵に絵を描いたり、シールを貼ったりしたものを持参*
10:30 ☆ソングバーズ ・Hello ・Old MacDonald Had A Farm
☆リーダー達(小6~高1 4名)の自己紹介
10:40 ☆英語の歌の発表
①プレイルーム&火曜キッズ (2才~4才)
・One Little Finger ・Eency Weency Spider
②水曜キッズ (年少~小1)
・Open Shut Them ・ABC
③火曜グループ (小1~小4)
・Fruit Song
④水曜グループ (小1~高1)
・One, One, One ・Oh, Susannna
11:05 ☆英語のお話の素語り発表
① " Bwana Tanuki on Safari" 最初の部分 Yちゃん、Aちゃん(小4)
② " Petunia " 最初の部分 Cちゃん(小4)
11:15 ☆ " The Farmer in the Dell " ジャンケンゲーム
☆ " What Is Easter? " イースター紙芝居
11:30 ☆ エッグ・ハンティングに Go!
・各自持参したゆでたまご
・カラーエッグ(中にアメ入り)
・チョコの銀貨
をグループごとに探しに行く!
11:50 ☆お昼ごはん
12:45 ☆自由解散
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いつものように、発表はとても良くできていました。
特に2才児さん! いつも通り楽しそうに歌ったり踊ったり・・とてもかわいかったです。今回は4才児さんの方が物事がわかるようになって、恥ずかしそうでした。
どのグループも練習の成果が出て、よく出来ていたのだけど、やはり皆緊張するのでしょう。いつもより声もうごきも小さかったです。ちょっと残念・・・。
久しぶりにラボに来た中3のMちゃんが、「みんな少し緊張してて、いい発表だったよ。」とあとで感想を言っていました。
そうですね。緊張するのは”ちゃんとやりたい!”という意欲の表れですね。
この日一番嬉しかったことは、Mちゃんがラボに来てくれたことです。彼女は4月から高校1年生。合格おめでとう!! よく頑張ったね。
彼女の笑顔を見るとホッとします。まさに癒し系。やさしいので小さい子にも大変人気があります。
それから高1のMちゃんの司会ぶり。ワンパクざかりのみんなを大きな声でまとめてくれるようになりました。
この日は3学期に取り組んだソングバーズのまとめの発表会でしたが、新年度のスタートにもなりました。
東日本大震災。
未曾有の災害に日本中の人が悲しみ、一体自分に何ができるか考えています。
うまくことばにできませんが・・。 ラボ・テューターである私は、日々を普通に過ごすことが大切ではないかと自分に言い聞かせています。
子どもは日本の未来であり、希望です。子ども達を立派な若人に育てることに、今までより一層真剣に取り組みたいと願い、そういう仕事にかかわれる事に感謝しつつ・・。
新年度も片山パーティは、例年通り、地道にいろんな活動にチャレンジしていきたいと思います。
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左のページ「2010年パーティ行事」の「ヘザーとあそぼう」「クリスマス会 with 礒村P」に写真をUPしました♪
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昨年は11月23日のテーマ活動「たぬき3話」の発表のあと、12月8日「ラボ・インターン、ヘザーとあそぼう」 23日「磯村パーティと交流クリスマス会」があり、とても充実した年でした。
左のページの欄にプログラムをのせました。
写真はまた後日 UP します♪
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山口・島根地区テーマ活動発表会 2010年11月23日 周南市市民館にて
"Bwana Tanuki on Safari" 「たぬきのだんな、サファリに加わる」
小1~高1 20名
初めてのエール みんなの気持ちが一つになりました
たぬきは小包に化けて、飛行機でケニアへ
ピーター・パーカーさんは動物を撮影する写真家です
たぬきとパーカーさんは 一緒に食事をしました
背景の人達は、パーカーさんが撮影した動物の写真をあらわしています
たぬきとパーカーさんはアフリカの大平原へ たくさんの野生動物がいました
トラ、灰色グマにおどかされる、金持ちのお客と猟師のやりとりは、ユーモラスで滑稽
お客のベッドには、オランウータンにばけたたぬきがいました
テントの人全員で、オランウータンの毛むくじゃらで不気味な感じをあらわしています
お客達を撃退した後、最後のキャンプファイヤーの場面
アフリカ人達、動物達、みんなおどります
たぬきを囲んで、バンザイ! みんなの笑顔がステキです
終わった時の グッピー・エール!
「たぬき」の物語のユーモラスな楽しさを表現できたように思います
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ハロウィン・パーティ 10月30日
<2:30~4:00>
準備会
<4:00~5:30>
★ ハロー
★ ハロウィンの手遊びうた
★ John Brown's Baby ハロウィンバージョン
★ ゲーム 「お化けの目玉はこび」リレー
★ ゲーム 「がいこつを作れ!」リレー
★ お待ちかね Trick-or-Treat (世界一こわい人を訪問)
キディーグループ (お化け、カエル、魔女、ヘルガ、ガイコツ、妖精)
小学低学年 (魔女、海賊、ガイコツ、こうもり、サンタクロース、お姫様)
小学高学年 (ハロウィンお化け、魔女、妖精、ドラキュラ)
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高校受験で休会中のMと久しぶりに電話で話しました。
私:「久しぶりにあなたの声が聞けるとほっとするわ! どう?勉強頑張ってる?」
M:「うん。 この前の中間考査で英語の成績が上がったよ!」
私:「えーっ! すごいじゃない!! どうして上がったのかしら。」
M:「うーん。 やっぱ ラボのおかげかな・・。 リスニングは満点だったし。」
私はMが「春から塾に行って頑張ってるから。」などと答える事を予想していたので、ビックリ!!
ラボでは学校の勉強を教えていないので、中学に上がった子どもから「ラボやっててもテストの点が上がらない。」と言われることがあります。でも中3くらいになると、自分がリスニングに強いこと、長文が苦にならないことに気付くようです。
私:「Mちゃん。ラボの発表会で、暗記力もしっかり鍛えてあるんだから、自信を持って頑張るんだよ。どの教科もまずは暗記だから。やればきっと成績伸びるからね。」
M:「うん。頑張る。」
Mの報告に、私は嬉しくてたまりませんでした。
どちらかと言うとおとなしくて、目立つ方ではないM。 でもラボの発表会ではいつも自分の役目をきちんと果たしてきました。その積み重ねで彼女は着実に成長してきたと思います。
片山パーティでは、23日に山口地区の発表会を控えています。発表の1ヵ月前にはセリフ、ナレーションを覚えることにしているのに、3日の合同練習では音楽CDで通す事ができませんでした。子ども達にとり、セリフ、ナレーションを覚えるまでが、苦しい時期です。
でも、この苦しい時期を乗り越える経験を積むことで、Mのように中学校で英語の成果も見えてきます。
あと2週間ですが、みんな頑張ろうね!!
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