『谷川雁の仕事I ・II』の言葉から |
09月15日 (月) |
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九州支部のテューター研修として『ポワンホワン家の雲たち』に取り組んでいる。
先輩テューターから、作者・らくだこぶに(谷川雁)氏の参考文献紹介=『谷川雁の仕事I・II』(河出書房)が、あった。
ラボの創始者の一人である谷川さんの言葉は、ラボがどうやってできていったのか、知るヒントになるし、私たちテューターのラボ活動を行ううえでの心構えにも通じる。
この文章を読んだ後の、テーマ活動では、テューターみんなから、豊かなイメージや、想いが、噴出!テーマ活動発表などは、あまり見ることのないお話だが、心に響いた。
抜粋=
『意識の海のものがたりへ』
「神話ごっこ」の十五年・・・・あとがきに代えて
(前略)
幼児を含む少年少女の集団から発生した「テーマ活動」と呼ばれる表現活動のために、そこへの参入を希望して書いたのである。(中略)
こどもの真剣な遊びを解説するのはむずかしい。ここでは、物語を集団で表現するこどもたちの活動とだけいっておこう。それじゃ劇だろうということになるが、どうしたらこどもが外国語を摂取できるかという即物的な地点から出発したものが、特定の発明者なしに、演劇の常套的手法を無視して、独自の原理にもとづいた異端の美しさをうみだしたことは、劇というジャンルを越えて、ある表現形式の可能性を暗示していると感じる。(後略)
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「教えるとは共に希望を語ること。学ぶとは、誠実を胸に刻むこと」(アラゴン)といった教育の原理が、ここには息づいている。
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どれだけ、真剣にこどもたちと向き合っているだろうか?
<手前のニラの花は、開花までに二年かかりました。レースフラワーみたいで、きれいでしょう?奥の数珠球は、種をばら撒いたことを忘れていて、葉っぱを見て
「トウモロコシなんて、植えてないけれど・・・!?」
と、思っていたら、実がなったもの。お手玉に入れると、いい音がします。
種+土+水分+気温=>発芽
(うちの庭=雑草園から)>
谷川さんの言葉を、肝に銘じて、また、ラボに向かいたい。
この本も、絶版らしいので、図書館から借りて、読みたいと思う。
谷川さんは、熊本出身らしいので、数年前、隣接する近代文学館で特集をやっていた。展示スペースに、ラボライブラリーが並んでいて、「お~!!」と、感動したのを覚えている。
今、企業や会社のモラルのなさが、絶望的とも思えるこの時代、40年以上前から続く、高い理想と見識にたったラボ活動に従事できる幸せを思う。
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Re:『谷川雁の仕事I ・II』の言葉から(09月15日)
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Aliceさん (2008年09月21日 07時22分)
昨日のテューター打ち上げは楽しかったですね。
今日のデイキャンプのために、後ろ髪を引かれながら帰りました。
近代文学館での谷川雁展には私も行きました。
谷川さんの青少年育成への思いが伝わる言葉の数々。
かなりボリュームのある本ですが、私も時間を作ってこの本を読みたい
と思っています。
みかんさんは、もう図書館から借りられましたか?
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Re:『谷川雁の仕事I ・II』の言葉から(09月15日)
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nicoさん (2008年10月07日 13時45分)
「教えるとは共に希望を語ること。学ぶとは、誠実を胸に刻むこと」(アラゴン)
この言葉、胸に響きました。。。
共に希望を語ること
誠実を胸に刻むこと
本当にそう思います。
谷川さんのことも、もっと知りたいと思いました。
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