ラボ・ライブラリー |
05月22日 (月) |
|
ラボ教育センターから “MACBETH” が再刊され手元に届きました。
英語・日本語のCD4枚と英語のCD2枚の構成。オリジナルの英語なので長いです。
普通新刊ライブラリーが出た時は、テューターは「自分のパーティのラボっ子ならどういう風に楽しめるだろうか」考えながら聞きますが、今回は「ラジオを聞くように」ただ聞きました。
長いから途中で挫折するかな、と不安もあったのですが、迫力と臨場感で一気に最後まで聞けました。
若い頃、イギリスのストラットフォードでシェークスピア劇を観たことがあります。
若さゆえの勢いでみたのですが、ことばが全く分からず、雰囲気だけでも感じたいと思っていたのに、感じたのは退屈だけでした。
以来「シェークスピアは難しい。自分には無縁。」と思ってきました。
それが昨年ラボ50周年記念で “HAMLET” が発刊され、今年は “MACBETH”が再刊され、こうしてシェークスピアに身近にふれる事ができるようになりました。
「シェークスピアは難解だ」という意識をまずとっぱらった方が良いと知りました。
だって彼の時代には、芝居は上流階級だけでなく下層階級の人も観ていたのですから、難しいわけはありません。
日本でも素晴らしい演出家と役者によるシェークスピア劇を観ることができるし、私も観たいと思います。
でもそれらは日本語なので、また別の芸術作品のように思います。
ラボのCDでは、オリジナルの英語で聞けるのが最大の魅力です。
特に、要所要所に登場する3人の魔女達のセリフ、その英語の声色とリズムの不気味さがこの先を予見しているかのように思われ、興味をそそられます。
マクベスは魔女達の暗示にかかって自ら墜ちていったのか?
マクベスは残酷だし恐ろしい男だけれど、もっと恐ろしいのは「女」(マクベス夫人)ではないか、と思ったのでした。
こんな風にシェークスピアを聞きながら自分なりに自由に感じることができるのは幸せです。
今回 "MACBETH" が再刊されたことは、本当に価値のあることだと思います。
|
|
|