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昨日今日と、テューターと一緒に長野の書店を大改造してきました。
場所は、長野の屋代駅前の西沢書店です。
入口横のいい場所。
コピー機と伝票が並んでいたゾーンを、絵本ゾーンにしてきました。
(コピー機の位置までうごかしてしまった)
この西沢書店の社長さんがとてもいい方で、自由にしてもよいとおっしゃるので、お言葉に甘えてコーナーを作ってきました。
(棚をとりはずしてもいいよ、とまで)
そして、こんな感じに仕上がりました。
西沢書店のもともとあったステキな絵本のラインナップに、ラボの絵本も一緒に展示。
ソファもおきましたので、ゆっくり座ってお子様と絵本を楽しめます。
また、「こどものとも」も店内閲覧用においてきました。
この西沢書店の二階で、通常のラボの教室や、読み聞かせの会を行っています。
その案内も、設置してきました。
ご興味のある方は、ぜひ足をお運び下さい。
子ども英語教室の体験は、随時行っています。
これからも、絵本コーナー、充実させていきたいなと思っています。
社長さん、本当にありがとうございました。
そして、当日たくさんお手伝いしてくれた西沢書店のTさん、ありがとうございました!
元々そこにあった大量の封筒や伝票類などなどなども、Tさんの手にかかると、魔法のように次の場所に整然とまとめられ、ちょっと感動しました。すばやく、美しい!
これからもどうぞよろしくお願いします!!
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もう昨日のことですが、わかものフェスティバルに行ってきました。
会場が愛知の刈谷でしたので、ま、実家に帰りがてら……。
といいつつ、三河人ではなく尾張人なのですが。
写真をアップしようと思ったのですが、カメラが破損したため、アップできず。う~ん、残念。
フェスティバルは、今年もいい発表会でした。
エネルギーにあふれる発表がいっぱいで、なんともたくさんエネルギーをもらってきました。
今年の発表の中で、一番好きだったのは、九州支部の「ライオンと魔女と大きなたんす」です。
すごく楽しそうにやっているな~という感じが、ひしひしと伝わってきて、会場も大爆笑していました。
あれだけお話の世界を堪能したら、さぞかし気持ちよかっただろうな~と思います。
この発表は、発表終了後に並んで「ありがとうございました」を言う前から、大拍手に包まれていました。
他にも、最後の挨拶の前に拍手が沸き起こったのは2支部ありました。
一つは、四国。一人で「ああ、ふるきよき時代」を発表していました。
たしか昨年、「サケ、はるかな旅の詩」を一人で発表して会場を圧倒した子ですね。
今年は一人で、会場を大爆笑の渦に包み込んでいました。
もう一つは、神奈川の「平知盛」。
これも、抑制の効いた発表で、会場を張り詰めた知盛の気持ちに包んでくれたように思います。
後は個人的には、手前味噌ですが、北関東信越の「項羽と劉邦」や、北海道の「ざしき童子のはなし」もよかったと思います。
北関東は、音楽が大きくて大事なセリフが届いてこず、ストーリーが伝わりにくかったかもしれません。
北海道は、3人という人数で、「ざしき童子」のふしぎな静謐とした世界を作り出していたように思います。
今年もたくさんの発表がありました。
大学生のエネルギーは、やっぱりすごいな~と感心した次第。
いまごろ、わかもの合宿で、エネルギーをぶつけ合っていることでしょう。
そして、今年もOBOGがたくさん会場にきていて、懐かしい顔とたくさん再開しました。それこそ、数年ぶりとかもっともっとぶりとか。
そういう面々が、気さくに仲良く話しができるってのも、ラボの魅力かもしれません。
そして、昔対応したラボっ子たちが、すでに社会人で働いているという事実に、くらくら。
時は流れます。
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1月13日の連休にラボっ子たちの合宿があり、そこでワークショップをしてきました。
テーマは、『わんぱく大将トム・ソーヤ(TOM SAWYER, Prince of Mischief)』の「帰ってきた海賊(The Return of the Pirates)」です。
そして、ワークショップのテーマは「役に近づくいきいきとしたことばのやり取り」です。
活発なセリフのやり取りで展開されるライブラリーですからね。
トム・ハック・ジョーの三つのキャラクターの中から、自分の最も共感できるキャラクターに分かれて、どんなところが共感できるかとか、どんな気持ちでジャクソン島へ行ったのかとか、どんな気持ちでこのことばをしゃべったのか、なんてことをみんなで考えました。
共感できるキャラクターで分かれたときに、意外な出来事がありました。
ハックに共感できる子がたくさんいるだろうな~というのは想定内で、今回も一番人気でした。
しかしハックに匹敵する人数の子が共感を示したのは、なんと! トムではなく、ジョーでした!!
