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黒井健氏 絵本 |
11月23日 (土) |
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黒井健氏「12の贈り物」
ラボ・ライブラリーSK10「ジャックと豆の木」の絵本のリニューアルに先立ち、私達テューターに希望作家のアンケートがありました。
私は迷わず黒井健氏の希望を出しました。
黒井氏は、新美南吉作の「ごんぎつね」「手ぶくろを買いに」の絵本(偕成社)で有名な方ですが、私は宮沢賢治作の「猫の事務所」(偕成社)の絵がとても好きです。
淡いブルーとグリーンを基調とした、透明感のある色彩。
これは日本? 外国? この世のどこでもない架空の場所・・。
登場人物(猫)はストップモーションのように静止していて、それがかえって人物(猫)の性格や感情を豊かに伝えている・・。
どんなお話なんだろう?
と引き込まれるようにページをめくっていく、不思議な魅力のある絵本です。
そして、「くろいけんさんって何かでみたことある?」という気がして我が家の本棚をさがしてみると・・・
なんとうちの子たちが赤ちゃんの頃大好きだった絵本 「でんぐりでんぐり」の作者だったのです!(あかね書房)
何回読んだかしれません。
「けんちゃんが でんぐりでんぐり。 ころん。」 「あら、ねこちゃん、こんにちは。」
そこで子ども達は体をゆらしながら笑います。
もう25年も前のことです。
だから今回ラボ・ライブラリーで「猫の王」と「クルリンぼうず」が黒井氏の絵本でリニューアルされたことは、私にとって本当に嬉しいことでした。
折しもこの夏、周南市美術館で「黒井健 絵本原画展」があり、もちろん見に行きました。
そして素晴らしい絵本に出会ったのです!
「12の贈り物」
シャーリーン・コスタンゾ:作 黒井 健:訳・絵 (ポプラ社)
「あなたが生まれた日、
あなたがはじめて小さな息をした瞬間、
世界中がよろこびていっぱいにみたされました。
あなたの誕生をいわって、生きとし生けるすべてのものが、
あなたに12の贈り物をさずけました。
あなたがその贈り物を必要とする日のために。」
それから1番目から12番目までの贈り物が 美しいことばと挿絵でかいてあります。
「力」「美しさ」「勇気」「信じる心」「希望」「よろこび」「才能」「想像力」「敬う心」「知恵」「愛」「誠実」
そして結びのページには もうひとつ最高の贈り物は 「あなた自身です。」
と書いてあります。
私は感動しました。
「でんぐりでんぐり」を見て「きゃっきゃっ」と笑っていた子ども達も、成人した今では試練あり、壁にぶつかり・・・
そんな中、親としてもつらい時期でした。
最高の贈り物は あなた自身
我が子が生まれた時の このうえない喜びを思い出し、今の試練など取るに足らぬ事と、目の前がひらけた気がしました。
以来 この本はいつも手もとにおいてあります。
「12の贈り物」 " The Twelve Gifts of Birth "
シャーリーン・コンスタンゾ:作 黒井 健:訳・絵

10番目の贈り物は 「知恵」。
11番目の贈り物は 「愛」。
「これがあなたにおくられた12の贈り物です。
そして、最高の贈り物がもうひとつあります。
それはあなた自身です。
・・・・・・・・・・・・・」
「でんぐり でんぐり」
くろい けん さく・え 1982年
「猫の事務所」
宮沢賢治 作 黒井 健 絵 1994年
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