アカデミー賞で話題の映画「英国王のスピーチ」 |
04月18日 (月) |
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アカデミー賞で話題の映画「英国王のスピーチ」 原題“King's Speech”
吃音に苦しむ英国王ジョージ6世がスピーチの練習として唱えていたのが、ナーサリーライム(マザーグース)の “Ding, dong, bell” と“Jack and Jill”でした。
ラボを習っている子ども達やお母さん方には、おなじみの歌ですね。
映画を見て私が英語の音について考えたこと。(音声学的なことはよく知らないので、推測ですが・・)
吃音の人にとっては母音より子音の方が言いづらいのかな・・ということ。
先ほどのナーサリーで言うと、 “d” “b” “p”等の破裂音と “j”の破擦音がことばの頭にくる時に、ことばが出にくい。
国王が国民に “People!”と呼びかけようとしてことばが出ないとき “a”という母音を入れると “A people “ と、言いやすくなる場面がありました。
また、映画の中にはシェークスピアのフレーズの暗唱場面も出てきます。
これを見ると英国では、ナーサリーライムはシェークスピア作品と同様、国民の文化教養として息づいているのが分かります。
さて実はこの映画を薦めてくれたのは夫で、夫と二人で見に行きました。
映画が終わったとき、夫は
「な、来てよかっただろう?」と言いました。
音楽も映像もきれいで、とっても素晴らしい映画でした。
英国王と、たまたま知り合ったスピーチの指導者のこころの交流。
学者でも博士でもない無名の指導者に国王はなかなか心を開こうとしないけれど、指導者は対等の人間として、「友」として忍耐強く国王に接します。
この指導者のおかげで最後には国王は「国王就任の重大なスピーチ」をうまくやり終える事ができ、国王はその時初めて指導者に“Friend”と呼びかけお礼を言います。
それに対して指導者の方は初めて“Majesty”(陛下)と答えるという、粋なやり取りで終わります。
大人にもラボっ子にもおすすめの映画です☆
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