これは、想定外でした。
でもよく考えてみれば、親に怒られてしゅんとなったり、トムなどの強いキャラクターに流されたり、ホームシックになってみたりと、小学生の子どもたちにとってもっとも等身大なキャラクターは、トムでもハックでもなく、ジョーなのかもしれませんね。
ちなみに、ワークショップが終わってから、私が共感できるのはハックだな~とあるテューターに話していたら、「この自由人め!」と笑われました。
う~む。自由人なんだろうな~、私……。
共感できるキャラクターに分かれていろいろ考えたりするのですが、この有様も面白い。
ジョーのグループの子は、比較的静かに自分の意見を控えめに発言します。
トムのグループの子は、元気いっぱい話し合って盛り上がっています。
ハックのグループの子は、こちらもわいわい元気に話していますがまとまっているというよりは自由奔放に発言しているという感じ。
共感できるキャラクターで集まると、こういう面白いことが起こるのか~と、感心しました。
話し合ってるラボっ子の姿が、そのままトムやハック、ジョーの姿そのものでした。
ワークの中ではこんな面白い話も出てきました。
トムから海賊になろうという提案を受けて、それに乗ったジョー。その時の気持ちをジョーのグループに聞くと、こんな気持ちだとこたえてくれました。
「海賊になるって言ってしまって、すぐに「ヤバイ」と思った」
結構早い段階から不安だったんだね、ジョセフ・ハーパー君。
キャラクターが一番あらわれているセリフはどんなセリフ? という質問をしてみました。
ハックのグループはもちろん、「おもしろいことなら、おれは何でも賛成だ」のセリフが出てきました。らしいですよね。
でも、それ以外にたくさんでてきたハックらしいセリフは、次のセリフです。
「おれもひと口なめてみたかったなあ」
理由が傑作です。
なぜそのセリフがハックらしいかというと、ぜんぜんその場の空気を読めていない発言だから。
さすがハック、自由人です!!
ことばのやり取りのワークショップを大人数でするのってなかなか難しくって、もっとうまくできたんじゃないかな~と私自身悩ましいところもあります。
ワークショップ終わったあとにいつも考えることではありますが……。
子どもたちは3時間の長丁場でしたが、よくがんばったと思います。
これからのラボ活動に、少しでもいきればいいな~と願っています。
ちなみに、このお話のセリフの中で、今一番好きなセリフはこれです。
「あんなにおおぜいがおれをさがしているなんて、何だかいい気分だよ」
浮浪児としておそらく多くの人にかえりみられることなく暮らしているハック、おそらくハックを見て人々は顔をしかめたのでしょう。
そんなハックを、たくさんの人々が探し回っている。
ハックはどんな気持ちでこのせりふを言ったんでしょうね。
なんだかジ~ンとします。
当日は、大学生を対象に別のワークショップも行いました。
名づけて「ワークショップとは何か? を考えるワークショップ」です。
参加した大学生諸君、宿題がんばれよ~。
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こつこつと続けている、シェイクスピア作品紹介。
今回は、問題劇の3作をアップしました。
トップページのリンクか、左のページ一覧からどうぞ。
問題劇ってのは、シェイクスピアの作品の中では、いちばん取っ掛かりにくい作品かもしれません。
どうも混乱していたり、尻切れトンボな感じがあったりします。
『終りよければすべてよし』は、そんな終わりで本当にいいのかい? と、登場人物に言いたい!
『トロイラスとクレシダ』は、クレシダの豹変振りに、えっ? そして唐突な幕切れに、ええっ??
『尺には尺を』は、何だかみんな、陰湿だの~。すっきりしないわい。
といった感じです。
う~~ん、ロマンス劇とは違う、異色さがあります。
執筆年代的には、喜劇作品を書いていた時代から本格的な悲劇作品を書く時代へ移行する過渡期に書かれたのが、この問題劇3作。
そういう意味では、シェイクスピアの産みの苦しみが詰まっているのかもしれません。
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この写真、どこだか分りますか?
