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ラボ・ノート活動 |
05月13日 (土) |
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ラボのお教室では基本的に机にすわってお勉強をすることはありませんが、「おはなしにっき」というノートに絵を描いたり文字をを書いたりする「ノート活動」をしています。
以下は、ある男の子の小2と小4の頃の「おはなしにっき」です。「おはなしにっき」はもっぱら家でかいてもらいます。
小2ではお話のCDを聞いて想像で絵を描いています。
この子はもともと絵を描くのが好きなので、サラサラっとたくさん描いています。
CDを聞いて好きな場面を描くので、セリフも書いたりします。
「そらいろのたね」 家のかげからのぞいているのは、ゆうじ君?それとも描いている子自身かな?
左の絵は「てぶくろ」 おじいさんがてぶくろを落とすところ おじいさんは寒そう
右の絵は「Qちゃんてつどう」 Qちゃんの楽しそうな顔!
「西遊記」 好きなセリフ「けど悪口の一つぐらいも言いたくなりますよ。こんなに暑いんですから。」 (CDからの抜粋)
「わんぱく大将トム・ソーヤ」
セリフの書き込み 「うまくいったぞ ニヒヒ」などは自分で考えたセリフ
「ピーター・パン」 かいぞく船上のけっとう
これも、自分のことばでセリフをかいています。ピーターとフックの戦いを不安そうに見ているウエンディ、マイケル達
小4になると、テューターは少しずつ英語も書きうつすように勧めます。
見よう見まねで書くのですが、だんだん上手に書けるようになります。
ただし重要なのは、あくまでテーマ活動という劇をうごいてセリフも覚えてから書くことです。
「こんなスペルを書くとこんな発音をするんだ。」と自然に分かっていきます。
英語の語順、主語の次にすぐ述語(動詞)が来ることも、気づいたりします。
「きてれつ六勇士」
「きてれつ六勇士」を発表したので、日本語のセリフの書きうつしをしています。
ナーサリーライム "A was an applepie" の英語・日本語を書いています。
この子のイメージでは パイを切って、それがA、B、になっています。
よく見ると、パイを切るのが"C" "F"はパイを取ろうと戦っている など
毎週のお教室では「おはなしにっき」を見せあう時間をとります。
自分のを見せたり、お友達のを見たりすると、それぞれ好きな場面や感じ方が違っているのが分かり面白いです。
絵の上手下手は問題ではありません。
もちろん、CDを聞くのは好きでも絵を描くのが好きじゃない子もいるので、強制にならないように配慮します。
ただ残念なことに、最近は「おはなしにっき」をかいてくる子がぐっと減っています。理由は「忙しくてかく暇がない」というのです。
実はこのノートは10年以上前の物です。
この子の家庭では中学になるまでゲーム類はなく、テレビを見る時間は毎日1時間(好きな番組を2つ)と決めていたそうです。
5時まで外で遊んでから宿題をしても暇な時間があるので、「おはなしにっき」をよくかいていたそうです。
子どもには「暇な時間」が必要なんじゃないかと、このノートを見ていると思います。
暇だと本を読んだり絵をかいたりできます。心に余裕があるとスポンジに水がしみこむように、読んだお話が心の中にひろがり、想像の翼をひろげることができます。
子ども時代にいかにしてそのような時間をつくってあげるか、親のつとめの一つではないでしょうか。
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