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学力より”役立つ”能力ー全文 05月17日 (水)
「2006年問題」
学力より“役立つ”能力
内田樹(神戸女学院大教授)

毎年、新しくゼミに入ってくる新三年生には春休みの宿題として「これで日本は大丈夫?」という課題を出している。
 二十歳の女子学生が「日本の危機」としてどのような論点を選ぶのか、その論点がどう変わるか、その経年変化に興味がある。今年出たリポートのうち、一番多く選択されたテーマは「学力低下・意欲低下」であった(第二位は「少子化」)。
 今年の大学入学者は学力の劇的低下をまねいたとされる「ゆとり教育」の申し子たちであり、これを「二〇〇六年問題」と呼ぶ人もいる。おそらく学生たちもそのようなメディアの論調に刺激されて、この主題を選択したのであろう。
 だが、読んでみると、これが実に興味深いものであった。ある意味では当たり前のことだが、どの学生もこれを「ひとごと」としてではなく「わがこと」として論じていたからである。
 「世に『学力低下』ということが問題になっているようであるが、私にこの問題を論じる資格があるかどうかよくわからない。だって私は『学力低下』の当事者だからである」という前提から彼女たちの多くは書き出していた。
 私はこれを読んで、たいへん感服した。なんと知性的な態度であろう。
 ひとが知性的であるかどうかを判定する基準にはいくつかのものがあるが、私が採用している基準は「自分の判断の客観性を過大評価しないこと」というものである。
 「私は正しい。なぜならば・・・」というふうにごりごり論証を積み重ねる人間よりも、「わたしは自分が正しいかどうかよくわからない。どうしてかというと・・・」と、自分自身の判断に紛れ込んでいる偏見や無知の検出にまず配慮する人間では、後者の方がずっと知性的である。学生たちの態度は十分に知性的なものとみなしてよい。
 これは「知性的である」ということと「学力がある」ということは実はあまり関係がないということを意味している。
 現在の教育論議は、学力は問題にするが知性は問題にしない。知性は数値化できないからである。私たちの社会は数値的に表示できない能力をカウントする習慣がない。しかし、個体の生存戦略上死活的に有用な能力のほとんどは実は数値化できないものなのである。
 子どもたちがストレスフルな現代社会を生き延びるためには、「こまかいことにこだわらない」とか「どこでも寝られる」とか「「誰とでも仲良くできる」といった能力の方が数学や英語の学力よりもはるかに重要である。だが、このような人間的資源を適切に評価する術を私たちは持っていないし、持つことの必要性を訴える人もあまりいない。
 たしかに教育評論家が言うように学力は低下している。けれども、より本質的な「生きる力」が低下しているのかどうか。これについて私は軽々に判断を下すべきではないように思う。
 子どもたちの学力低下は、もしかすると、現代の子どもたちが「学力よりもっと役に立つ」別の能力の開発に資源を集中させようとしていることの予兆かもしれない。
 「私たちはどうして学力が低いのか?」というのは、すぐれて知的な問いである。これは子どもたが愚鈍になったということではなく、それとは逆に、子どもたちが私たちには感じ取れないような「知的な地殻変動」を感知し始めている、ということを意味するのではないか。私はその可能性を吟味することは決して無駄ではないと思う。


**「学力」では測れない生きる能力の大切さを、子どもたちは気づき始めている**
(文章と一緒に紙面に掲載されていた“野外で遊ぶ子どもたち、成績表、鉛筆を握る姿、大学構内等”の写真を組み合わせたコラージュに添えられていた言葉)


熊本日日新聞 2006年5月8日(月曜日)
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十日前の新聞記事全文です。

何度読んでも、この先生の”学生に学ぼうという姿勢”や、子ども達を見る目が私たちラボテューターに似ていると思わずにはいられない。この知性的な態度は「ゆとり教育」で育った子たちの特性なのか、今後も続くのか、内田教授の今後の研究に注目したい。

昨年立ち上げた『ラボくまもと』の高校生ボランティアへの需要が増えているこの頃・・・「知的な地殻変動」がラボに向いて吹いている追い風のような気がするのは私だけ???
Re:学力より”役立つ”能力ー全文(05月17日)
nicoさん (2006年05月17日 15時59分)

みかんさん、こんにちは。はじめまして。
最初、この文章が、みかんさんのお書きになったものだと思い、
えっ?ラボテューターっていうより、大学教授みたい!
と思ってしまいました。(おバカ)
普通の日記の方を読ませていただいて、安心しました!
まだ、私のHPはしょぼいHPですが、いろいろ参考にさせて
いただきました。また、遊びに来ます!
Re:学力より”役立つ”能力ー全文(05月17日)
みかん(でこぽん)さん (2006年05月18日 05時54分)

nicoさん、早速書き込みありがとうございました!

内田樹教授はどうやら、哲学の先生で、本もたくさん出版されているみ
たいです。有名な先生みたいです。おもしろそうな本がたくさんアマゾ
ンに紹介されていたので、これから読もうと思っています。

今週末は「ダヴィンチ・コード」です!楽しみ~!!!
nicoさん、そのうち、フランスでの生活についても紹介してください
ね。楽しみにしています。
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