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☆☆☆子ども英語教室:The Enabler:神奈川テューター総会☆☆☆ |
01月23日 (日) |
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◇◇◇「異文化という冒険」能登路雅子氏◇◇◇
1月22・23日に箱根で神奈川支部のテューター総会があり、
ラボ創立45周年を祝う今年度初の集いになりました。
能登路氏とは、22日夜の交流会でひざを交えて、
親しくお話をさせていただく機会がありました。
2日目23日の講演会では、能登路さん(東大大学院の教授)の
豊かな知識と体験から素晴らしいお話を聞くことが出来ました。
能登路さんが1966年に初めて高校生でアメリカに留学したことを知り、
年齢も近くて(フフフ)、サンサンも同じ1966年に
ハワイ州立大学に留学していたのでとても親近感が湧いてきました。
ちなみに1966年に東京渋谷ではラボが創設されていたのです。
能登路さんは、昨年発刊された「ジョン万次郎」について話しました。
14歳の万次郎が8メートルの漁船に乗り、5名で出漁。
その後、遭難して、John Howland号の船長
William Whitfieldに助けられたいきさつや、
その後、アメリカに行き、激動のアメリカでの体験などを
まさにご自身が見ていたかのように話していました。
その時代はまさにゴールドラッシュが始まったころで
Manifest Destiny(明白な天命)のもとに
アメリカがどんどん国土を広げていた時代。
その当時の有名な歴史上の人物として紹介されたのは
Abraham Lincolin(大統領)、Steven Foster(作曲家)、
Thomas Edison(発明家)、Mark Twain = Samuel L Clemens「トムソーヤ」、
Levi Straus(リーバイスジーンズ)、Harriet Beecher Stowe「アンクルトム」、
などで、その方達とジョン万次郎の生活が面白いように
重なり、いろんな人物や出来事が繋がって
イメージが大きく広がり、ワクワクした気分になりました。
エレベーターが発明され、高層ビルが建つようになり、摩天楼ができたなど。
産業革命、シンガーミシン、、、
まさにその時代に活躍していた人たちのことを交えてのお話しは
興味深いものでした。
また万次郎が帰国したときは、
日本が激動の時代を迎えていたこと。
日本は万次郎を必要としていたこと、
ジョン万次郎は激動のアメリカと激動の日本を生きた事などを
実に豊かな知識を駆使しながら興味深く話してくださいました。
面白かったぁ、、、
タイトルは「異文化という冒険」でしたから、
ジョン万次郎の生き方そのものが異文化に飛び込んでいく冒険であり、
日本語の読み書きが出来なかった万次郎が
初めてアメリカで英語の読み書きを学ぶことから始まったことや
彼は日本人では初めてホームステイを体験した人ではないか、など。
能登路氏ご自身の留学体験やホームステイ体験から、
いかにラボのホームステイが日本の子ども達にとって
一人立ちするために大切な体験となるかというお話しになり、
今の子ども達は日本が豊かになったがためにそれで満足し、
あえて外へ飛び出そうという「冒険」をしなくなったと
嘆いていらっしゃいました。
日本が豊かになったマイナス面ではと。
東大の学生ですらそんな状況で、
これは好ましくないことだと。
親から離れて自立していくことの難しさと大切さにも触れて、
子どもは親から離れることによって、
自分で判断し、成長していくのだと。
困ったという体験とその繰り返しが個を作り上げていく、
つまり子どもを成長させるのだと。
ホームステイは文化を体験することであり、
ラボのホームステイのように、一ヶ月のホームステイと言うのは
お客さんでいられなくなるのでお互いに普段の顔が見られることになり
国が違っても同じ人間だと言うことがわかり、感激して
そして、成長する、、、と。
また、異文化体験を通じて、
相手の意図を理解する感覚を磨いていくことが
国際交流であると。
野球を観に行くとか、パーティに参加するなど
特別なイベントに参加するのではなく、
何気ない日常の生活の中で多くのことを感じながら
学ぶのがホームステイの良さである。
能登路氏もアメリカを知る原点がホームステイだったと。
モンスターペアレンツなどは、子どもの成長を抑えているので
そのような母親から解き放つことで子どもが成長する。
自分のために何でもしてくれる人が居ないところで
初めていろんな事を学び、成長していくのだと。
~~~~~~~~~~
また教師のタイプには三つのタイプがあるという話があり、
①The explainerは、学校や塾の先生のように一方的に説明していくタイプ
②The involverは生徒にいろいろ参加させながら授業をしていくタイプ
③The enablerは、生徒の能力を生かして力をつけさせるタイプで、
ラボのテューターはまさにこのタイプになるでしょう。
教育は先生ではなく、本人がすることが大切だとも
おっしゃっていました。
まだまだいろいろ興味深いお話がありましたけど、
とりあえずここまで。
私が先生のお話を聴いて感想を述べたときに、
テューターの皆さんは自分と同じ立場だと言って下さいましたので、
感動し、すっかり能登路ファンになってしまいました。
国際交流に関しては常日ごろから
テューターはボランティアで多くの活動をしているので、
その活動が認められた気持ちになり、嬉しくなったのです。
神奈川のテューターのみなさん、後は付け足してくださいね。
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