って、これで分かったら、相当好きな人ですね。
これは、阿佐ヶ谷にある小劇場、ザムザ阿佐ヶ谷です。
今回は、完全に趣味のお話でございます。
今ここで、「劇団☆A・P・B-Tokyo」という劇団が、公演を行っています。
この劇団、寺山修司作品を中心に公演を行っていて、2007年に公演された『青ひげ公の城』を観て大変衝撃を受け、気に入ってしまい、以来ほとんど毎回足を運んでいます。
今回の作品は、寺山修司作『身毒丸(しんとくまる)』。
台本は大昔に読んだことがあったのですが、観劇するのはこれが初めてです(岸田理生との共作版とは、少し違うらしい)。
小屋に入ると、舞台には薄暗い照明の中、赤い鳥居、キツネの面、おびただしい数の護符、地蔵、墓石、卒塔婆。
そして客入れ真っ最中ですが、すでに舞台では役者たちがうごめいています。
黒子がふたり。そして、柱時計を背負い赤い毬を手にしたセーラー服姿の少女がふたり、青白い顔をしてうつろな視線を送りながらふわりふわり戯れている。
そして徐々に客席が埋まる中、舞台上の黒子は4人ほどに、セーラー服の少女にいたっては6人にまで増えてゆく。
もちろん小劇場なので、舞台の間口も奥行きも6メートルほど。さらにセットを建てこんでいるので、さらに狭い。そのステージに所狭しと、異様な風態の人々がうごめく。
こういうの、好きですね。
現実の日常性と、演劇空間としての非日常性。この両者が等価な世界へと空間を変容していく。日常と非日常の連続性。演劇の本質とは、こういうものだと私は思っているのです。もっと大きくいえば、芸術的な情動の発露とはこういうものだと、私は思っているのです。
だからこそ、表現行為とはきわめて呪術的な行為だと思うし、この劇団はそういう力学をとても大切にしているように思うので、私は大好きなのです。
そして、音楽が響き、舞台が暗闇に包まれる。そして漆黒の闇を切り裂くようにマッチに火がともされ、物語が始まる!
まなざしの
おちゆく彼方ひらひらと
蝶になりゆく
母のまぼろし
てのひらに
百篇母の名を書かば
生くる卒塔婆の
手とならむかな
正しい演劇の姿、なんてものは存在しません。いろいろなスタイルがあっていいのでしょう。
ただこの芝居を観ると、演劇とは強烈なエネルギーを持った暴力的なものだということを、あらためて感じさせてくれます。
身毒丸の母を求める地獄めぐり。母親地獄。家地獄。
ライ病を病み、怨念にまみれた地獄めぐりをする身毒丸。
その身毒丸と同じ空間を共有する観客も、安全な客席から高みの見物というわけにはいかない。そもそも、劇場に安全な場所などないのだ。否が応でも、観客は身毒丸とともに苦しみ、地獄をめぐることになる。
この強烈で暴力的な空間支配。現実も非現実も、ひとつの物語にすぎない。
この圧倒的な呪術的空間・物語的空間が、私の好きな演劇なんだな~と、しみじみ感じながら昨日は夜の阿佐ヶ谷を後にしました。
と、今回は完全に趣味のお話でした。
に加えて、気持ちをぶつけるように書いてしまったので、めんどくさい文章ですね。ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございました。
4日まで公演しています。ご興味のある方は、行かれてみては??
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シェイクスピア作品の紹介をこつこつやっています。
トップページのリンクか、左のページ一覧からどうぞ。
今回は、「シンベリン」「冬物語」「ペリクリーズ」をご紹介します。
これに「テンペスト」をあわせて4作品が、“ロマンス劇”というカテゴリーになります。
シェイクスピアというと、“悲劇”や“喜劇”がメジャーですので、そういったシェイクスピア感から見ると、ちょっとふしぎな感じです。
ロマンス劇というのは、恋愛モノとか言うことではなく、悲劇からスタートしてハッピーエンドに終わるようなドラマ展開のものをさします。
うろおぼえですが、どうもシェイクスピアの頃の舞台というのは、悲劇には喜劇的要素をはさんではいけない、喜劇には悲劇的要素をはさんではいけない、といったお約束があったと聞いたことがあります。間違っていたらごめんなさい。
たしかそうしないと、見ている人が混乱するという理由だったような(いわゆる、デウス・エクス・マキナ的な感覚でしょうか?)。
そういう意味では、「悲劇ではじまり大団円をむかえる」、この転換は当事、衝撃的でドラマチックなものとして迎えられたであろう事が容易に想像できます。
そして今でも、ドラマ性抜群で複数の複線が交錯する、見どころ満載の劇になるのだと思います。
シェイクスピアが史劇・悲劇・喜劇を通過して最後に到達した境地、“ロマンス劇”。
松尾芭蕉のわび・さびを超えた“かるみ”みたいな境地でしょうか。
円熟期のシェイクスピア作品を今回はご紹介します。
ネタばれなどもありますので、お気をつけてご覧くださいませ。
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突然ですが、実は私、料理を作るのが好きです。
意外だと、よく言われますが、趣味ですね。
ご飯作っていると、結構満たされます。
そんなわけで、今日持ち寄りランチの父母会があったので、作って持っていってみようかな~と、軽い気持ちで「ターキッシュ・デライト」を作ることにしました。
せっかく「ライオンと魔女と大きなたんす」が発刊されることですしね!!
