幼児教育・英語教室のラボ・パーティ
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西遊記スタート 09月28日 (木)
ひとしきり、ソングバーズをしてから、西遊記三話「金角銀角との戦い」へ。

S:今日はどの場面する?
H:ここ!(三つの山に悟空が押さえ込まれるところ)
S:じゃ、CDの③④のところを、先ず聞こう。(聞く)
  (三蔵)御一行以外は何人いる?
  じゃ、悟空以外は先に進んで、はけて、山になる。
R:山、最初から作ってたら、変じゃ?
S:どっちがいい?
K:ないものが急に出てくるにはちょっと・・・。
W:どっちでもいい。
S:「どっちでもいい」は、なし。両方やってみようか。
R:じゃ、俺、「左の山」でいい。
S:Wちゃん、R君として。悟空はYちゃんが代理ね。
(三つの山を参加していたラボっこで振り分ける)
S:どういう風な山にする?作戦会議をそれぞれして。

各グループ
(A)ゴーって、音がするよね。何かしよう。この斜めの感じが欲しい。
(B)こんなで、こんな感じ。ダーッていって、一人、二人、三人と山になる。
(C)無理。(難航している)いや、いや。いてっ!やめて、M君。

T:ねえ、悟空は、「かわして」左肩で受けるんだよね?本当は上から山をおろしたかったんだよね?頭を動かしてかわすんだよ。
S:ここで、悟空つぶれる。
K:す、すみません。
S:最後はひとつの山みたいだね。
R:(それで)いいんじゃ?
S:いいか・・・。
T:「術」って、artなんだ!?
S:え?そうなの?

トラック③④を流して、動いてみた後、時間が15分しかないので、初めのタイトルの所の音楽のイメージを出し合う。
*ごつい。
*速い。
*かっこいい。
*孫悟空
*三蔵のシャンシャン
微妙な音についても指摘がある。イメージを共有した後、各自で音楽に合わせてそれぞれのイメージで動いてみる。イメージが動きにまで昇華し切れていないようで、体が硬かった。

試験中とかで全員参加はなかったが、来週は合同。おうちでの聞き込み期待しています。

パーティ中にかなり詳しい絵本の読み聞かせをやっている。
(「絵本西遊記」太田大八画、呉承恩作、周鋭編、中由美子訳、童心社=八年前に買った絵本がやっと日の目を見ています!)

猪八戒は女に弱く、食い物に執着心大。三蔵は人が良すぎて、人の話をすぐ鵜呑みにしてしまう。大丈夫かな?というほど、頼りなくみえる。悟空は短気でけんかっ早いけれど、三蔵のことを一番考えている人格者(猿)では?「三蔵の一番弟子」だけはある!!

元々が長い話しだけに、一般の「西遊記」もラボのライブラリーも、かなりはしょって、よく知られた場面中心。

ラボっ子達には、是非、原作も読んで欲しい。

一押しは福音館古典童話シリーズの「西遊記」上・下巻。呉承恩作、君島久子訳。「血湧き肉躍る」西遊記、本当におもしろい!!

時間のない人は、岩波少年文庫の「西遊記」上・下巻。呉承恩作、伊藤貴磨編訳。

三蔵一行四人一頭は、西遊記の終わり、それぞれに仏になり、霊山に帰っていく。そのわけも、原作を読めば、納得出来る。三蔵の時代、中国からインドへ経をとりに行くという行為が、どれほど、無謀なことか。訳がわからなくなるほど、登場人物の多い天上界の面々。すべての行為は、自分がまいた種を刈り取っていること(因果応報)であること。(ちょっと、仏教的!?)

「西遊記」の時代、その時間感覚の雄大さに、しばし、言葉を失う。石の中に五〇〇年、水蓮洞で五〇〇年、五行山に閉じこめられて五〇〇年、悟空の年齢は、ゆうに一五〇〇歳は超えている。

今、目の前のことにしか興味のない感覚、すぐに結果が出ないと信じられなくなり、あきらめてしまう風潮、時代の流れといってしまえば、それまでだろうが、目に見えないものを信じ、どんな困難に出会っても、あきらめない、三蔵一行の行いに、頭が下がる。ただのお話と割り切れないメッセージを感じるのは、私だけだろうか?

このお話に取り組むことで、ラボっ子達とこんな話が出来たらいいな。
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