しかし、料理が好きでも実はお菓子は作ったことがありません。
今回、人生初の、お菓子作りにチャレンジしました。
結果は……
こんな感じに、完成しました。
食べれない味ではなかったので、一安心。
材料がシンプルなだけに、なかなかお菓子作り初挑戦者を不安にさせてくれるお菓子でした。
ま、初歩的な失敗を繰り返して、なんとも大騒ぎながら作りました。
そして何より、「ターキッシュ・デライト」を詳しく知っているわけではないので、できたものがこの味でいいのかどうかの判別ができないという妙な状態になりました。
レシピとか作った行程、失敗談などは、左の「ページ一覧」の一番下にまとめてみました。
私の失敗を活かして、ぜひパーティでチャレンジしてみてください!!
ナルニア国物語は、おいしい!?
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いよいよ、ラボ・ライブラリー「ライオンと魔女と大きなたんす」が発刊になりました。
や~、面白そうですね。
先日(10月27日)に新宿にて、大妻女子大学教授の安藤聡先生の講演会がありました。
作者ルイスの年表や生い立ち、そしてことばなどから、ナルニア国物語の成立や意味について大変面白いお話を聞くことができました。
「現実と非現実のするどい共存」とそれが可能にする、想像力の再生。
きっとこんなことが、ナルニアやファンタジーが、現在の私たちにとって面白くてとても重要なものである所以なんだな~と、私は思いました。
たくさんの話を通じて「ライオンと魔女と大きなたんす」について感想を深めることができました。
そして何より、安藤先生のナルニア国物語への「愛」をひしひしと感じました。
当日の講演内容を、私なりにまとめてみました(個人的な感想含む)。
左側のページ一覧のところか、トップページのリンクから、そのページを見ることができます。
よかったら、見てみてください。
新刊ライブラリー「ライオンと魔女と大きなたんす」を楽しむためのひとつの切り口になればな~、と思っています。
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おとついの20日の土曜日、埼玉県立総合教育センターの開放日に参加してきました。
ラボ言語研究所の活動として、ラボにおける言語活動の紹介や体験ができるブースを作って、子どもたちにラボの活動を紹介してきました。
ブースのタイトルは、『ことばの国であそぼう!』
ラボっ子のみんなから借りた、国際交流やキャンプなどをまとめた模造紙やスケッチブックもたくさん展示して、とってもにぎやかな会場になりました。
そして、カフェ看板も大活躍。
午前中は、ことばの国のスタンプラリー。
ことばのことがわかるたくさんのブースを子どもたちがまわりました。
人気があったブースは、「世界のことばの数 のクイズ」とか「複合語」(たとえば、“バナナわに”と“わにバナナ”、八百屋さんで売っているのはどっち?、とか)のコーナーとか。
午後は、ソングバードと「三びきのやぎのがらがらどん」の読み聞かせです。
英語日本語の読み聞かせも、じ~~っとみんな聞いていましたね。
そして、それだけでは終わりませんよ~、もちろん!
がらがらどんになって、トロルをやっつけに行きます!
この回は小学生が多くて、大盛り上がりしました。
お手伝いいただきましたテューターの皆様、ありがとうございました。
たくさんの子どもが、面白く楽しく、ことばと出会っていけるといいな~と思います。
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こつこつアップしているシェイクスピア全作品紹介。
前回が史劇のどろどろ陰謀渦巻く政治劇でしたので、こんどはさっぱりと喜劇を二つご紹介。
『ウィンザーの陽気な女房たち』と『お気に召すまま』です。
どちらも喜劇の中では、なかなか好きなお話です。
ウィンザーの陽気な女房たちは、フォルスタッフが懲らしめられるどたばた爽快コメディ。
お気に召すままは、役割の入れ替え性の入れ替えなどで混乱するコメディですね。ん? コメディというか、恋愛ゲーム、でしょうかね??
よろしければ、ご覧下さい。
トップページのリンクからジャンプするか、ページ左がわのページ一覧から見に行くことができます。
や~、シェイクスピアって面白いわ~!!
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